黄連解毒湯 アトピー性皮膚炎 皮膚の赤みが強い時
黄連解毒湯の構成生薬は、
黄芩(オウゴン)、黄連(オウレン)、山梔子(サンシシ)、 黄柏(オウバク)
漢方では一つのお薬が違う病気に効果があることがあります。黄連解毒湯はその典型的な例です。
黄連解毒湯は、いらいらしたり、のぼせたりする傾向がある方の不眠やノイローゼ、どうき、めまいなどの改善に効果があります。また、炎症、充血などを改善する作用があり、胃炎、二日酔いにも効果があります。
一方でアトピー性皮膚炎では、皮膚の赤みが強い時に使用します。
黄芩、黄連、山梔子、 黄柏のいずれも熱を取る性質があります。
夏場にアトピー性皮膚炎が再燃して皮膚が赤くなった方におすすめです。
注意したいのは皮膚の熱だけではなく、内臓を含めて全身を冷やすため、消化管を冷やすため元々が冷え性の方は下痢することがあります。
下痢の症状が出た場合は黄連解毒湯を中止した方が良いでしょう。
皮膚の状態を見極めて短期間の使用に止めておいた方がよいかもしれません。
一般の方が皮膚の状態に応じて漢方薬の見極めをするのはハードルが高いと思いますので薬剤師にご相談ください。
北九州市小倉北区の漢方薬局 大門薬品 薬剤師 篠原艶子
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