見出し画像

おれがスタートアップだった頃、知らんのヤバかったなと思う用語ランキング

3,4年前、スタートアッパーな自覚はあまりなく、やりたい気持ちだけで知らず知らずのうちに「あなたがやってるそういうのスタートアップって言うんだよ」って感じで、右も左も分からず、トンネルを抜けるとそこはスタートアップだった感じのあの頃、VCとの面談とかで、今思えばそれ知らんとよくやってたなって思う用語を、ランキング形式で紹介していきます。

第10位:イグジット

これは初めて聞いたのは、誰かからのmessengerで文字面で見た記憶がある。はっきり言って全然分からんし、文脈からもイマイチ想像がつかんかった。
なんせ英語の「exit」も「エキスト」って読んでたくらいで、芸人の「EXIT」の読み方とも頭の中で結びついてへんかった。
「イグジットはどう考えてるの?」みたいに使われます。

これは「出口戦略」のことです。
と言われてもまだよく分からんかった。
上場するか、M&Aで売却するか、とりあえずスタートアップとして立ち上げから猛烈に走り続けている状態にとっての一つの出口、みたいな感じなのかな?(本来的にはそこからまたスタートとも言えるのだとも思いますが、今はそういうのはいったん置いときます)

第9位:バリュエーション

もうほぼ「バリエーション」なので、初めて聞いた時「いま『ュ』入ったやんな?」って思って、聞き返したらやっぱ「バリ『ュ』エーション」やった。(「value」の派生の英単語って理解したらなるほどって思いました)

企業価値とかその評価をすることを指します。計算方法がいくつかあります。なので出てくるものは数字です。

第8位:ピボット

すみません、もうこれは完全に理科かバスケでした。あのスポイトみたいなやつは”ピペット”なんですけどね。バスケもそんなに詳しくないせいで、バスケにおけるピボットの意味をちゃんと知っていたら、なんか想像ついたのかもしれません。

根幹の部分というか、大事なアイデア部分?を残しながら、事業の方向を転換することです。

第7位:マネタイズ

多分、マネー関連のなんかやろなって分かったけど、「タイム」みたいなんも入ってるから、タイムイズマネーみたいな概念に「ズ」がついたやつかな?とか思って、大事な考え方、理念みたいな話かと思って。
自分より一つ年下の、自分よりもずっとずっと立派な起業家の方と話している時に初出やった。多分空気的に、これ知らんかったのバレてた気がする。

収益化のことです。アメリカナイズとかの〜〜ナイズがつくみたいなやつでした。

第6位:デューデリ

VCを紹介してくれるという方との面談の際に、「デューデリある?」と聞かれ、ぽかんとした。瞬発的に頭に浮かんだのはインド。ニューデリー?ではないよな。「はい?」と聞き返しても「デューデリ」って言われて、なんかの略っぽいけど、全然分からんかった。その方を引き合わせてくれた同席の大学生インターンの子が、こいつ知らんねやろなって空気読んで「今日はすみませんなくて」と間を埋めるように応答、ごまかしてくれた。

財務状況などの調査をすること(デューデリジェンスの略)を指すそうなのですが、この文脈的には、財務諸表とか諸々の数字が載った情報、データを出して?って意味だったのだと思われます。

第5位:ユニットエコノミクス

もうこれは一番むずかった。
長いし、全く想像つかんくて、その時オンラインで面談していたVCの方に「ユニットエコノミクスは?」って聞かれて、数字で答えるのか、「あります」「まだです」みたいなことなのか、「すごい共感して弊社も取り入れています」なのか、ほんまに分からんくて、想像できる可能性が広範囲すぎて、ごまかすこともできずまごまごしていたら「今日出せないならいったん大丈夫ですよ〜」って言ってもらった、ということがあった。
その面談終わって、なんか一回寝て起きてから意味調べて、検索窓で「ユニットエコノミクス 計算式」とかって出てきたから、あ〜数字やったんか、よかった〜下手に答えんで、と思った。

これは採算性とか収益性を見る指標のことで、LTVっていうのがまずあって、それをCACで割り算したやつです。その割り算して3以上やったら良いってやつです。

第4位:IPO

これはほんまにすいません。STAR WARSをあんまり通ってきてないから、初めて人の口から聞いた時、あの金色のやつしか頭に思い浮かばんかったです。
違うのは分かっていても、知らん言葉を言われたら、人は自分の知ってる中から近い言葉でとりあえず頭の中のぽかんとした空間を埋めてしまうのでしょうか。
これは、VCの方とカフェで面談中に手元のPCで調べました。まさかこいつIPO知らんのかな?って疑いさえ持たれないレベルの必須中の必須用語なのでしょう。

新規株式公開のことです。それの英語の略の頭文字です。

第3位:ピッチ(ピッチデッキ)

VCを紹介してくれるという方との面談の際に、冒頭で「ピッチデッキある?」と聞かれ、ぽかんとした。筆者は野球部だったので、ついピッチャーを短く呼んだり、ナイスピッチ(ング)とかのピッチが頭に浮かんでしまい、おまけで遊戯王とかが脳内に去来した。

言わずもがな、ピッチとは投資家などへ起業家が事業についてコンパクトに伝えること、ピッチデッキはその資料ですね。言わずもがなとか言って、全然知らんかったくせに、今では偉そうに自分もピッチデッキって言ったりしてます。プレゼン資料とかスライド資料でもええやん(厳密には意味が異なる部分があるかもですが)普段は「プレゼン資料」として歩いてるやつが、スタートアップ界隈に入った時は「ピッチデッキ」っていうなんか昇格する、くらいの認識をしてます。

第2位:MVP

これはスタートアップに限った用語ではないかもしれませんが、やっぱ筆者は野球をやっていたので、最優秀選手のこと以外でこの英語3文字の言葉って、意外とけっこう他にもあるん?っていう感想を持ちました。
アプリを作っていくってなって、最初に支援を依頼した方から口頭で言われた言葉でしたが、比喩的なことをおっしゃっているのかな?一番大事にしたい機能、提供価値はなんですか?っていう意味で、最優秀選手のMVPを持ち出したのかしらと。
結果意味は遠からずでしたが、その場で丁寧に何の略か教えていただきました。やっぱ世の中の支援側のみなさんは、クライアントやプロダクトオーナー側のこういったリテラシーに対してチキンレースじゃないけど、恐る恐る用語使ってみてあかんかったら説明する、みたいな感覚ですか?ぼくはちょいちょいそういうのあります。

顧客に価値を提供できる最小限のプロダクト、サービスの状態、段階を指しますね。検索してこの説明が出てきた時も、イマイチよく分からんかったですが、「なるほどこれはいいですね」って人に思ってもらう、判断してもらうことが成り立つためには、どこまでの機能が最低限備わっていないといけないか、っていう範囲を表している感じ?です。多分。

Minimum Viable Productの頭文字ですね。この「Viable」がこれ以外で聞かないですもんね。「実行可能な」という意味らしいです。

第1位:VC

これは知らなかったのは最初の方だけやったけど、初歩すぎますよね。
すみません。「ブイシー」って音だけが、インターンや副業で手伝ってくれてたメンバーの口からも飛び交って、社内で正直に「それなに?」って聞けたからよかった。この用語知らんくてヤバかったって、VCの方とかと話す時のことなので、VCという存在の人と話す手前で理解するのは当たり前っちゃ当たり前なのですが。
スタートアップをやってて避けて通れない度がダントツな気がしたので1位にしました。

ベンチャーキャピタルの略で、スタートアップに投資する投資会社、投資ファンドのことですが、実際会話の中では、そこでお世話になったり、面談をしてくれる方を指していることが多い気がします。その人自体は、ベンチャーキャピタリストと呼ぶのが正しいみたいです。


番外編です

シード・アーリー・シリーズA〜とか

これも割と序盤に知るべくして知った言葉でしたが、スタートアップの世界において初耳、初見が多すぎた自分にとって、「シードキ」という漠然とした音や「シードアーリー」というセットで呼びしてるっぽいものと、聞き慣れない言葉が常に飛び交うことももはや慣れてしまっている中で、いつものように判然としないままでしたが、「シードキ」は「シード期」で「アーリー期」などとともに、事業のステージ、ステップ、つまり進捗を分類して示すものであることを知りました。
そしてそのステージごとに力を入れているVCも異なるということも。
同じようにステージを示す言葉の分類の中にも、「シード」は種やから比喩っぽい、「アーリー」はそのまま、英語の早いって意味やんな、そこから先はシリーズにAとかBとかつけるんや、なんか呼称の付け方がアプローチいろいろやな、とは思いました。
分類の仕方がいくつかある?ようで、似たステージを指していても呼称が違うことがあるみたいです。

LTV・CAC

第5位の「ユニットエコノミクス」で触れたLTVとCACについて簡単に。
LTV=顧客生涯価値
CAC=顧客獲得コスト

それぞれこういう意味なのですが、「顧客獲得コスト」が、読んで字の如く広告費とか営業費とか、つまりお客さんをゲットするためにかかったコストであることは、想像しやすいのに対して、「顧客生涯価値」は、なんか抽象度が高い言葉がいきなり入ってるから、ん?ってなるのですが、要するに1回の購入に限らず、そのお客さんがその後の生涯に渡って、リピート購入してくれたりすることを合わせて、使ってくれるお金の合計のことを意味しています。
「生涯」とかいきなり道徳チックな言葉入ってくるもんやから、一瞬戸惑いますね。サブスクとかのビジネスモデルならイメージしやすいですね。


いいなと思ったら応援しよう!