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Lyrics 歌詞の翻訳

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好きな海外の歌(英語の歌が中心、というか他の言語は翻訳無理)と歌詞の日本語訳を投稿します。別のテーマを取り上げた投稿であっても、歌詞の翻訳を掲載した投稿は、このマガジンにも収録し… もっと読む
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2020年11月の記事一覧

ドアーズ "Break On Through (To the Other Side)" 〜 歌詞和訳

前説この曲はドアーズの 1967年1月リリースのデビュー・アルバム、その名も "The Doors" のオープニング・トラックにして同アルバムからの最初のシングル、つまりは彼らのデビュー・シングル曲。同年4月に同じアルバムからシングル・リリースされ、同 7月には Billboard Hot 100 で 3週間 1位となる大ヒットとなった "Light My Fire" とは対照的に、この "Break On Through (To the Other Side)" はチャート

LET IT BE (The Beatles) 〜 歌詞和訳

はじめに自分の音楽脳と音楽耳の「土台」は Paul Simon, Eric Clapton の二人, あと一つ加えるとするなら Pink Floyd, この 3つ(バンドを加えて 3人と言えなくなってしまい、もちろん 3バンドとも言えないから 3つ!!!)によって創られたので、その音楽脳・耳の生成期には The Beatles の洗礼を受けていない。いま「洗礼」って書いて思わず「あ、そうか」と頭に浮かんだのは、今日取り上げる曲 "LET IT BE" の歌詞に出てくる Mot

早く家に帰りたい (サイモンとガーファンクル) 〜 歌詞和訳

前説コロナ禍で故郷になかなか帰れない人が多そうな昨今の日本(斯く言う筆者も今年は正月以来帰省できてない)、この歌が沁みるという人はそこそこいると思う。「少なくない」とか「多い」とかではなくて「そこそこ」なのは、そんな心持ちの時にこの歌が浮かぶ人のうちの「多く」は、1960年911生まれの筆者とほぼ同世代か、あるいは更に上の世代で、かつ若い頃、というか少年時代に、「そこそこ」以上にサイモンとガーファンクル(そういう人たちには Simon & Garfunkel は サイモン・

無神論者の一家がキリスト教会でブルーズをやった日 〜 2001年11月11日

前説100年も前、いや100年足らず前に遡れば、ブルーズはキリスト教会の側から観れば(聴けば)、悪魔の音楽かな(笑)。1960年 911 生まれの筆者は当時41歳。息子は小学校3年、9歳の時。妻は永遠の29歳。妻の年齢だけは夫による年齢詐称(笑)。しかし彼女は今も若い!! そのうち書こうと思っているが、無神論者とはいえ、この年のGW、この時と同じ教会で行なわれたブラック・ゴスペル・ワークショップに通って、最終日には聴衆の前で歌うコンサートにも参加している(コンサートというか

混迷を極めるアメリカの今に捧ぐ 〜 「アメリカの歌」と「アメリカ」(歌詞和訳)

はじめに「はじめに」書いておくと、今後のアメリカにおいては、Z世代, Generation Z の声がますます強くなっていくだろうから、「産みの苦しみ」はしばらく続くにしても、「混迷を極める」今のアメリカのこの先は、近い将来と言わなくとも、近未来的な展望を考えれば、「我らが祖国」日本のそれよりも相当に明るいものになる可能性を秘めている。筆者はそんなふうに感じている。 本投稿のタイトルにその名を掲げた2曲は共にポール・サイモンが作詞作曲した歌で、前者はソロになってから、後者は

Give Peace A Chance (John Lennon) 〜 歌詞和訳

Give Peace A Chance (歌詞和訳) 〜 平和に機会を確か邦題は「平和を我等に」だったと思うが、自分がこの歌の歌詞を訳した時はあえて直訳的に「平和に機会を」とした。言わずと知れた(と言いたいところだけれど最近はもう忘れられてるのかも)半世紀ほど前の時代における平和運動にとっての象徴的な歌、要するにアンセムだった "Give Peace A Chance" はジョン・レノンが作って、1969年7月にシングル・リリースした曲。ビートルズ解散前ではあったが、レノンの

IMAGINE (John Lennon) 〜 歌詞和訳

想像してみよう、天国なんてないってことを この歌は言わずと知れた、1980年12月8日に40歳の若さで凶弾に倒れたジョン・レノンがこの世に残した数々の名曲のうちの一つ。いま「この世に」と書いたが、レノンはいま「この世に」いないのは確かだが、この歌の歌詞からすれば、彼はいま「あの世」にいるわけでもない。というか、「あの世」はないのだ。斯く言う私もそう思う。「あの世」はない。我々はいつか「この世」を去る, Memento Mori, そして「この世」を去れば、それで終わり。一巻の