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音楽がなければ、人生はただの間違いだろう。

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"Without MUSIC, LIFE would be a mistake." 音楽がなければ、人生はただの間違いだろう。― Friedrich Nietzsche フリード… もっと読む
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2020年10月の記事一覧

IMAGINE (John Lennon) 〜 Neil Young (歌詞和訳)

1. 前説本投稿では、ニール・ヤングが 2001年の 911 アメリカ同時多発テロの後に歌ったジョン・レノン「イマジン」のカヴァーを取り上げる。今日のこの投稿は、最近フランスで起きている、イスラム教という一つの「宗教」への「狂信」を背景とした「憎悪」的感情に「動機付けられた」(少なくともそれを主因の一つとした)一連の残忍なテロ行為に関するニュース記事複数を観たり見たり聴いたり聞いたり読んだりしているうちに、筆者の頭なのか心なのか、とにかく筆者の中で形成された感情と思考に「動機

ONE (歌詞和訳) 〜 Mary J. Blige & U2

今日、2019年公開のイスラエル映画「兵役拒否」(ドキュメンタリー, 原題 Objector) を観た。素晴らしい内容だった。その映画とイスラエルにおける兵役拒否について note 投稿を書こうと思ってたんだけど、映画を観終わったのが今夜7時過ぎ。その投稿は明日以降にしようと思う。 そういや、今日から自分の note 投稿に自分で「スキ」することにしたのだった。今日、「ご丁寧に」自分の過去の note 投稿全てに「スキ」済ませたくらいで、いきなり徹底させた(Facebook

Blessed (歌詞和訳) 〜 「ブレスト」, サイモンとガーファンクル Simon & Garfunkel

ルース・ベイダー・ギンズバーグは本当に称賛・礼賛一色で済ませるだけでよいのかってことを書いた辺りから俺の note への反応が減ってきた .. なんてことは勿論なくて元々フォロワーが少ないんだから、そこまで言ったらそれは言い過ぎ、考え過ぎ(この続きは本投稿第2章および終わりから数えて2番目の章にて)。 「柔和な人々は何も受け継いでいない」, ポール・サイモン自身がこの歌について語っている面白いクリップを見つけた 〜 Simon & Garfunkel's "Blessed"

冬の散歩道 (サイモンとガーファンクル) 〜 "A Hazy Shade of Winter" (歌詞和訳)

前説見てすぐ分かる通り、この歌の邦題は原題の意味と違う。意訳というのでもなく、映画や歌などで昔からある、日本のリスナー向けの改題といったところ。17年前にこの歌の歌詞の翻訳を試みた時、歌詞の訳し方がオリジナルなのだから邦題の方も変えたいと思って、「冬の霞みがかった空から」、という自分の和訳詞用のタイトルに変えたんだけど、「から」は付け足しだし、とにかく無理矢理作った感があって、どうもしっくり来ない。それに今日の note 投稿のタイトルにこのオリジナル邦題を載せても何だか伝わ

All Along the Watchtower ー OF COURSE, by Jimi Hendrix (歌詞和訳)

前説タイトル上の質問に対する筆者の回答は、本投稿のタイトル。 まぁ 2016年の秋にボブ・ディランの一線を超えた破廉恥極まりない「イスラエル支持ソング」の存在を知って以来ディランの音楽を聴かなくなった筆者ではあるものの、ハッキリしておきたいのは、ディランが作った曲には今でも好きな曲は少なくないが、誰かがカヴァーしている場合は、ほぼ例外なくカヴァーの方が良い、その嗜好と思考はディランの音楽のファンだった頃から(ただしディラン・フリークになったことはない、歌詞はいいかもしれない

イスラエルが 1967年以来 違法占領し続けるパレスチナ・ヨルダン川西岸地区のビルゼイト大学を訪問 〜 1983年10月12日

簡単で散漫な演説 .. じゃなかった、簡単な前説筆者は 1983年4月26日から 10ヶ月弱の期間のバックパッカー海外「貧乏旅行」の途上、同年9月28日から10月18日までの 3週間にわたって、パレスチナとイスラエルを旅した(旅についてはこれまで繰り返しもう少し具体的に書いているので今日は割愛)。 今日の投稿は、今から ちょうど37年前の 1983年10月12日に訪問した、イスラエルによる違法占領地パレスチナ・ヨルダン川西岸地区にある大学の一つ、ビルゼイト大学訪問に関して。

1983年10月10日イスラエル・キブツ訪問、11日イスラエル違法占領下パレスチナ・ヘブロン訪問 〜 「見張り塔からずっと」歌詞和訳

タイトル上の地図は、左端の 1947年(イギリス委任統治領パレスチナ)から、同年 国連総会で採択された圧倒的に不当・不公平な「国連パレスチナ分割案」(左から2番目)を経て、1948年の「建国」と直後の第一次中東戦争で前述の分割案のそれよりも更に広い土地を得たイスラエルが 1967年の第三次中東戦争によって、旧「イギリス委任統治領パレスチナ」であった地域でまだイスラエル支配下になっていなかった、つまり残っていたパレスチナの土地、すなわち東エルサレム・ヨルダン川西岸地区(1948

トム・ウェイツ 〜 アサイラム・イヤーズ、「人生のポケット」の底で、たまたま手にしたレコード

トム・ウェイツ (Tom Waits: born December 7, 1949) は、アメリカ合州国のミュージシャンにして俳優。投稿タイトルの上に掲げた写真は、彼が初主演した映画「ダウン・バイ・ロー」 (Down by Law, 1986) の一コマ。 トム・ウェイツにはちょっとした縁がある。と言っても勿論、会ったことはない。「勿論」とまで書くことはないかもしれないが。何しろ、音楽業界の人間でも何でもない筆者だが、コリーヌ・ベイリー・レイ (Corinne Bailey

コンドルは飛んでいく (歌詞和訳) 〜 「人生のポケット」初期に歌詞を訳した歌

この曲はサイモンとガーファンクル(Simon & Garfunkel)の最後のアルバム「明日に架ける橋」(Bridge Over Troubled Water, 1970年)に収められたカヴァー(正確に言うと 3部構成の原曲の第1部のカヴァー)によって有名になったけれど、1960年生まれの私より一回り程度上のいわゆる団塊の世代から、私と同世代および少し若い世代にかけての年齢層では、おそらく多くの人が、サイモンとガーファンクルによるカヴァーと、南米(元々はペルーの曲)のフォルク

エルサレム 〜 1983年10月3日

今日は、今からちょうど 37年前の今日、エルサレムで撮った 5枚の写真を投稿します。いろいろ書こうと思っていたのですが、午後から Facebook にドカドカと投稿していたら既に辺りは暗くなり、ということで、写真の他は、4日前の 9月29日に「パレスチナ PALESTINE 〜 1983年9月29日」と題して note に投稿した自分のテキストの中から、その 1章目と 3章目をそのまま転載して今日の投稿の第1章、第2章とし、第3章に 37年前の今日 エルサレムで撮った写真を掲

「卒業」(1967年) 〜 原題は The Graduate だから 「卒業生」 なんだけど、邦題はまぁあれでよかったのではないかと思う

前説昨日、ちょっとした切っ掛けがあって、この懐かしい映画のいくつかのシーンを YouTube から拾って観ていた。若者世代(大抵こういう場合、1960年生まれの筆者は 1980年代以降の生まれの人を想定しているような気がする)の日本人にはもうあまり知られていない映画かもしれない。映画好きという人でこの映画を知らない人は、世代を超えて少ないと思うが、一般的には、若い人にはもうあまり有名な映画ではないんじゃないかと思っている。 後述するけれども、ある意味で普遍的なテーマを扱っ