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【ネタバレあり】ペルソナ5R初見感想など 面白いスポーツ漫画はどの競技に置き換えても面白い理論

ゲーミングお嬢様の最終回ネームを書き終えてから、ゲームをするか漫画を見るか小説を読むか麻雀を打つかウマ娘をするか映画を見るかアニメを見るかだけの日々です。ニートじゃん。
溜まりに溜まったゲームを消化するのは楽しいですね。次回作のネームを書いてる場合ではありません。単行本作業を進めろ。
■日ぶっ通しでやりこみ続けてたらお腹をブチ壊して寝込みました。クズかな?
このままでは朽ち果ててしまいそうなので感想をアウトプットして少しでも
原作力(ネームぢから)を高めようと思います。よろしくお願いします。

実は「女神転生」「ペルソナ」シリーズにほぼ触れていない事を思い出して衝動的にP5Rを購入。また積みゲーが追いやられました。

---総評---

減点方式で90点、加点方式で100万点は優にある。めちゃくちゃいいゲームです。魅力的なキャラづくりの参考にめちゃくちゃなる。

バックボーンとギャップ萌えでこの世の問題の9割は解決する。すごく大事に感じたことは、全体のテーマとキャラ造形を一致させること。
これさえ徹底すれば、面白いスポーツ漫画はなんの競技でも面白い理論でみんな好きになっちゃいます。ぼくはちょろいオタクなので。

ちなみに好きなキャラは明智くんと真です。というかみんか好きだが??

人生楽しそう。

---よかった点---


・キャラに共感できてよい

老若男女問わず、職業や規模の違いはあれども、虐げられてきた過去、大きな挫折、理不尽な環境、不安や恐怖、後悔や家族に対する愛情など、身近な悩みを持つキャラクターたち。

誰しもが一度は考えるような「世間の評価」に対して、主人公の真っ直ぐな正義に感化され、正しく前を向いて進んでいく。

自らの決めた正しい道に向かって進んでいくことが絶対のテーマであるこの作品にとって、彼らを信じた主人公は絶対に正しくあるべきだし、前を向くことができた彼らは絶対に救われなくてはいけない。

そこにキャラへの没入感、共感が生まれる。どいつもこいつも前ばかり向きやがって…!!(感涙)
プレイ中彼らをね、限界オタクめいて応援したくなってくるんだけど、そうなった時点で"沼"ですね。1XX時間は持っていかれた。メガトン級ビックバンカロリー。ゲロ重い。

破裂確定でございます。

一見人当たりが悪そうだったり、胡散臭そうに感じる大人たちだが、「そうなった」バックボーンに説得力があり、それを解きほぐす主人公、信じ続けたことで信じてくれることのカタルシスで成り立つ描写が一貫していて、こいつらはいいヤツらなんだと気持ちよく納得できる。

地味に吉田さん(ダメ虎)が本当にすごい人。
正しい道を進み続けることの大切さを教えてくれて、そして最後まで貫き通した人。ザ・太陽。主人公との交流がなかったとしても、多分最後まで走り続けてる。

しかしよくもこんなオムニバス形式で、テーマが正しく一貫していて、魅力的なキャラストーリーを作れるもんですわね。
道は違えど、志は同じ。ストーリーの数だけ、立ち向かった人たちが居る。
良きテーマがあれば、どんなストーリーに変えても良いキャラになる。
面白いスポーツ漫画はどの競技に置き換えても面白いというミヤモト・マサシのことわざがありますが、まさにその通りのゲームだと思います。
ペルソナ5はスポーツ漫画だったんだよ。

メインヒロイン1
メインヒロイン2


・敵がどいつもこいつも最悪なのでよい

虐げられた者の反逆というテーマであれば、敵はクズであればあるほどよい。そこを遠慮してしまうと、主人公たちの「世直し」に説得力が生まれなくなる。主人公たちが「悪」のレッテルを貼られているのならなおさら。

君も一度は経験したことがあるだろう…主人公の倫理観がおかしいと感じるのに…作中で一切指摘も非難もされず肯定されている…そして敵陣営の方が正しく感じるのに主人公が勝つ…あの嫌悪感を…!

悪役のバックボーンは必要だが、悲しき過去をやり過ぎると気持ちよくない。気持ちよくぶん殴られてもらう勇気がクリエイターには必要。でも悲しき過去やりてェ~~…!

私利私欲で改心させてェ~~~~~!!!


作中で指摘されている通り、人の心を強制的に奪うという行為は単なる善では決して無く、「自分たちの正義」でしかない。それをプレイヤーにもしっかり理解させた上で、「そうするしかなかった」主人公たちの置かれた理不尽を嫌でもかと描写することで、プレイヤー自身も「自分たちの正義」に向かってひた走るという、没入感を感じさせることができる。

現実でもありそうだなという世間の評判(ゲーム内の評判)にムカつくからこそ、怪盗団のメンツに共感できて、ゲームをグイグイ勧めたくなるモチベーションが湧いてくるのだ。
クソな奴らも沢山いるし、いい奴らも沢山いる。バランス取らねえとなぁ。

・丸喜という男

怪盗団、そしてプレイヤーの「自分たちの正義」に対するアンチテーゼを投げつけてくる男。
俺はこの男が好きだ!!!!!(大声)

もし、敵が【善人】ならばどうするのか?

人々の心を描く作品である以上、明確な答えなど存在しないし存在してはいけない。
「自分たちの正義」がひとつであっていいはずがない。
そしてどちらも正しいからこそ、最後はフィジカルの強さで勝負が決まってしまう。わかり合えるが故に、わかり合えないことがわかってしまう。
わかるよ丸喜…つれぇよな…それはそれとして道行く口半開きリーマンがキモいから殴りに行くけど…

丸喜のバックボーンと求めた『理想の世界』はどちらも「よくある感じ」ではあったが、ここでは「よくある感じ」だったからこそ、身近で想像しやすいものとなったと考えられる。
そう私はこの手口を知っている

オタクの悪いところが出ました。申し訳ありません。

ゲーム中、かなり露悪的に『理想の世界』が描写されるのだが、あまりにも理想的に表現しすぎると、先ほどと同じように、主人公たちの反逆に説得力が生まれなくなってしまう。

つまり、プレイヤーのモチベーションに悪影響を及ぼしてしまうのだ。
ディストピアとユートピアの境界線はとても曖昧で、それでいて想像することは容易い。故に、ゲームプレイの都合上、主人公陣営に肩入れする必要があったのだと考える。

それはともかく、私のような格ゲーマーはあの世界で呼吸を許されないので
丸喜を殴る必要があったんですね。

ゲーミングお嬢様、好評発売中ですわ。

多くの作品で「理想の世界」vs「意志を貫く」構図が発生するが、完璧なバランスを取ることは言うまでもなく不可能である。「自分たちの正義」が無限にあるように。
正解は存在しないが、「理想の世界」を唱える「人物」の正解は、おそらく存在するのではないかと思う。
つまり、「それ」を唱えるに至った「バックボーン」に魅力があれば、それが正解なのである。

ここで難しいのは、世界の描写はともかく、どちらの側にも正義があることを示す必要があるということである。どちらのバックボーンが欠けていても、それは薄っぺらな戦いにしかならない。
どちらも理解できて、同情、共感できるからこそ、一プレイヤー、一読者として、大いに悩み、大いに心に刻む物語となるのである。丸喜先生の演技がとてもよかった。(小並)

目を逸らしてはいけない


・スタイリッシュはすべてを解決する

後述するが、テンポの悪さとか気になる点も多々ある。しかし、カッコいいので概ねなんとかなる。カッコいいのですべてOKです。

いちいちキャラのモーションがいいんですよね。バトンタッチ一つとってもこいつら楽しんでんな~って。
キャラが生きてる感を感じられます。前述した通り、キャラの設定一つ一つに血が通っている。いい青春してんじゃねえか…

UIの凄さはさんざん擦られていると思うけど、いくら擦っても良い。最初の十分ぐらいはとりあえずメニュー画面を行ったり来たりして動くジョーカーでご満悦していた。

CERO-Cの理由の一つに武見先生のドスケベおみ足UIがあると思う。歩く猥褻物。淫行教師(推定)もドスケベハイグレフトモモ怪盗もいるしそりゃ渋谷も滅びるってもんだわ。


ジョゼくんのキラキラUIほんとにすごい。初見では感動した。きれいだった。明智くんの総攻撃カットインほんとすこ。クロいいよね…いい…

はい好き~~~~~このゲーム好き~~~~


---よくなかった点---


・カメラワークに難あり

一部の俯瞰視点などはオタクくんが喜ぶやつでとても良かったが、ダンジョン内のカメラワークがヤバい。近すぎて確実に酔う。

カメラの強制固定視点と自由視点の境目に立ったりすると地獄。さっきまでグルングルン回せたカメラがうんともすんとも言わなくなり、大変ストレスが貯まる。

・ダンジョンがクソ長い

クッッッッッッソ長い。長過ぎる。長すぎて二週目をやる食指が動かないほど長い。
それに探索→帰還→探索→オタカラ見つけて帰還→予告状→ボス倒してようやくクリアと、まぁRPGだからしょうがないが日付に追われるストレスも結構なもの。

初見HARDでやったけど、カモシダ・パレスの序盤、DLC特典のSP回復点滴パックなしでクリアできんの?家庭の事情で経験値上昇アクセサリーを外せない体なのでSP管理には一生苦労させられた。

嫌じゃ!!!!経験値を稼ぎたいんじゃ!!!


と思ったらメメントスでガバガバにソウルフード溜まりまくって笑った。
楽しいわ!メメントスで劣等シャドウ共を轢き殺し続けるのが本当に楽しい!

あとカバー移動とエンカのボタンを同じにするな!!!!!分けろ!!!!やめてくださいよ! 殺すぞ。ムカつくんじゃ!!!!(赤エンカで殺される)

・テンポが結構悪い

疲れただろ?今日はもう寝ようぜ。今日はもう寝ようぜ。今日はもう寝ようぜ。今日はもう寝ようぜ。今日はもう寝ようぜ。今日はもう寝ようぜ。今日はもう寝ようぜ。今日はもう寝ようぜ。

P5Rから始めても結構な重さを感じたのに無印版はもっと制限が多かったのってマ?????
おかしいと思わなかったんか?????

は…はい 雨宮蓮… 寝…寝ます…

それはともかく、スキップできる&できない会話の違い、結構な頻度で挟まってくるロード画面、どうなのおばさんとか、とにかく二週目を苦痛に感じるほど重い。
一周目は会話パターン取り尽くしてやるぜ!!!とイキっていましたが二週目はキツイ。伊邪那岐!!やるんだな!!今!!!ここで!!!!


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