哀れみ深いお方

[エズラ記 1:1,2,3]

ペルシアの王キュロスの第一年に、エレミヤによって告げられた主のことばが成就するために、主はペルシアの王キュロスの霊を奮い立たせた。王は王国中に通達を出し、また文書にもした。
「ペルシアの王キュロスは言う。『天の神、主は、地のすべての王国を私にお与えくださった。この方が、ユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てるよう私を任命された。
あなたがた、だれでも主の民に属する者には、その神がともにいてくださるように。その者はユダにあるエルサレムに上り、イスラエルの神、主の宮を建てるようにせよ。この方はエルサレムにおられる神である。

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会 

紀元前538年、バビロニア帝国がエルサレムを支配していたが、翌年539年にバビロニア帝国はキュロス王率いるペルシア帝国に滅ぼされる。
これにより、エルサレムはバビロニア帝国から解放される。ここからエズラ記の物語が始まっていく。
そして、ペルシアの王キュロスは万軍の主によって召しを受け、ユダヤ人に対して好待遇を示した。バビロニア帝国支配下の時代に、捕囚となったユダヤ人が祖国エルサレムに帰還することを許可したり、バビロニア帝国の王であったネブカドネザルによって壊された神の神殿を再建築させたりと、神はキュロス王を用いてユダヤ人たちに希望の光を見せた。

この出来事から私が感じたことはひとつ。
それは、神の哀れみである。
ユダヤ人たちが捕囚状態という難しい状況にあっても、神の哀れみから遠ざけられていなかった。
同じように、人生のなかで私たちも捕囚状態のように八方塞がりな状況に陥る時がある。
しかし、神は私たちを見離さず、哀れみの心で接せられる。
神は異邦人であったキュロスの霊を奮い立たせ、ユダヤ人を助けたように、神は現代でもユニークな働きかけを私たちにされる。みこころを実行するためにどんな者でもどんなことでも用いられるのだ。そんな哀れみ深いお方を今日も礼拝し、賛美しよう。

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