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林真理子氏、月の報酬200万から100万円に

 以下、12月4日の産経新聞を参考に記述する。

 日本大学アメリカンフットボール部の違法薬物事件を受け、日大幹部の処分が決定した。酒井健夫学長が年度内に辞任、沢田康広副学長が年内に辞任、林真理子理事長は減給50%(6ヶ月)となった。

 ここで、日大の役員は報酬を一体いくら貰っているのかを見てみよう。日大の公表資料には以下のように報酬金額が掲載されている。

・理事長  年額 2400万円(月額 200万円) 
・学長   年額 2400万円(月額 200万円) 
・副理事長 年額 2160万円(月額 180万円)
・常務理事 年額 1920万円(月額 160万円) 
・副学長  年額 1920万円(月額 160万円) 
・常任監事 年額 1440万円(月額 120万円) 

https://www.nihon-u.ac.jp/uploads/files/20220607104339.pdf

 林真理子氏は理事長であるので月額 200万円の報酬を貰っているが、6ヶ月間の減給ということで、半年間の月額が-100万円となり、合計600万円の損失となる。

 林氏にとって、600万円の損失など大したことはない。日大の役員以外にも作家として活動しており、そこで十分に収入は得ている。よって減額による処分など意味がない。しかし、だからと言って「もっと重い処分を与えろ」とは思わない。問題はそこではない。なぜ大学側が責任を負わなきゃいけないのかが問題だと考える。数万人いる学生の中の数人が違法行為をしたからと言って、なぜ大学の役員が処分を受けることになるのかが腑に落ちない。

 薬物使用をしたのは成人している大人である。その人達に責任を負わせれば済む話ではないか。仮にそれで示しがつかないのであれば、アメフト部の監督に処分を下してこの件は終わりだ。(そもそも示しってなんだ?)「大学側がもっと対策をしていれば薬物の使用は防げた」と言うのであればわかる。しかし、どの大学でも「薬物はダメだよ」程度の宣伝はしている。大学側はそれ以上の対策の何ができると言うのだろうか。今回の件に関して、学長副学長にとどまらず、理事長にまで飛び火がいってしまったのは、「嫉妬」が原因だと考える。

・「役職についている人達は必要以上のお金貰ってるから気に食わない」
・「印税生活で悠々自適に暮らしてそうでなんかウザい」
・「普段裕福な生活をしてるんだから、たまには私達のような生活も味わって欲しい」
・「お金もらってるんだから、これくらいの処分は当然だよね」

 こういった嫉妬の感情によって、地位を築き上げた人間に制裁を下すような行為に疑問を抱く。

 先日のニュースでは、メディアが林氏の自宅にまで押しかけていた。そこまでする必要があるのか、と思う。メディアは世間の嫉妬を巧みに利用する。instagram、X、TikTok等のSNSを運営する大手IT企業はユーザーの「時間」を利用することで利益を上げる。構造はそれと同じだ。もはや人間のすることではない。

 今回の件に関して、理事長である林真理子氏が表に立って非難を浴びているのは、私には異質な光景として映った。責任の所在、有名人の顔、成人した生徒の薬物使用、どこか事件と乖離している部分が多いように感じる。

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