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映画

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映画のレヴュー的なものから、主題は別でも映画の話題が多少とも入っているものまで。
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2020年12月の記事一覧

クリスマスの真実 〜 イエス・キリストのこと知ってる?

というようなタイトルは筆者が考えたわけじゃない。本 note 投稿でシェアする他人のインスタグラム投稿のタイトル、それぞれ、"The Truth about Christmas" と "Do You Know Jesus?" を日本語にして、筆者の note 投稿タイトルとして並べただけ。 クリスマス note 投稿、第1弾! 〜 はこちら クリスマスの本当の意味は、ブライアンの誕生日(笑)クリスマスがイエス・キリストの誕生日でないことは、これはもうその通り。ブライアンの誕

2001年宇宙の旅 〜 "2001: A Space Odyssey" (Stanley Kubrick, 1968)

前説これまでそれほど沢山の SF映画を観てきたわけではないけれど、この映画とリドリー・スコット(Ridley Scott)監督の「ブレード・ランナー」(Blade Runner, 1982年)は、このジャンルの映画として金字塔だと思う。金字塔、要するにピラミッドの形をした称賛(どういう称賛だ?ほぼ礼讃です)をすべき映画。いや、その二つの映画は、それぞれ趣がだいぶ異なるものの、共に SF映画の枠を超えて永遠に残る大傑作。 本 note 投稿は、スタンリー・キューブリック(S

2001年宇宙の旅 と ピンク・フロイド 「エコーズ」 の シンクロニシティ 〜 歌詞和訳

前説正確に言うと、スタンリー・キューブリック監督、1968年公開の傑作映画「2001年宇宙の旅」 "2001: A Space Odyssey" の最終章 JUPITER AND BEYOND THE INFINITE と、ピンク・フロイド 1971年リリースのアルバム「おせっかい」 "Meddle" の最後に収録された ECHOES との間のシンクロニシティの話。 と言っても、これはピンク・フロイド のファンにはつとに有名な話。昔々、ジュラ紀か白亜紀ぐらいの昔、あ、15

ポンペイで、アムリトサルで、ダラムサラで聴く 〜 ピンク・フロイド 「エコーズ」 (歌詞和訳)

1983年7月、イタリア・ポンペイ1983年4月26日、横浜港からフェリーで日本を発ち、当時のソ連、現在のロシアへ、そしてシベリア鉄道でヨーロッパへ、ヨーロッパはフィンランドからギリシャまで南下、ギリシャでは真夏のアテネと地中海の島サントリーニに合わせて 1ヶ月滞在、その後はトルコ、シリア、ヨルダン、パレスチナとイスラエル、エジプト、再びトルコ、トルコからイラン、パキスタン、インド、タイ、韓国、最後は釜山からフェリーで下関に着き、1984年2月1日、帰国。10ヶ月足らず。

「千と千尋の神隠し」の主題歌が、ニール・ヤングの「ハート・オブ・ゴールド」のアンサー・ソングになっているという話

そんな話をしているのは拙者(筆者)だけだと思うが、二つの歌の歌詞を比べてみてほしい。あ、最初に念のため書いておくと、2001年公開の「千と千尋の神隠し」の監督である宮崎駿氏や主題歌「いつも何度でも」の作者(作詞は覚和歌子氏、作曲と歌は木村弓氏)が、1972年リリースのニール・ヤング Neil Young のヒット曲「ハート・オブ・ゴールド」("Heart of Gold", 邦題は「孤独の旅路」)を意識したなどということはまずないと思うが(これはないでしょう、流石に)。 一

Neil Young "Heart of Gold" 〜 宮崎駿 「千と千尋の神隠し」 〜 Corinne Bailey Rae "Stop Where You Are"

Neil Young’s "Heart of Gold" (1972) が、宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」(2001年)と Corinne Bailey Rae's "Stop Where You Are" (2016) に通じているという話。これは今日 2本目の投稿。 以下、最初の章の出だしは、今日 3本目の投稿の中の一段落を丸ごと転載(実は 1本目を書いてから、2本目の前に、先に 3本目を書いたのだ)。 前説 〜 コリーヌ・ベイリー・レイ筆者が掛け値なし、文句なし

ニール・ヤング「ハート・オブ・ゴールド」 〜 歌詞和訳

ニール・ヤングはアメリカ合州国(以下、便宜的に「アメリカ」、この件「備忘録」的に本投稿の最後に付録)のロック史における大物だから(彼は元々カナダ人だけど今年になってアメリカの市民権も獲得した、で、も一つついでに言うとバーニー・サンダースを支持した)、日本でも有名だし、彼の比較的初期の大ヒット曲 "Heart of Gold" も有名だ。ただ、この曲を今も当時の邦題「孤独の旅路」の方で憶えている人が多いのか、それとも「ハート・オブ・ゴールド」の方なのか、その辺、ちょっと微妙。筆