月刊ハービーニコルスを弾く。譜面と解説編 ラブ、グルーム、キャッシュ、ラブ

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ハービーニコルスさんはその超絶天才独創的音楽才能のせいでレコーディングには恵まれず俺の知ってる限りアルバムはブルーノートに2枚、サヴォイに数曲、ベツレヘムに1枚しか無いはずです。今回の弾くは後期の録音、ベツレヘムのlove gloom cash love からタイトル曲。名前が既に異常ですねー。love gloomで暗がりという意味らしいので、暗がりで愛を金に換える、と訳したいところですがcash が動詞では無いのでやはりここは愛、憂鬱、現金、愛と名詞を並べるべきでしょうか。ブルーノート時代の鼻息の荒いスーパーグルーミーソングスに比べると親しみやすいワルツになってますがやはり構造は異常です。曲のキイはE♭とD♭どちらとも言えない秀逸な構造、19〜20〜21小節はハービーニコルスさんお得意の善良なジャズミュージシャン泣かせⅡ7〜Ⅴ7〜Ⅱ△7という奇怪な進行です。サビはこの頃恐らくハマってたんであろうペダルポイントの嵐です。ペダルポイントはもう理論もクソも無いのでセンスの見せどころですね。美しいトライアドの連結、最後の方は何故かペダルポイント崩して3度ボトムの半音上昇。よくこれでAメロに戻れますねー!いまだに仕組みがよくわからんです。アドリブはハービーニコルスさんの曲としては比較的やり易い進行だしとても可愛らしい曲なので是非皆々様演奏してみてください。なおAメロ後半の左手のスケールの下降も教えてけろ!っつー怠け者な方はご連絡を!




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