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「不格好経営」を読んだ

2013年の少し古い本だが元DeNAの社長の南場智子さんの著書。経営に必要なビジョンやミッションなどの体系を教えてくれる本ではなく、創業までにどれだけ泥臭く経営をしてきたか、日記のように振り返りながら書いてくれいる。そのためとても読みやすく僕はのんびり5時間程度で読み終えた(普通の人なら3時間とかで読めると思います)

経営のノウハウ本ではないが学ぶところがある

題名通り不格好に泥臭く経営をしてきた南場さんの語り口調で書かれた本。冒頭でも書いたが経営に必要なノウハウを教えてくれる本ではなく、起業や創業までにどのような道を歩いてきたかを教えてくれている。その中では社員に嫌味を言ったり怒ったり喜怒哀楽も表現している。ビジョンやミッションだったりビジネスに必要な要素をまとめてくれている本はノウハウを学べるが、この本はストーリーとなっているので読みやすくそして所々で学べるところがある。内容としては優秀な人材、ビジョンやミッションといったちゃんと企業に必要な要素について実は書いている。

人は、人によって育てられるのではなく、仕事で育つ

僕がこの一冊で特に印象に残ったのはこの一文。とても共感する内容である。大きな仕事を任せることによって人は育つ、それが成功体験なら一気にジャンプするし、失敗を何回も繰り返した成功ならさらに大きなジャンプとなる。本当のことを言うと仕事の任せ方(請け負ってくれるような仕向け方)を知りたかったが、上記の通りノウハウ本ではないので詳しくは書いてなかった。DeNAは優秀な人材を厳選して採用しているから仕事を請け負ってくれる人材は豊富なのだろう。

まとめ

とても読みやすく面白い本。ストーリーがあるので単に読み物として面白い。文字通り不格好にもがいて壁にぶつかりながら経営を進めていく話ではあるが、南場さんが優秀なのかとてもつもない壁にぶつかるというより小さいもしくは中くらいの壁にぶつかりながらも匍匐前進で進んでいったという印象だ。あと読み終えるとDeNAで働きたくなるような気分になる。面白いので是非読んでみて欲しい一冊。

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