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Zenn vs Qiita

はじめに

自分は技術系の記事を書くのにQiitaを利用してきた。200記事以上投稿してきたので、ヘビーユーザと言っても過言ではない。しかし、同時に使いにくさも感じてきた。そこで、同様のサービスを探したところ、Zennというサービスを発見した。本記事では、ZennとQiitaを比較して良い点や悪い点をまとめていく。同様の記事は存在するので、自分の感想をふんだんに盛り込もうと思う。

Zenn

特徴
・エンジニアのための情報共有コミュニティ
・情報を発信するエンジニアが対価を得られるように
・記事、本、スクラップの三種類の投稿形式
・有料販売と投げ銭による収益化が可能

三種類の投稿形式
ここでは、記事以外の二種類の投稿形式の良さについて書こうと思う。
まず、本の場合、章ごとに記事が分かれて目次から飛べるという仕様になっている。時間をかけて長い記事を書きたい場合、読者にとっては長い記事や階層が深い記事は読みにくいので、1記事あたりの長さが短く1階層分だけ減る本という機能は非常に便利であると感じる。
また、個人的に推したいのがスクラップである。スレッド形式で情報を付け足すことで、知見などをまとめることができる機能である。また、このスクラップは「気軽に学習ログを残す」などの使い方が推奨されている点が非常に良いと思う。従来の情報共有サービスの場合はただのメモと有用な記事が混在しているため、見分けの難しい仕様となっていた。学習を進める際のアウトプットやメモも知識の体系化において必要であると自分は考えているため、このような機能が実装されているのは非常にありがたい。あと、GitHubのissueのようなOpen/Closedが実装されているのも良いなと思う。

収益化が可能
自分にとってこちらはあまり魅力的には映らない。投げ銭は高が知れているだろうし、有料販売できるほどの経験を自分は有していないからだ。また、今まで多くの記事をQiitaで執筆してきたが、そこでは自分の知識の整理とブランディングが目的であったからである。ただ、記事を書いて収益化を狙う仕組みはストックビジネスと同じなので、記事を書くのが苦にならない人にはある種の投資にもなって良いのかもしれない。あと、Amazonアソシエイトの広告を貼っても良いみたいなので、こちらも収益になると考えられる。

短所
実際に投稿したことはないのだが、編集とプレビューを同時に表示できない点は不便に感じた。ただ、最近はVSCodeでMarkdownを書いているので、自分にとってそこまで問題はない気もする。つまり、実質的に短所はないということになるが、使ってみたら短所は見えてくるのかもしれない。

Qiita

特徴
・エンジニアに関する知識を記録・共有するためのサービス
・再利用性や汎用性の高い情報の集まる場を作る
・投稿形式は記事と質問
・限定共有が可能

長所
長所としては主に2つある。1つ目はSEOが非常に強い点である。実際、Google検索をした際の上位に来るのは某スクールの記事やQiitaの記事が多い。2つ目はイベントがある点である。主に夏と年末にプレゼントがあるイベントがあり、執筆者としては記事を書くモチベーションになってありがたい。ただ、以前より盛り上がりに欠けている気もする。

短所
Zennにおいて述べたように、気軽な記事を書きにくいというのが圧倒的に大きな短所である。気軽な記事をはてなブログに移行するなどの工夫を最近はしていたが、やはり複数のサービスを利用すると情報の集約化という点で劣ると感じた。また、ストックをテーマごとに分ける機能や限定共有機能は便利であるが、Zennの方がシンプルかつ合理的なサービスという感じがする。

noteとはてなブログ

ブログのサービスとしてはnoteやはてなブログも有名である。前者については、Markdown形式での投稿ができないことで階層構造を作るのが難しく、コードブロックも言語の指定ができないので、技術的な記事を投稿するのに向いていない。後者については、Markdownは使えるもののUIがダサくコードブロックの言語ごとの指定にも対応していないので、技術的な記事を投稿するのには向いていない。

結論

結論としては、QiitaとZennで用途を使い分けるのが良いと思う。具体的には、時間をかけて書いた有用な記事はQiitaで投稿し、より有用性の高いものはZennで本としてまとめるのが良いと思う。また、メモはZennのスクラップ機能を利用し、ポエム的な記事もZennで投稿するのが良いと思う。Zennの短所も使い始めたら見えてくると思うので、しばらくは両方使うようにする。あと、Zennの記事は全体的にレベルの高いものが多いと感じたので、見習って自分もレベルの高い記事を書けるように頑張りたい。

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