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Suno Personaで共感ソングを生むには?

月夜あかね 新曲「眠りの庭で」

月夜あかね「眠りの庭で」インタビュー
〜葛坊(くずぼう)の秘密〜

インタビュアー:あかねさん、本日はお越しいただきありがとうございます。新曲「眠りの庭で」は、とても詩的で美しい楽曲ですね。この曲を作ろうと思ったきっかけや、インスピレーションについて教えていただけますか?

月夜あかね:ありがとうございます。この曲は、ふと自然の中で見つけた小さな存在からインスピレーションを受けました。都会にいると、目に見えるものや華やかなものばかりに目が行きがちですが、私はどちらかというと、誰にも気づかれず静かに息づく命に心惹かれるんです。この曲では、土の中でひっそりと成長するカナブンの幼虫の姿を通して、目に見えないけれど確かに存在する命の美しさを描きたかったんです。

インタビュアー:「葛坊(くずぼう)」という言葉がとても印象的です。この言葉はオリジナルで作られたものだと伺いましたが、どのような経緯で生まれたのでしょうか?

月夜あかね:そうですね。「葛坊」という言葉は、俳句の季語にある「柚子坊(ゆずぼう)」がヒントになっています。柚子坊はアゲハチョウの幼虫を指す季語ですが、それを知ったときに、とても愛らしくて詩的だと感じたんです。そこから、私もカナブンの幼虫にぴったりな名前をつけたいと思い、「葛坊」と名付けました。カナブンの幼虫は葛の枯葉の中で育つんです。「葛(くず)」は、土の中や日陰でもしっかりと根を張る植物なので、光の届かない場所で育つカナブンの幼虫の姿と重ね合わせました。誰も気づかないところで静かに生きている命を、名前をつけて讃えたいという想いが込められています。

インタビュアー:とても素敵なネーミングですね。「眠りの庭で」の歌詞には、カナブンの幼虫に対する敬意や愛情が感じられますが、リスナーにどのようなメッセージを伝えたいとお考えですか?

月夜あかね:「眠りの庭で」は、目には見えないけれど、確かに存在する小さな命や美しさに光を当てたいという気持ちで作った曲です。都会での生活や、忙しい日々の中では、つい目立つものばかりに注目してしまいますが、自然の中には小さな命がたくさん息づいています。その一つ一つが、私たちと同じように生きていて、感じているんだと思うんです。この曲を聴いて、リスナーの皆さんも、自分の足元にある小さな生命や、忘れ去られた存在にも少しだけ目を向けてみてほしいなと思っています。

インタビュアー:あかねさんの自然への愛情と、普段見過ごしがちなものに対する共感がよく伝わってきますね。歌詞の中でも、「孤独な羽が問いかける」というフレーズが印象的です。これはどのような思いで書かれたのでしょうか?

月夜あかね:このフレーズには、カナブンの幼虫の静かな存在が、まるで私たちに「ここにいるよ」と囁いているようなイメージを込めました。人間は忙しくて、足元の小さな命に気づくことが少ないですよね。でも、たとえ誰にも気づかれなくても、その命は確かにここにいるんです。その「孤独な羽」は、まだ見ぬ未来への希望や、成虫になったときの自由な飛翔の象徴でもあります。見えないけれど確かな存在を、少しでも感じてほしいという思いで書きました。

インタビュアー:なるほど、幼虫の姿に未来への希望が込められているのですね。最後に、「眠りの庭で」を聴くリスナーの方に、あかねさんからメッセージをお願いします。

月夜あかね:はい。この曲は、自然の中でひっそりと生きる小さな命に対する私の敬意と愛情が込められています。目に見えるものだけがすべてではなく、見えないところで息づくものにも価値があるんだというメッセージを感じてもらえたら嬉しいです。忙しい毎日の中で、少し立ち止まって、静かな庭の中で耳を澄ませるような、そんな時間を楽しんでください。

インタビュアー:ありがとうございます。あかねさん、もう一つ質問しても良いでしょうか?「眠りの庭で」の歌詞に登場する「ヒーローたち」について、具体的には何を指しているのか、リスナーの方々がとても気になっているようです。こちらについて詳しく教えていただけますか?

月夜あかね:はい、「ヒーローたち」という言葉で表現したのは、実はカブトムシとクワガタなんです。彼らは子どもたちにとって、夏の昆虫の「スーパースター」のような存在ですよね。夏になると、みんなが夢中になって捕まえようとする、まさに「ヒーロー」と呼ぶにふさわしい昆虫たちです。でも、その陰に隠れているのが、地味な存在のカナブンです。カナブンはどこにでもいるけれど、あまり注目されないし、幼虫の生態すらも長い間ほとんど知られていなかったんです。

インタビュアー:なるほど、確かにカブトムシやクワガタは夏の昆虫のヒーローですよね。一方で、カナブンはどこにでもいるのに、あまり目立たない存在ですが、あかねさんはなぜこの地味なカナブンにスポットを当てようと思われたのでしょうか?

月夜あかね:カナブンは、私にとってとても魅力的な存在なんです。みんながカブトムシやクワガタを追いかけている間、カナブンは地味に、でも確かに生きています。幼虫は長い間その生態が知られていませんでしたが、土の中で静かに成長し、やがて成虫になって飛び立ちます。私はその姿に、目立たなくても静かに成長する私たちのような一人ひとりと同じ存在を感じました。この曲では、カブトムシやクワガタのようなヒーローたちの陰に隠れたカナブンの幼虫の存在を、光を当てる形で表現したかったんです。

インタビュアー:「ヒーローたちの影に溶けていた」という歌詞は、まさにカナブンのことを指していたのですね。地味な存在に光を当てるというのは、あかねさんらしい視点です。

月夜あかね:そうですね。私自身があまり表舞台に出ることが苦手でした。私は、普段見過ごされているものや、地味な存在にこそ美しさがあると感じています。カナブンは、どこにでもいるけれど、その地味さの中に静かな強さがあります。カブトムシやクワガタが「ヒーロー」として注目される一方で、カナブンはその陰で静かに自分の役割を果たしている。そんな姿を、この曲で表現したかったんです。

インタビュアー:リスナーにとっても、新たな発見となるお話ですね。「眠りの庭で」は、どんな境遇でも強く生きる人々の讃歌のようにも感じられます。

月夜あかね:はい、その通りです。この曲は、誰にも注目されなくても、静かに成長し、命を繋いでいく存在への賛歌です。カナブンの幼虫は、土の中で長い時間をかけて成長し、やがて成虫になって飛び立ちます。その姿には、私たちが普段見落としている大切な命の物語が詰まっています。「眠りの庭で」を通じて、リスナーの皆さんが、見えない場所で生きる小さな命にも目を向けてくれたら嬉しいです。

インタビュアー:あかねさん、今日はとても興味深いお話をありがとうございました。「眠りの庭で」が、リスナーにとっても新たな視点と気づきを与えてくれる楽曲になることでしょう。

月夜あかね:こちらこそ、ありがとうございました。この曲が少しでも心の癒しになれば嬉しいです。



ネタばらし的な あとがき

月夜あかねは、SunoのPersonaで誕生させた架空のアーティストです。
月夜あかねのバックグラウンドや価値観を、Chat GPTでイマジネーションを拡げました。
インタビューも、その設定に沿ってChat GPTの演技です。

曲づくりのきっかけは、カナブンの幼虫が2009年に、昆虫写真家の鈴木知之氏によって発見された。ということを知ったこと。それをモチーフに哀愁漂う人間ドラマを感じる歌ができないか。ここは自分の思いつきです。
私的な体験などから、多くの人に伝わる詩やストーリーをつくる試みです。

そして、作詞のプロセスもChat GPTとの対話です。
「カナブンをモチーフに、人間ドラマを歌う」
この"飛躍"アイデアをChat GPTに無茶振りしました。人間相手には、やり難いオーダーですね。
インタビューにもあるように、葛坊(くずぼう)はカナブンの幼虫のことです。作詞中に思いつきました。
カナブンの幼虫を描写すると、生っぽい昆虫ソングになってしまうし、とは言え人間ドラマを意識し過ぎると、これまた凡庸になってしまう。悩んだ末に、新しい呼び名を与えることを思いつきました。
創作プロセスの中のヒラメキは、人との対話でも、AIとの対話の中でも起こり得ます。

創作に必要なのは、"意欲"
意欲と言っても、燃えるような情熱的なものから、日頃の活動の中のちょっとした感情の、些細な動きだったりします。そんな時、生成AIのアクセシビリティと迅速さが活きると感じます。一見どうでも良いような、取りこぼし必至なタネを拾うことができます。
凄いことをやり遂げるには、この小さなチリのようなアイデアを拾い続けられるか。これだけだと思います。

良い時代になりました。


バナー画像は、jkawasakiさんの写真を使わせていただきました。夏のスズメバチとカナブンですね。
ありがとうございます。

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