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乳房炎の科学No.3『最も治癒率が低い黄色ブドウ球菌の特性』

生物の分類

まず、生物というのは3ドメイン説によって真正細菌、古細菌、真核生物の3つに分類されています。真正細菌には私たちがよく知るいわゆる細菌と呼ばれるものが含まれています。古細菌はメタン菌や高度好塩菌が含まれ、真核生物には動物、植物、菌(カビや酵母)が含まれます。細菌と菌はよく混同されがちですが、生物学的分類からすると、まったく違う物となっています。

生物の分類というのは門→網→目→科→属→種の順にどんどん枝分かれしていき細かく分類されます。分類の末端である種はその生物自体を表す名称となります。

例えばヒトの場合だと、
:脊索動物(Chordata)
:哺乳(Mammalia)
:霊長(Primate)
:ヒト(Hominidae)
:ヒト(Homo)
:ヒト(Homo sapiens)
という風になります。

この分類はいわば生物の住所であり、その生物がどこに所属しているのかを細かく示しています。地球上で現在知られている生物種は175万と言われているため、分類もこのように細かくなるのには納得ですね。

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