絶対にトラブルが起きない!トラブルの起きない意見交換会のやり方

 こんにちは、大日禰宜(ダイニチネギ)です。今回は音楽関係の意見交換会などの話をします。ここに書いていることが何かしら参考になると幸いです。これは個人の感想であり、ここに書く内容を絶対にやれというものではないので、参考程度に読んで生かせそうであれば生かして下さい。

楽曲の意見交換会って何?

 この記事で言う意見交換会とは「作った楽曲に対しての感想などを言い合う会」を指します。音楽制作に関わりのない人だとあまり馴染みのないものかもしれません。
 作曲家が自身の作った楽曲を持ち寄って、お互いにお互いの作品に触れながら感想を言い合う場があり、配信やSNS上で様々な名称や形式で行われます。感想配信なども含みます。それらを総じてここでは「意見交換会」と称しておきます。
 様々な作品に出会えたり、良い影響を受ける事が出来たり、インプットのきっかけになったり、モチベーションの向上に繋がったりするので有意義で貴重な場です。

起こり得るトラブル

 この手の交換会でのトラブルは、主に『アドバイス』『批評』によって起こります。例えば「求められないアドバイスをする事でトラブルが起こる」「求められていない批評をする事でトラブルが起こる」などがあります。

感想、アドバイス、批評

 感想、アドバイス、批評は全て違います。もし何かしらの意見交換会を開催するのであれば、ここら辺はしっかりと分けて考えて、感想交換会なのか、アドバイス交換会なのか、批評会なのかをしっかり明記する事でトラブルを避ける事が可能です。

意見交換会と目的

 意見交換会で重要なことは「目的を明確にする」ということです。
 主催者側の目的には、例えば「有意義な意見交換」という目的があるかもしれません。その詳細には「よりクオリティの高い楽曲を作るための意見交換」「アイデアを得るための意見交換」「様々なジャンルを知るための意見交換」など色々な目的が考えられます。これは意見交換会の主催者や場所によって変わると思います。
 一方、参加者も様々なことを考えながら参加します。例えば「商品紹介文を考える上で第三者視点で良いと思うところを聞きたい」とか「クオリティの高い楽曲を作りたい」とか、形式によっては「その場で宣伝をしたい」「とにかく聞いてほしい」もあるでしょう。
 こういったことを考えると、目的を考えずに意見交換会を開催すると、主催者側と参加者側には目的の相違が発生したり、各人が目的を達成出来なかったり、トラブルが起こる可能性が高いです。それを防ぐために主催者側と参加者側の目的が比較的合致している必要があります。逆に、目的を明確にしておくとトラブルも起きづらく、各人が目的を達成しやすいと思います。
 例えば「楽曲をより良いクオリティにするためにアドバイスをする意見交換会」であれば、参加者側も楽曲をより良くしたいという熱意や覚悟を持った状態で来るのでトラブルも比較的起こらずに本気で伝え合えると思います。
 他の例を挙げるなら「楽曲の宣伝文句を考えるためのポジティブな感想交換会」であれば宣伝文句を考えるためにポジティブな感想が飛び交います。この意見交換会では目的が「宣伝文句を考えるため」なので、アドバイスも批判もいらないわけです。

より良い意見交換会をするために

  • 参加者が明確に意見交換会の種別を認識出来るようにする(感想なのか、アドバイスなのか、批評なのか)

  • 言わない事のルールを決める(感想は言わない、アドバイスは言わない、批評は言わないなど)

  • 求められている事にだけ答える(聞かれた質問にだけ答えるとか、感想だけを言うとか)

  • どこまで言うかを決める(良いところだけを見つけて感想だけを述べるのか、物足りない部分まで述べるのかなど)

  • 目的を明確にする(何のためにそれを開催するのか)

なぜこの記事を書いたか

 この記事を書く以前に幾度か意見交換会に参加しています。それらは感想交換会と称されたものであったので参加したのですが、実情としては批評会とアドバイス交換会を兼ねたようなものでした。極めて残念なことではあるのですが、その関係で意見交換会の主催者と絶縁しています。
 そして、この記事を書く数日前にそれとは別の意見交換会に参加した際に同様の事が起こりました。後日、他参加者や、他の意見交換会に参加することのある作曲家と話した際にこれについて話したところ、何かしら違和感のある意見交換会では運営やルール整備、表記上の問題などがあることが浮かび上がってきました。
 冒頭にも書いていますが、意見交換会はしっかりと運営すれば有意義なものであり、価値のあるものだと認識しています。しかし、運営に先ほどのような問題があればトラブルを生んでしまったり参加者間の決裂が起こってしまいます。せっかくの機会でそんな事が起こってしまうのは勿体ないです。
 そのような現状に対してこの記事を書くことで、より良い意見交換が実現されたら良いなと思って書きました。各人が目的を達成しながら、不愉快な思いをせず、より良い楽曲が作れるようになることを願っています。

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