突然ですが音楽理論です。通常モードと闇モード

画像1

音楽理論の事を書きたくなったので書きます。思いたったが吉日っつー事で。皆さんモードってご存知でしょうか?知ってる人は置いといて知らない人にざっと、メロディを作る時の音階の事です。いくらなんでもドレミファソラシドくらい知ってますか?知らない?よし!小学校からやりなおそう!人生長いです。100年!2000万円の貯金は忘れずに。知ってる人はそれです。モードです。イオニアンと言う名前です。他にも色々モードがあってそれぞれを使うことによって様々な雰囲気を作り出すことができます。モードの作り方、と言うか発想方法はドレミファソラシドの始める音をずらすのが一般的です。例えば上の譜面の二小節目のミクソリディアンと言うモードはファから始まるドレミファソラシド(つまりファソラシドミファだけどシは♭をつけないとドレミファソラシドには聞こえません、何故かと言われても聴きゃわかります、百見は一聞にしかず。)をドの音から始めたものです。三小節目のドリアンはB♭から始めたドレミファソラシドの変形です。まあ要は♭もしくは♯を一個つけるとモード名が変わると言う事です。

みんな大好きドリアンより先はマイナーモードに入ります。暗い感じのメロディが自動的に出来上がります。エオリアンがまあ平均的短調。フリジアン使うとかなりどこかの血の気の多そうな民族風メロディが出来上がったりしますね。でロクリアンってのがもうなんとも不安げ限りなく闇な雰囲気で一体何に使うんだ?って感じのモードです。でここまでが通常モード。この先は闇モード、不要不急の場合は自粛していただきたい。しかし!わしゃどうしたって周りの奴より1秒でも1歩でも例え髪の毛一本の差でも速く進化したいんじゃ!とオリジナリティとアイデンティティの獲得に焦る若き皆々様!!に問います。果たしてメロディにルートは必要か?と。ただでさえカッコつけ続けないと成り立たない音楽、それがジャズ。ルートなんてダサくて弾けなくないですか?ルートこそもはや究極のアボイドノートと言える!意地でもルートは弾かないぞと言う捻くれたあなたのために闇モードがあります。スケールにそのルートあ!ルートというのは道では無く根音、つまり大元の大親分のことです。譜面で言うとヘ音記号の所に書いてある奴。そのルート、大親分を仲間外れにしてモードが成立すると仮定するとなんと通常7つしか無いモードが5つ増えます。いずれも大親分不在の仁義なきモード達を紹介しましょう。

それではどうぞ!まずはロクリアンマイナス!名付け親は私です。多分現代音楽では普通に使われてるんしょうがもうすでに名前ついてたらすみません。響きはほぼロクリアンです。ロクリアン自体極めて不安定な音程のモードなのでロクリアンマイナスに置き換えてもそれほど違和感はありませんが若干耳障りが増します。

はい次、スーパーモード!変な名前です。そのうち良い名前思いついたら変えます。見ての通り全ての音に♭ついてます。もはやただ単に半音下げただけです。しかし別表記ドから始めた♯の譜面を見てください。なんと短3度も長3度も短7度も長7度も含まれてるではありませんか!(そのかわりルートも完全5度も入ってないのですが、そんなもんいらねえ!っつー要急な人向けなので)とてつもなく可能性のあるモードなので是非お試しを。

次はスーパーアウト。とてつもなく破天荒なモードです。これもやはりルートと完全5度を避けてます。絶妙に濁った長調を表現できます。

次スーパーメジャー。スーパースーパーうるさいです。名前付け直します。このモードはなんとバドパウエルさんがよく使うモードです。メジャー7をよりキラキラにしたいと時にお勧め。

リディアンプラス。程よくチャレンジャーな皆さんはこの辺から使ってみてください。音痴も慣れからです。

そして♭に♭を重ね続けた果てに我々が目にしたもの、闇モードのトンネルをぬけるとそこは一面のリディアン世界だったのです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?