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【「興味深い」と感じる好奇心があるから、ここに居続ける】〜大ナゴヤなひと。vol.8 たかさん〜

大ナゴヤ大学には、多種多様なバックグラウンドのひとが運営に関わっています。noteマガジン「大ナゴヤなひと。」では、スタッフ一人ひとりにフォーカスを当てて発信しています。

▼大ナゴヤ大学noteを始める背景についての記事はこちら

第8回目の今回は、開校当初から大ナゴヤ大学に関わり、現在は理事長を務める「たかさん」をご紹介します。

「たかさん」ってこんな人

名前:たかさん
職業:特定非営利活動法人 大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワーク理事長
大ナゴヤへの関わり方:2009年10月〜ボラスタとして参加。職員、理事を経て2017年から大ナゴヤ大学3代目理事長。組織全体の運営管理や経営などを担当。

大ナゴヤ大学との出会い

2009年9月、開校式の授業「雑草を愛でる」に生徒として参加したことが大ナゴヤ大学との出会いです。その時に感じた「なんとなく、楽しそうだ」という感覚に導かれるように、翌月にはボラスタに登録しました。

そこからはボラスタ、授業企画、職員、理事…と、気がつけば段々と役割が増えていくにつれて、大ナゴヤ大学との関わりも深くなっていきました。そして2017年には、理事長に就任しました。

大ナゴヤ大学理事長としての活動

大ナゴヤ大学の理事長として、お金の管理も含めた法人全体の組織マネジメントを担っていることに加え、これまで積み重ねてきた取り組みの整理を進めています。

その他、普段は名古屋城さんと取り組む学びの場「城子屋」など企画の検討や進捗管理をしたり、「やっとかめ文化祭」*1のまち歩きなごやの新コースを企画したりしています。
(*1 名古屋のまちを舞台に、尾張徳川家のもとで生まれた名古屋の伝統芸能を楽しんだり、新旧混ざり合う地域の文化を体験したりする企画。)

少し余談になりますが、「やっとかめ文化祭」は約7割が既存のコースで、残りの3割が新規。「新規のコースってどうやって見つけるの?」と思われる方もいると思いますが、実はゼロベースで、インターネットやSNSで検索して探すことも多いんです。

その「やっとかめ文化祭」が「まちのディープさへの入り口」であるのに対し、大ナゴヤ大学で扱う「まち」に関するプログラムは、その一歩手前で、このまちを見て「面白い」と感じてもらうことができるような内容を意識しています。 

また、毎月第2土曜に開催する「大ナゴヤの日」は、「まだ見ぬ、面白いものと出会う」という、目的ベースではない楽しさに気付いてもらう、ある意味で大ナゴヤ大学の思想の源流です。その入口として多様な人に関わってほしいからこそ、今も無料で開催しています。

このように、大ナゴヤ大学が運営するプログラムの中でも、実はそんな棲み分けを行っているんです。そしてこの棲み分けは、理事長として進めてきた「これまで積み重ねてきた取り組みの整理」の、1つの具体的な事例と言えると思います。

今思うことと、これから

大ナゴヤ大学では、「観光」ではなく、「学ぶ」ことを大切にプログラムを作っています。「知りたい」と思う、学びへの好奇心が先で、カタチにするのは後。だから、アイデアのタネを見つけるのはトップダウンでなくボトムアップであることを大切にしています。 

そして、タネを見つけて授業の企画を立ち上げたからには、その人が授業コーディネーターになって、運営までやってもらいます。運営側になってみなければわからないこともありますからね。大ナゴヤ大学では「あなたがいれば、カタチが変わる」という言葉を大切にしていますが、運営の中で、これをいかに形にしていくかということを意識しています。

また、理事長として、これからの大ナゴヤ大学のビジネスモデル、NPOとしての活動の意義を考えることもあります。受託した仕事についても、「大ナゴヤ大学が大事にしてきたこと」、つまり企画する側が楽しんでやれるかどうかのバランスが大切だと思っています。

法人として運営する以上、お金をいただく仕事はもちろん重要ですが、だからと言ってお金だけあれば良いわけでもない。そのバランスを見失わないようにしていきたいと考えています。

大ナゴヤ大学では現在、外部から受託したお仕事の収入が大半で、今のままではバランスが良くないと考えています。そのため、全体のポートフォリオを考えて、経済的にも大ナゴヤ大学を自活させること、要は“食っていける”資産を作ることが次の目標です。

2021年には若い世代の新メンバー(=小林つぐみさん。大ナゴヤ大学のメンバーについてはホームページから)が職員に仲間入りしましたが、やはり経済的に自立していける基盤ができることで、次の世代の人たちが中心となって、世代交代も進めていけると思うのです。

そして、できることなら早く理事長からは引退したい(笑)。純粋に学ぶ立場に身をおきたい。それが一番楽しいと思うのです。「興味深い」という好奇心があり続けるからこそ、10年が経った今でも、大ナゴヤ大学で活動を続けているのだと思います。

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開校当初から、変わらぬ好奇心で自然体に「大ナゴヤ大学」を見つめ、支え続けるたかさん。そんなたかさんと、次の世代の人たちが融合してつくっていく、これからの大ナゴヤ大学がますます楽しみです!!


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「あなたがいれば、カタチが変わる」

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