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Lyrics 歌詞の翻訳

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好きな海外の歌(英語の歌が中心、というか他の言語は翻訳無理)と歌詞の日本語訳を投稿します。別のテーマを取り上げた投稿であっても、歌詞の翻訳を掲載した投稿は、このマガジンにも収録し… もっと読む
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2020年12月の記事一覧

人生の底にいても大丈夫だった 〜 暴れだす(ウルフルズ), IF (Pink Floyd), There but for the grace of you go I (Paul Simon), かんじんなことは、目に見えないんだよ (サン=テグジュペリ「星の王子さま」)

前説タイトルはキーワードみたいなものを並べただけ。Facebook は非常につまらない検閲をしつつユーザーのアカウントを無闇矢鱈とブロックする SNS だけど(筆者のアカウントはいま30日間の機能停止中、この種のブロックはもう百万回目ぐらいなので馴れてしまったけれど、笑)、一方で Facebook の便利なことの一つは、x 年前の同日の投稿とか xx 年前の同日の出来事などを日々ユーザーに知らせてくれること。だから、自分が過去に投稿したものであれば、本人が期日までは忘れてしま

無神論者が好きな クリスマス・ソング 〜 7時のニュース/きよしこの夜, ハッピー・クリスマス(戦争は終った)

クリスマスの雰囲気はわりと好きだ無神論者と言ってもここでは「無神論者」一般ではなく、筆者個人のことであって、これは個人の趣味。しかしまぁ無神論者なんだから、そりゃ思いっ切り「宗教」的だったり「宗教」色が強かったりする歌を好きになるはずはない。 日本人としはわりと普通、つまり初詣はする、神道の神社にも仏教の寺にも行く、親族が亡くなれば大抵は仏教式の葬儀になる、先祖の墓は仏教の寺にある、というような家庭で生まれ育って(ただし厳密に言うと自分が子どもの頃は我が一家の家の墓みたいな

2001年宇宙の旅 と ピンク・フロイド 「エコーズ」 の シンクロニシティ 〜 歌詞和訳

前説正確に言うと、スタンリー・キューブリック監督、1968年公開の傑作映画「2001年宇宙の旅」 "2001: A Space Odyssey" の最終章 JUPITER AND BEYOND THE INFINITE と、ピンク・フロイド 1971年リリースのアルバム「おせっかい」 "Meddle" の最後に収録された ECHOES との間のシンクロニシティの話。 と言っても、これはピンク・フロイド のファンにはつとに有名な話。昔々、ジュラ紀か白亜紀ぐらいの昔、あ、15

ポンペイで、アムリトサルで、ダラムサラで聴く 〜 ピンク・フロイド 「エコーズ」 (歌詞和訳)

1983年7月、イタリア・ポンペイ1983年4月26日、横浜港からフェリーで日本を発ち、当時のソ連、現在のロシアへ、そしてシベリア鉄道でヨーロッパへ、ヨーロッパはフィンランドからギリシャまで南下、ギリシャでは真夏のアテネと地中海の島サントリーニに合わせて 1ヶ月滞在、その後はトルコ、シリア、ヨルダン、パレスチナとイスラエル、エジプト、再びトルコ、トルコからイラン、パキスタン、インド、タイ、韓国、最後は釜山からフェリーで下関に着き、1984年2月1日、帰国。10ヶ月足らず。

ピンク・フロイド 「エコーズ」 を和訳する 〜 空を見上げ、アムリトサルで、ダラムサラで、ポンペイで、そしてスタンリー・キューブリック「2001年宇宙の旅」を観ながら聴く、不朽の名作 "Echoes" by Pink Floyd

前説"Echoes" by Pink Floyd, ピンク・フロイドの「エコーズ」は、彼らの 6枚目のアルバムで 1971年10月31日にリリースされた "Meddle" (邦題「おせっかい」) の当時の LP のその B面全てを占める、時間にして 23分強の大作。 この歌の歌詞の世界では終盤の方で "A million bright ambassadors of morning" がやってくるわけだけれど、音楽と歌詞全体のムードとしてはタイトル上のイメージがわりと似合って

ジョン・レノンの命日に, Happy Xmas (War Is Over) 〜 歌詞和訳

はじめに今日は12月8日、1980年のその日に 40年という決して長くはない生涯を閉じたジョン・レノンの命日。 当然ながら「たまたま」、偶然のことではあるけれど、今日12月8日は、日本では「真珠湾攻撃の日」でもある。あれは日本時間で 1941年12月8日未明ながら、現地ハワイ時間では 12月7日。日本がアメリカ合州国(以下、便宜的に「アメリカ」, この略称については本投稿の最後の付録で)に「先制攻撃」を仕掛けることを実はアメリカは事前に察知していたとか、あるいは日本が「先制

ニール・ヤング「ハート・オブ・ゴールド」 〜 歌詞和訳

ニール・ヤングはアメリカ合州国(以下、便宜的に「アメリカ」、この件「備忘録」的に本投稿の最後に付録)のロック史における大物だから(彼は元々カナダ人だけど今年になってアメリカの市民権も獲得した、で、も一つついでに言うとバーニー・サンダースを支持した)、日本でも有名だし、彼の比較的初期の大ヒット曲 "Heart of Gold" も有名だ。ただ、この曲を今も当時の邦題「孤独の旅路」の方で憶えている人が多いのか、それとも「ハート・オブ・ゴールド」の方なのか、その辺、ちょっと微妙。筆