太平さんと談志さんの落語

林家太平さんが情熱大陸に出ていてた。少し落語の様子見たけど現代ぽいと思う。 表情豊かで 役者のようだった、 喜怒哀楽を はっきりと表現していた。 これはとても親切な落語だ 。
感性が鈍くなってしまった 現代の日本人に わかりやすく伝えるために オーバーな演技をしているんだと思う。

自分が思うに 上手な役者ほど 表面的な演技に頼らず 滲み出るオーラのようなもので 演技をしていると思う。 昔の落語の名人も 意外なほどあっさりした演技をしている 。
落語界の大物 立川談志 さん、有名な落語 のまんじゅうこわいで 襖を開けてまんじゅうを置くというシーンがあったが、演技は 一瞬だった。 パッと開けパチン手をたたく。それだけ、必要最小限だけ。
おそらく立川談志さんは、 噺家は 喋りで表現するから あんまり演技や小細工は やりたくなかったのではないかな。

昔の落語を聞くと 聴くだけで十分楽しめる 、お客の方も 想像力があったからそれで 十分だったんだろう。

文化の衰退を感じる。 昔のファミコンのゲームの方が 頭の中に 剣と魔法の世界を描いて 豊かだったような気がする なんでも親切に 実写のように 精密な虚像 を作ることだけが 良いと思わない。
あえてお客の想像力に任せて、親切丁寧に 見せ過ぎないということも必要な ことじゃないかな。