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後で効く 冷酒と 彫刻家の独り言

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彫刻家大黒貴之のオピニオンや独り言をまとめています
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#note毎日更新

【「天は自ら助くる者を助く」スマイルズの自助論】粘り強くしなやかな意志力

「天は自ら助くる者を助く」の言葉から始まる サミュエル・スマイルズの自助論という本があります。 もう100年ほど前にイギリスで書かれた書物で 恥かしながら、最近になって知った名著です。 イギリスの絶頂期、ヴィクトリア朝時代に書かれた「自助論」 その中には、人生を幸せにするための要素は何か、 また成功に導くための大いなるヒントが詰まっています。 本文の中では、ニュートンやミケランジェロ、 シェイクスピアといった歴史上の 科学者や作家などを取りあげています。 そして、彼

【必然?偶然?或いは...】「運」はどこからやってくるのだろうか?

世の中には運が良い人がいます。 人はまた、「あの人が運がいい人だからとか 運が悪かった」などと言います。 仕事や活動を続けていく上で この運というものが作用することは多いにありますし、 そのことによって、事が成されるのだとも思います。 「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」 という言葉がありますが、 この「不思議な」というところに運が関わっているのかもしれません。 この運というものは一体どういうものなのでしょうか。 運は偶然なのだろうか、それとも必然

女性の感性は素敵ですね。日本文化の根底に流れる「もののあわれ」

僕は毎年元旦5時に起床し、地元神社に参拝します。 日本は「神仏習合」の文化だと言われますよね。 夏は墓参りに行きますし、正月には初詣。 それに12月にはクリスマスもある(笑) 今回はこの「神仏習合文化」を持つ 日本の中から醸成された 「もののあわれ」について考えてみましょう。 漢字からひらがなへ。「ひらがな」を生み出したのは女性だった 日本は、宗教や文字、画、料理に至るまで 中国やヨーロッパなどからやってきた文化を取り入れてきました。 そしてそれらを日本の中で再編集

【しなやかに生きる】勝ちを急ぐときほど勝ちが遠のく-赤ちょうちんの大将のこと-

京都三条。 三条大橋近くの赤く光る赤ちょうちんの大衆居酒屋。 暖簾をくぐって年季の入った店内に入ると 何とも言えないごちゃごちゃ感。 けっして小奇麗だと言えないが なんだか不思議な居心地良さが漂っている。 小さな店の中をグルリと囲むようにカウンターがあって その中の厨房で大将が一人、料理と接客をしている。 「いらっしゃい!」 にこやかな笑顔でぼくを迎えてくれる。 そんな三条大橋の赤ちょうちん。 僕が20代の頃、よくそのお店に連れていってくださった方がいて その