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【6枚目】Ride『Nowhere』

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Rideの1枚目のアルバム『Nowhere』(1990)

シューゲイザー分が足りなかったんでRideの『Nowhere』にしました。大学の頃にシューゲイザーバンドをいろいろ漁ってたんですけど、やっぱりRideが一番。

Rideはシューゲイザーというジャンルの代表的バンド。シューゲイザーとは「極端にノイジーなギターサウンドとポップなメロディが同居したサウンド」だそうです。轟音の中で甘い歌声が聞こえるみたいな感じ。自身の足元の歌詞カードを見ながら演奏する姿から「シューゲイザー(靴を見つめる人)」と呼ばれたそうですね。

Rideはシューゲイザーの中でも割とポップ、メロディアスですね。歌モノ寄りで聞きやすい。UKロック感もあってOASISの音楽に近い部分があると思います。※メンバーのアンディ・ベルはRideの解散後にOASISに加入

よくシューゲイザーは「音の洪水」とか表現されますが、このアルバムはそのイメージにぴったりですね。うねるような音、キラキラした音が大量にぶち込まれている。ジャケットの波がアルバムの内容を表していて大好きです。

【収録曲】

1.Seagull
1曲目から音がガンガン流れ込んでくる。久々に聞くとこんなに激しかったっけ?と思ってしまった。ドラムとか若さで突っ切っている感じ。イントロのベースのリフが印象的。轟音の中でキラキラしたギターの音が輝いている。ビートルズ後期っぽいフレーズ(サイケ)を感じる。アウトロの感覚だけでやってるような爆音が良い。

2.Kaleidoscope
疾走感。ベースがテンポよくて楽しい。ギターのシャリシャリ感。青さを感じるロックな曲。

3.In a Different Place
ゆったりした曲、浮遊感。ドラム、ギターのリフが始まりを予感させる。穏やかで綺麗だけどどこか緊張感がある。後半の「Ah~」が甘くて心地いい。

4.Polar Bear
イントロの残響がたまらないですね。歌がキャッチー。ラストの余韻。

5.Dreams Burn Down
イントロのドラムがかっこよすぎる。ギターのフレーズが終始ずっと切ない。轟音。静と動。動の部分のやりたい放題感、グワーって開放してる感じ最高。あと曲名が儚い感じでピッタリ。ラストのザーって音が気持ちの良い余韻。

6.Decay
怪しいフレーズが好き、ロックな感じ。ドラムのドンドンなってる感じが不安を駆り立てる。サビで若干明るくなるのが躁鬱っぽい?中盤からどんどん荒々しくなる曲調が爽快。

7.Paralysed
心地の良い暗さを持つ曲。綺麗。サビに若干、The Smithsの感じありません?明るさもあるけど暗さから脱し切れてない感じ。

8.Vapour Trail
やっぱりこの曲が一番好きですね!切なくて優しい曲。音の波の中に甘い声、ずっとゆらゆら聞いていたい。白昼夢のようなサウンドってワードが好きすぎる。アウトロのストリングスが入ってくるところとか芸術的。「Vapour Trail」(飛行機雲)というタイトルも哀愁があって最の高。

9.Taste
聴いていてアホほど楽しい曲、駆け抜けていく爽快感がある。明るくてキャッチー。イントロのゴリゴリのベースが好き。中盤のサビに入る前のタメみたいなとこが地味に好き。

10.Here and Now
迫力のある壮大な曲。ハーモニカの音が印象的、寂しさ。この曲もベースがゴリゴリで良い。この曲を聴くと終わりに近づいている感じがして少し悲しくなる。

11.Nowhere
イントロの異次元な感じ。じわじわと不安や緊張感を煽る曲。最後の波の音が完璧な終わり方。

※Rideは来日した時にライブを見に行きました!生で聴いた「Vapour Trail」が最高だった。こういう曲をライブハウスなり野外で爆音で聞くのがいいんですよね。アフターコロナの世界ではどうなってしまうのか...。

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