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独創性 田丸匠

どうも。

今回は明後日に行われる PROFESSIONAL SHOOTO 2020 Vol.5 Supported by ONE Championship で環太平洋バンタム級王座決定戦に出場する田丸選手についてかいていきます。

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田丸選手は岐阜から突如現れた超新星。

所属ジムはNASCER DO SOL

DEEP 公武堂ファイトでプロデビューし、高瀬一平に三角絞めで一本勝ち。

その後も現在まで11勝中8勝フィニッシュと高い試合決定率を誇るフィニッシャーの田丸選手はライリー・ドゥトロ相手にプロ初の敗北を喫した後アメリカのアライアンスMMAに武者修行しに行きます。

この遠征が現在の田丸選手のスタイル、思考を作ったと思っています。

田丸選手のスタイルはテイクダウンを恐れず蹴りを多用します。

前足のハイキック、奥足のミドルキック、前蹴り、スピニングキック。

猿田選手との試合では試合開始直後前足のハイをヒットさせ、最後はスピニングキックを顔面に直撃させ眼下底骨折に追い込みドクターストップで勝利しています。

日本人のMMAファイターで蹴りを多用する選手はそんなに多くはありません。

カーフキックの流行によろカーフキックを多用する選手は見られますが中段への蹴りを多用する選手は多くないですね。

頭に浮かぶ選手は上田将勝選手、上田将竜選手とそして田丸選手。

僅差の判定だったフルスイング魚井選手との試合を勝ち切れたのはこの蹴りがあったからと思っています。

今でこそ海外MMAではミドルキックがよく見られますが田丸選手はこのことに早く気づいていたんですね。

時代の先取りをしているのも田丸選手の魅力。

前述した猿田戦はバックスピンキックが当たるまで猿田選手がタックルで田丸選手に尻餅をつかせれ続けていました。

僕的にはラウンド終了間際に得意のマルセロチンでポイントを奪いにいくなどしっかり判定でも勝てる試合をしていたと思います。

しかし田丸選手ほその時の事を青木アワードで「あまり危機感は感じていなかった」と語っていました。

尻餅をつかされ続けた試合...

そう堀口vsコールドウェル2ですあの試合でユニファイドMMAではテイクダウンをとっても相手が尻餅をつき耐えている状態なら有効なポジションと判断されないということがわかりました。

田丸選手はMMAにおいてとにかく柔軟な考えの持ち主。型にとらわれない。

工夫で生き物としての強さに立ち向かっているようにも見えます。

"軸がない" "勝負に"でていないといわれることもありますが僕はこの戦い方こそが田丸選手を勝利に導いていると思います。

アライアンスMMAへの遠征によって作り出したスタンドと元々のメインウェポンだった極めの強さを武器についにベルトまでたどり着きました。

対戦相手は"怪物"安藤達也。

国士館大学レスリング部出身で日本代表にまでなったレスリングエリートの安藤選手はTTFでプロデビューし、修斗でキャリアを積んでいます。

持ち前のテイクダウンに鮮やかなバックテイク。

野生感あふれる見た目と戦い方の中に磨き上げられたグラウンドがあります。

前戦も環太平洋チャンピオンシップだった安藤選手は現世界バンタム級王者の岡田選手の持つベルトに挑戦。

三日月やハイでポイントをとる岡田選手に対し、バックテイクで一本をとりかける安藤選手。

3Rの安藤選手に失速で岡田選手勝利と思いましたが、結果はドロー。安藤選手は惜しくもベルトを獲得することができませんでした。

効いているのか効いていないのかわからない感じはヨエル・ロメロを彷彿させます。

安藤選手は平川戦ではカーフキック、岡田戦では三日月、ハイをかなり被弾しています。

田丸選手はそこをつきガスを削っていきたい所ですが相手のペースになったところで何かを起こすのが安藤選手。

努力や気持ちを上回ってくる生き物としての強さに理不尽さすらも感じます。

工夫かそれとも天性か。

"天才"が日本での"現代MMAの最先端"になった姿が楽しみです。

5分3R 一瞬も気が抜けない試合になりそうです。

見てくださりありがとうございました

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