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五行易実践編①

2018.12.30 『異性運占例 ・兄弟はライバルの意味がある』の卦の表記が間違っていましたので、修正します。※壬亥日→癸亥日、沢地萃→沢火革

2019.9.2『金運占例・保有している一ヶ月の株価を占った例』の説明の一部が間違っていましたので、修正しました。

2019.9.5 『健康・病気運占例・老年の母親が息子の病気を占った例』の日の十二支、空亡、六獣の表示が間違っていましたので、加筆訂正しました。

2020.2.22 『金運占例・ある女性は会社からのボーナスを‥』の文中に山雷頤と書きましたが、正しくは山地剥です。『金運占例・ある男性は株や仮想通貨はどこに‥』の卦の日辰が丁子日になっていましたが、正しくは壬子日です。修正しました。

2020.4.25  目次を追加しました

2020.5.15『金運判断のキモ』を金運、自営業、売り上げの項目に追加しました

2021.3.18『恋愛・結婚の占い』『仕事・出世の占い』に加筆しました

はじめに

いやー、やっと来ました!実践編①です。

前回の『五行易基礎・完全版』では正直、手計算などを一から説明していくのは非常に骨が折れました・・

・・でも、苦労して書いて良かったです。

基礎がある程度理解出来てないと、これから書く内容を理解するのは難しくなるからです。

前回は五行易の基礎的な内容をまとめた内容であり、前回よりは高度な内容になってきます。
実践の場では、なかなか基礎的なルールだけでは、対応出来なくなってきますので、その辺の細かいテクニック的な説明もしていきたいなと思ってますが・・

まず、このテキストの作りとしては、占う内容のジャンルごとに説明していく感じです。

今回のテーマは異性運・仕事運・金運・健康運です。

いずれも人間として生きていく上で、超重要なジャンルですね。

これらの運が良ければ、人生はイージーモードでウハウハでしょう・・

・・でも、全部が全部運が良い人はいません。

五行の性質上どこかの運が強ければ、どこかの運が悪くなるからです。

前置きはこれくらいにして、具体的な説明に移りたいところですが、その前に六親五類(りくしんごるい)の性質について勉強しましょう。

そこがわかっていないと、何故用神という概念があるのかわかりませんし、占いから深い内容を読み取れません。

読み取れなければ、判断も結果的に外れやすくなります。

これから書くのはブログの記事をまとめたものですが、この六親五類に対する考え方は占いを実践していくに当たって超重要なことになりますので、良く読んで理解しといてください。


妻財の概念(ブログより引用)

六親五類とは五行易で使う概念で、自分を含めた親族関係を五つに分けたものです。

官鬼(かんき)、父母(ふぼ)、兄弟(きょうだい)、子孫(しそん)、妻財(さいざい)となります。

我(自分)との五行の相生、相剋関係で分類していきます。

なので、兄弟は我と同じ五行(自分と同じ立場の人)になります。

重要なことは、我の五行が変われば、自動的に六親の五行も変わるわけです。

例えば、我の五行が木であれば、官鬼は金になり、我の五行が水であれば、官鬼は土になります。

図で書くとこんな感じですね。

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五行易で書くと下の図になりますが、この場合は我に相当するものが乾(けん)宮になりますので五行が金です。

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そうなると、子水は子孫で、寅木は妻財で・・という感じで六親五類を配置していきます。

その六親五類の中で妻財は重要に重要な位置をしめます。

妻財の意味は、お金、妻、女性、飲食、血液などです。

妻という漢字と、財という漢字が入っているのでわかりやすいと思います。

ここで注意してもらいたいのは、共通する概念のところです。

妻財の意味は全部、流通するものということです。

お金も基本的には流通するものですよね?

女性も流通するものですよね?(笑)

すみません冗談です。

でも、昔の中国人はそう考えていたんですね。昔の日本もそうでしたよね、女性の地位が低かったので。

それでは、金運(妻財)を良くするためにはどうしたら良いでしょう?

答えはお金の流れを増やして、その流れを自分で管理するということです。

理由を説明しましょう。


・お金の流れを増やす

妻財の概念は流通するものといいました。例えば、あなたがサラリーマンだとします。

基本的に給料は一定ですよね?(成果報酬制などは別ですが)そうすると一社だけに勤めている場合、収入源は一つだけとなります。

すると、お金はそれ以上は増えませんね?

お金を増やすことを考えるならば、副業をするか、商売するか、投資(自己投資も含む)をするか、成果報酬制の会社に移るかなどの行動をして、流通を増やしていかなければ行けません。

いいですか?

運命はまったく同じ生年月日刻に生まれても、何十倍にも変わる可能性があります。
良い運の時に行動していけば、もっと良いほうに変わっていきます。

例えば、あなたはサラリーマンで今年は金運が良いと占いで出ました。

でも、何もお金を増やす行動をしなかったとします。

そうすると、おそらく前年度よりはただ出費が減っただけの結果になります。

いくら、引き寄せでイメージしたとしても変わりません。お金を受け取れる流通経路を増やす行動をしていないからです。

当然ですよね?


・流れを管理する

妻財は我が剋するもので、剋する意味は制御とか管理の意味があります。

そうすると、お金は自分(我)で管理(剋する)するものという定義が成り立ちます。

これは、自分に入ってきたお金をコントロールしていくということです。

まず、お金の支出入を見直します。支出を減らして、減らした分のお金を投資(自己投資)し、再びお金が増えて戻ってくるように仕向けていきます。

これらのことは自分でお金を管理することで、金運を良くしていくことにつながります。


官鬼と父母の概念(ブログより引用)

人生で一番時間をつかって、一番大変な事ってなんでしょうね・・

そうです、仕事です。

大多数の方は仕事は大変だと感じているのではないでしょうか?

何をあたりまえの事をいっているんだと思われるかたも多いでしょう。

そうです、あたりまえです。

だって、中国でも昔からそういう風に思っていて、占いでも伝えてきました。

仕事は五行易でいうところの官鬼(かんき)です。四柱推命でいうところの官殺(かんさつ)です。

結構きつい漢字を使ってますね(笑)。古代中国でも仕事は大変だったのでしょう。

五行易でどうやって官鬼を判別するかというと、五行を使います(四柱推命もですが)。

我(われ)という八卦の五行を基点として、我を剋(こく)する五行が官鬼です。我が剋されるっていうことは、その五行にコントロール(管理)されると思ってください。

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例えば、我の八卦が乾宮(金の五行)だったとします。そうすると火は金を剋するので、この場合は火が官鬼になります。

官鬼は五行易でいう六親五類という分類の一つになります。六親五類というのは官鬼、父母、兄弟、子孫、妻財の五つのことを指します。

つまり何が言いたいかというと、官鬼は自分(我)がコントロールされるものなので、仕事、官職、政府、管理、災い、病気、悩みなどの意味が出てきます。

すごいですね、昔の中国人は仕事の本質をよくわかっていました。

悩みと仕事は同じ官鬼ですねー(笑)

これは、どこかに勤める(管理される)仕事の意味あいが強いです。例えば、公務員、サラリーマンなどが官鬼に属します。

自営業の方は安心してください、別のものになります。

なので、勤め人の場合は仕事がつらいのはしょうがないので諦めてくださいね・・

今のは、冗談です(笑)。

もちろん、占い的な抜け道はあります。

自分(我)をコントロール(剋)するものが官鬼だと定義しましたね?

それは、直接管理されるのでつらいということです。

では、そのコントロールを避けるために必要なものとは・・・

学習です。

仕事を学びの場にしてしまう事です。

その理由を説明していきましょう。

官鬼は自分を剋するものですね?

じゃあ、自分を生じるものはなんでしょう?生じるものは五行では相生関係といい、簡単にいえば自分を助けてくれる五行です。

それは、自分が金であれば土の五行になります。

この場合、土を六親に直すと父母になります。自分が金であれば、官鬼は火の五行です。

いいですか?

自分が官鬼(仕事)に剋されるのであれば、父母を使うことによって化殺(五行のエネルギーの方向性を変える)することができます。

つまり、官鬼(火)→自分(金)という剋する関係だったのが、官鬼(火)→父母(土)→自分(金)となり、官鬼は父母を生じて、父母は自分を生じることになり、官鬼は自分を剋せなくなるのです。

※これがいわゆる連続相生です。

父母は自分を助けてくれるものです。親、服、乗り物、書類、学習、教師、情報、努力などの意味があります。

なので、私は仕事を学びの場にすることこそ、仕事のつらさを変えていく必要なものと言ったのです。


妻財と子孫の概念(ブログより引用)

仕事運を観る場合、自営業者の場合はサラリーマンと違います。

自分(我)を含めた親族関係を五つに分けたもので、官鬼(かんき)、父母(ふぼ)、兄弟(きょうだい)、子孫(しそん)、妻財(さいざい)です。

要するに家族みたいなものだと考えて下さい。生まれて最初に経験する社会という最小単位ということです。

これらは、五行易で吉凶を判断する際の重要なものです。てゆうか、そもそも六親五類がないと判断できないのです。

妻財の意味はお金などの流通するものでしたね。

自営業者の方が、儲かるか?と占った場合は妻財(お金)を中心に見ていきます。

簡単にいえば、妻財が強ければ儲かる、弱ければ儲からないです。

じゃあ、それを生み出すもとってなんでしょうか?

そうです。お客さんですね。

お客さんを六親でみると、子孫になります。

なぜかというと、我の五行が生じるものが子孫になります。我の五行が水だった場合は、子孫は木です。その子孫の木が生じるものが、妻財の火になります。

子孫の意味は、子供、孫、ペット、娯楽、医者、占い、警察、薬、安全などです。

子孫の基本概念としては、楽しい、ポジティブな感情を抱くものということです。

もう少し説明しますと、医者は苦しんでいる患者さんを治しますよね?

子孫(医者)は官鬼(病気)を剋するので、病気を退治して、患者は楽になるということになります。

同じ考え方から占い師も子孫になります。

ちなみに料理人の意味もあります。妻財を作る(生じる・生み出す)ということからです。

子孫はお客さんだと言いました。

これは、妻財を生じるため定義したわけですが、そうすると自営業者のあなたがやるべきことが見えてきます。

売り上げを増やしたいのであれば、お客さんを楽しませること。

になります。

当り前ですよね。

あなたが何の商品を扱っていてもお客さんが楽しい気分になり、買ってよかったと思ってもらえないと、リピーターにはなりません。

楽しませることはポジティブな感情と言い換えても良いです。

感情が動かないとお客さんは行動しません。

お客さんの悩みを解決し、楽を与えることが、商売をする上で大事なのです。

・・とここまでがブログの記事をまとめたものです。

上記のように考えると堅苦しいイメージの六親五類が非常に身近なものに感じてくるのではないでしょうか?

五行易を上達したいのであれば、六親五類については普段から良く考えていたほうが良いです。

で、ここまでで説明していない六親があります。

それが、兄弟(きょうだい)です。

我と同じ五行ですね。

兄弟にはろくな意味がありません。

ライバル、邪魔、争い、損、エゴなのです。

例えば、恋愛運で兄弟が強いと不和が起きやすくなります。

特に六獣である朱雀や白虎と共に発動してしまうと、必ず激しいケンカが起こります。

白虎は争い、朱雀は口ケンカの意味があるからです。

これは、もともと兄弟(六親五類の兄弟ではない)は争いが起きやすいことから来ています。

まあ、兄弟がかなり年が離れていれば違いますが、年が近いと小さいころから良くケンカしやすいですよね。

年をとっても相続争いで揉めるのは常ですし。

また、兄弟は妻財を剋します。

妻財は金運を表すので、損や出費を表すのです。

これは、風水の考え方でもそうです。

兄弟は風の意味があり、風が強い場所や風を遮るものがない場所には、気(水)が散ってしまうということで、風水が良くないのです。

もちろん、兄弟が良い場合もあります。

勉強をする場合や楽しみ、表現、悟りを追及する場合です。

前者は父母から生じられますし、後者は子孫を生じるからです。

ということで、六親五類の性質についてなんとなくわかってもらえたでしょうか?

では、もう一つ恋愛・結婚の占いに行く前に、これを読んでください。


五行的恋愛論(ブログより引用)

恋愛や夫婦関係で悩んでいる方は多いと思います。

相手あってのことですから、自分じゃどうしようもないこともありますよね。

これまで五行易でいろんな方々の恋愛を占ってきました。

これまでの占い例だと、まず相手の気持ちを知りたいという方は非常に多いです。

五行易でも相手の気持ちはバッチリ出ます。

基本的には十二支の相性で見ていきますが、もっとシンプルにすると五行の関係性になります。

子→水、丑→土、寅→木・・・などです。

例えば、あなたを表す場所に、子の十二支があると、五行は水になりますね。

相手を表す場所に寅の十二支があれば、五行は木になります。

水が生じるのが木になります。

この場合は相生関係となり、相性は良いとなりますが・・

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実はここに落とし穴があるのです。

なぜか?

五行の関係性は一方通行だからです。

あなたは水で相手の木を生じます。

これは、あなたが相手を好きだということです。

木は読んで字のごとく、植物の木を表します。

そうすると、あなたの愛情(水)が木をすくすくと育てている状態になります。

あなたが一方的に愛情を与えていることになります。

付き合いはじめはそれでも良いでしょう、どんどんあなたが水を与えるので、相手はすくすく成長して強くなります。

ですが、付き合いが長くなってくると、おそらく相手に与えるだけの関係に疑問が出てきます。

「わたしはあなたにとってなんなの? あなたは何も返してくれない・・」と。

まさに一方的な関係です。

不満もあるでしょう。

でも、五行の関係性からいえばこれはしょうがないことです。

基本的に二人の関係性を占うと、どちらかが有利でどちらかが不利になります。

相生関係(相手を助ける)と相剋関係(相手を傷つける)になってしまうのです。

例えば、相生関係の場合は、一人が土、もう一人が火になると、火は土を生じるので、土が有利になります。

相剋関係の場合は、一人が金、もう一人が木になると、金が木を剋して、金が有利になります。

なんだか、気分が落ちるような事ばっかり言っていますが、そんなあなたに朗報があります。

安心してください、五行は固定的ではなく、変わっていきますよ(古)

占った時の五行は一時的なもので、五行(仮)ということですね。

五行易で占った場合、改善してから占った卦、しばらくたってから占った卦などは、基本的には五行が変わっていきます。

そうすると、ある時はあなたが水で相手が木、またある時はあなたが火で相手が木ということもありうるわけです。

そりゃそうです、五行なんて目に見えないものですから、占った情況によっていくらでも変わります。

重要なのは、相手との関係をうまく続けて行きたいのであれば、その五行の情報をうまく使って良くすることもできます。

ただし、本当に相手との縁が無い場合は改善は効きません。

※改善についての詳しい説明は、このテキストでは書きませんが、後々改善編として出したいと思ってます。

それが、あなたにとって悪い縁の場合は、改善しても縁が切れる方向に効いていくのです。

縁が切れるというのは、相手に未練があった場合はあなたはつらいでしょう。

でも、それは短期的につらいだけで、長期的に見るとあなたにとって良い方向なのです。

その相手にはメリットがないので、別れたほうがよいということになります。

その時は諦める勇気も必要です。

・・・



・・それでは、まず異性運の判断での重要なルールを説明していきましょう。


恋愛・結婚の占い

用神は男性の場合は妻財(さいざい・女性)、女性の場合は官鬼(かんき・男性)になります。

※LGBTの場合には少し見方が変わります。例えば同性愛者の場合、相手に男性的な役割を求めているならば官鬼で、女性的な役割を求めているならば妻財です。バイセクシャルならば、相手の性別で用神を決めます。

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