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2019年12月の記事一覧

イスラエルの兵役拒否にみられるラディカルさ(シオニズムへの疑問)

タイトルに掲げた写真の女性、そして以下の 2枚の写真の女性と男性は、昨年から今年にかけて、イスラエルにおいて兵役を拒否し、同国の国軍の軍刑務所に繰り返し収監されたイスラエルの若者たちのうちの 3人です。彼らのような存在はイスラエルにおいて多数派とは言えませんが、1948年のイスラエル「建国」(パレスチナ人にとっては離散, 大災厄 النكبة‎, Nakba, Palestinian exodus)から 70年余となる現在、もはや少数でもありません。そして、こうした傾向は今に

パレスチナ人青年(Amnesty International スタッフ)、イスラエルによる東エルサレムへの移動制限のため、母親の最期すら看取れず。

今日は投稿するつもりはありませんでしたが、昨日の投稿に関連し、悲しい事実を知ったため、短めにでも投稿します。上に掲げた写真は、昨日の投稿のタイトルに添える写真としても使いました。この写真の右側に写っているのは Amnesty International のパレスチナ人スタッフ(The Israel and Palestine campaigner)である Laith Abu Zeyad さん、そしてその左で彼に寄り添って微笑んでいるのは彼の母親です。母親はがんを患い、イスラエ

Happy Xmas, ISRAEL's War CRIME Is Over IF We Speak Up For PALESTINIAN Human Rights ー John Lennon "Happy Xmas (War Is Over)" (拙訳)

今年のクリスマスは終わりました。私は神の存在を信じない無神論者ですが、クリスマスの季節の雰囲気自体は子どもの頃から好きです。上に掲げた写真については、後ほど説明を書きます。 War Crime といえば、日本語に訳すなら「戦争犯罪」ですが、しかしこれはある意味、テクニカル・ターム、ある種の「専門用語」です。アメリカ合州国からの巨大な軍事援助を受け、F-16, F-35 などの戦闘機、そしてもちろん戦車などを多数保有し、その核兵器保有まで国際社会における「公然の秘密」となって

When "God" Made Her ー Neil Young "When God Made Me" (拙訳)

私は神の存在を信じない、無神論者です。それで、"God" と、クォーテーション・マークを付けました。 今日はクリスマス。上に掲げた写真は、昨夜、クリスマス・イヴに投稿した "PALESTINE News, SILENT NIGHT" の文中で掲載した写真のうちの一枚です。説明をもう一度、以下に書きます。コピペなどという安直な方法を取るのも憚るような内容ではありますが、ここはやはり昨日書いた通りに、そのまま載せておきます。 この写真は、イスラエルの Haaretz という新

Paul Simon "America" (拙訳)

写真は Paul Simon の 1965年リリース、 Simon & Garfunkel 時代ではありますが、彼の事実上の 1枚目のソロ・アルバムといってよい "The Paul Simon Songbook" のカヴァー写真、"America" は 1968年リリースの Simon & Garfunkel の 4枚目のアルバム "Bookends" に収録されたもので、勿論このアルバムには収録されていません。ただ、"America" の歌詞の中に登場する Kathy がこ

イラン ・イスラム革命から 4年、1983年11月のイラン 〜 その2 : 締めは Holger Czukay "Persian Love"

久しぶりの投稿です。上に掲げた写真は、1983年11月16日にイランの首都テヘランの街をぶらつき、路地裏でばったり会った可愛い可愛い子供たちを撮った一コマ。まずは以下の3段落は、前回と一言一句同じ前説です。 1983年4月26日に横浜港からのフェリーでバックパックひとつ背負って日本を発ち、その後、2泊3日の船旅でロシアのナホトカに着いた私は、ハバロフスクまでの列車とハバロフスクからのシベリア鉄道の列車により当時のソビエト連邦を旅し、さらに 2ヶ月間有効のユーレイル・パスを使