三つ巴抗争事件について

1980年代初頭から中盤にかけて北海道帯広市で発生した暴力団、右翼団体、テキ屋の抗争事件は、「三つ巴抗争事件」「帯広抗争事件」と呼ばれています。

この事件は、北海道帯広市を拠点に活動する暴力団組織「北海道草薙会(くさなぎかい)」と「北海道二次団体連合会(にじだんたれんごうかい)」が争っていたところに、帯広市内に進出してきたテキ屋組織の「帯広グループ」が加わり、激しい抗争事件が発生しました。

この事件は、度重なる殺傷事件や、市内の飲食店や料亭などを巡る抗争などで激化し、一時は市内での営業を自粛する店舗も出るほどでした。警察による取り締まりも行われましたが、事件はなかなか収束せず、1990年代に入ってからも抗争事件が再発していたとされています。

この事件に関わった複数のテキ屋組織には、帯広グループのほか、「海老名グループ」、「筑豊グループ」などがありました。

ただし、このようなテキ屋組織には、正式な暴力団関係者も多く含まれていたため、この事件は暴力団組織の抗争としても捉えられることがあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?