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五行易実践編②

2019.7.22
・試験占い例の「娘が剣道の2段の昇段試験に合格するか?」の卦の画像がありませんでしたので、追加しました。
・巻末に質疑応答(太過について)を追加しました。

2020.4.25  目次を追加しました

2020.5.29  試験、合格占いの注意点を追加しました


はじめに

今回のテーマは『買い物、故障、人間関係、紛失物、尋ね人、年運、風水、天気、試合、外出、災い、試験、出産』になります。

※あと、五行易の判断での鬼門と言える『独発』や『太過』のルールや詳しい説明を書いていますので、これを読めば一気に理解が深まると思います。


これらの内容も結構重要ですね・・


特に重要なのが、年運風水です。


年運は自分の安否の判断が一番大切なことで、風水は環境がいかに自分の運に作用しているかどうかが分かってくると思います。

一生運も占例に載せようかと思いましたが、これは年運の判断が出来るようになれば大丈夫です。

年運で見るスパンを長くすればいいだけのことですからね。


あと、五行易で改善するようになれば、一生運が変わってくる可能性もありますので、初心者の方が占うのはおススメできません。

それは、初心者が卦から正しい情報を読み取れずに勘違いしてしまう可能性があるからです。

ですが、五行易をある程度ちゃんと判断できるようになれば、占っても大丈夫だと思います。


自分の宿命を知るということは過酷な精神状態になりやすいです。

占いをやり続けていると一種の諦観というものが実際出てきます。

まあ、勝手に仙人みたいな境地になってしまうということです。


占いを好む人というのは、陰的な性質が強いです。

陽が強い人が成功しやすいこの現実世界では、基本的に生きにくいのです。

でもその分、人間という存在の弱さ、どうしようもなさを実感することができます。

これは、非常に大きいことです。

どちらかというと、占いは弱者のためにあるものだと私は思ってます。

※強者が使えばもっと有利になりますが(汗)


弱者が負けても負けても這い上がるための装置、そう言ってもいいかも知れません。

あるいは、前もって負けを回避する装置、とも言ってもいいでしょう。

陰は目に見えないことであり、陽は目に見えることです。

現実でバリバリやるような人というのは、陽的要素が強いです。

陽的要素が強い人は占いなんか必要ありませんね。

だって、ほっといても結果を出し続けることが出来るのですから。


でもですね、あの武田信玄も徳川家康も易は良く使っていたとの話はあります。

いつ死ぬかわからない弱肉強食の戦国時代において、天の意思を知るというのは、非常に重要だったことだと思います。

現代でも本当に強い人というのは、隠れて占いを使っていると思います。

何故なら、占うという行為は自分より大きいもの(自分がコントロールできないもの)に身を委ねるということで、結果的に謙虚になるからです。


自分が弱者という自覚・・


これこそが人間を本当に強くする要素ではないでしょうか?

武田信玄も徳川家康も非常に家臣から慕われ、戦が非常に強かった武将だったのは偶然ではないと思います。

・・・

・・とここまで書いて気づきました。

最初からなんだか重い話になってしまってますね(笑)


ここで私が勇気づけられた昔の中国の一生運の占い例を紹介したいと思います。

戊辰年辰月丙辰日(空亡–子丑)に、自分の一生運を占い火山旅が山風蠱に変わるという卦を得ました。

以前は、六合卦で妻財が強くて祖業(先祖から受け継いだ仕事)は成功していました。
しかし、官鬼が伏神で月日から剋されて弱く日の墓に入り、世爻が忌神であり功名(名のある仕事)は得られません。

父母卯木は陰爻で伏神で隠れて、母親を早くに亡くしました。
そして、辛未の年に父母卯木が墓に入ります。
未土は五爻に現れており、五爻は長の意味があり、未年に父親を亡くすと同時に長男が生まれました。
応爻の妻財が子孫戌土に変わり、甲戌年に次男が生まれました。
しばらく年が過ぎて、丁丑年に子供が生まれましたが、卦中に現れていないので、翌年に亡くなってしまいました。
世爻に子孫辰土があり、庚辰年に四人目の子供が生まれました。

甲戌の年の26歳の時に家業は潰れ、己卯年に遠方に出て壬午年の卯月に家に帰りましたが、妻はすでに亡くなっていました。

※甲戌の年に応爻の妻財酉金が空亡になり、変爻が月破、日破となり、世爻を冲して家業が潰れる意味になる。同時に妻のことを表し、酉金と相冲する己卯年に妻と離れて暮らすことになる。
また、壬午年は妻財酉金を剋する地支になり、卦中の二爻に現れて発動して妻財を剋して、妻財は月破、日破になる。そして、卯月は酉金と相冲する地支であり妻が亡くなっていたことを表す。

それから、年ごとに状況が変わったり、良くないことが起きて、ついに売卜(易者・占い師)となりました。

これは、喋る、伝える、文章の意味のある朱雀が世爻にあり、子孫は占いを表し、本宮は離宮であり、これも朱雀と意味が合致しているからです。
そして、甲申の年よりやっと安穏を得ることができたのです。


うーん、結構過酷な人生ですね・・

この卦は火山旅で、文字通り旅の意味であり、六合卦ですが、応爻と相合するので、これは他所に行く暗示であり、不安定な前半生になります。
でも変卦(之卦)は帰魂卦で、後半生は徐々に安定していく人生です。
占い師になって初めていろんなことが落ち着いてきたのでしょうね。

それにしても、売卜って言い方は結構ハードボイルドで個人的には好きです。
卜を売るですよ。

まあ、五行易を使えるようになる為に必要な要素は、挫折してもその度に起き上がることだということはハッキリしましたね。


話を戻します。

前回の実践編①と今回の内容で、五行易で占えるジャンルは網羅しました。

まあ、でもテキストを読むだけでは、実践でバッチリ判断できるようになるのは難しいです。

何故なら、占う人、相談者、占った時の状況、占う内容などによって、少しずつ見方が変わるからです。

まず、自分で占う場合には本当に気になったり、知りたくなった時に占うようにして下さい。

でないと、正しい占い場(占いたいことの情報)が卦に現れにくいからです。

物は試し気分や試しに占うようなことをすれば、その時の状況が卦に現れやすくなりますので、正しい判断ができにくいのです。


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