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神のDB(004)

欲望を暴走しつつの最初の掛け合い~|ω・)どうぞ~

前のお話:https://note.com/daikiha/n/n369b4fc138fb

後のお話:https://note.com/daikiha/n/n64476cb52692

【九】


世界が変わるとき。
それは唐突だ。

自分で変わろうとしている時はまったくなにも起きず、もがき苦しむ。

自分ではどうしようもできない。
そう、それは、既に決まっていることではないのか?
そう、それは、『神』が決めている道をただ、歩いているだけではないのか?
人の意思も、努力も、希望も関係なく、只の選択肢として用意されている道なのではないのか?

【10】


『ふ~ん、思ったほどにイカ臭くないのね。意外ね。』

と、言いながら入ってきた女の子は、おっきな巨乳を突き出しながらズカズカと(ぷるんブルンと)人の部屋に入って来やがりました。


揉みくだしてやろうか。(おっぱいおっぱいおっぱい祭り!!)
くそぉ。なんだそのねずみ色のTシャツは。めちゃくちゃおっぱいが強調されてエロいではないかぁ。ぐっじょ~ぶ(フッ)。

『なにアホ面してんのよ。この変態おっぱい星人。』

『ふぇ、って、えええええ!!なんで知ってんだおまえ!ボクがおっぱい星人だって。というか。変態おっぱい星人って言いにくいし、わざわざ説明加えるほど強調しているんじゃねぇ!!ボクは変質者じゃね!!』

『なにいってんのよ、部屋入ってきてからずっとわたしの胸しかみてないじゃない。変態以外に何だって言うのよ。』

『紳士、と言いなさい』『アホ』即答だった。

しかし、なんなんだ。この子。
まじめな話、はっきり言って状況がわからない。
見た目は普通の女の子だ。確かに配達人のような格好で変装している。しかし、それだけで隠す様子なんてない感じだ。昨日のあの子なんだろうか?あの、なんともいえない寒気を感じさせた、あの子なんだろうか。今は、昨夜のあの雰囲気は感じないけど。
仮に、
あの子だったとして、だ。

『それより、君は何者なの?さっき、変装してきたとかいってたけど。もしかして。。昨日、電柱の上にいた人、なの?』

ボクがそう言っている間、入ってきた女の子は部屋をまるで観察している様に眺めていたが、その視点が窓に行った。
ツカツカツア、バサッ、ガチャ、ガラッ
と思ったら凄い勢いで窓を開けた。

『ふぅ、気持ちいい天気。こんな日に窓開けないなんて不健全よ。変態臭が充満しているだから、空気入れ替えなさいよ、たくぅ。それと、』
と言ってその子は振り返り、ボクを見つめて言った。

『あなたはこんな狭い世界にいていい人じゃないよ』

ブァ!ビュュュュァァァァァァァ!!!!!

  風が吹いた。

その子の後ろから。帽子が脱げ、長い髪が綺麗に風に舞った。

『え?』
この部屋にはそんな強い風が入ってきたことは今までに、無い。

なのに入ってきた風。ボクにはその時、その風はボクの体に入ってきたように感じた。
そして今でも思う。あの時の風が、今まで閉じてたボクの扉の鍵を開けたんだ、って。

『ふぅ、さて、体の調子はどう?キズは治っている?』
『あ、え?』
と言われ、思わず頬を触ってきた。
『ふむぅ、治っているわね。さすが、もう力の片鱗が現れている、ということかしら。まだアクセスすらしていないのに。』

その子はボクのほうに来て、ボクの頬に触った。

その子はボクより20センチほど背が低いのか、ボクの体まで近い位置まできていたので。。。ピト。
胸の先がボクの胸に。胸が胸に。胸が。胸。胸。むね~。

⇒おっぱい。おっぱい!おっぱい!!おっぱい!!!おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!

と、ちょっとドキッってしちゃいました、ボク(テヘ)

『って、なにがちょっとドキッ、よ。この変態インポ野郎が』
ぎゅいいいいいいいいいい!
『うぎゃぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー!!!』
おもいっきり頬をつねられた。
というか、初めて女の子に頬をつねられたが、こんなにいたいものなのか?って
『ホンとに頬が取れるわぁ!!』

『たく、油断も隙も無い人ね、あなたは。まあ、いいわ。それよりさっきの質問の回答ね。そう、昨夜のは、私。私はレジスタンスよ。』

『いてぇ。。なんで思っていたことがわかるんだぁ。。ん?レジスタンス?なんだそれ?ここは日本だぜ。戦争もしてないこの日本でレジスタンスって、なんだよ、それ。』

『なんだもなにもないわ。日本だろうがなんだろうが、そんなの関係ない。人間は紀元前の古から今までずっと戦争をしているのよ。『神との戦争』をね。』

「神との戦争」

『神と、戦争?神って所謂、神様、ってことか?そんな実在するかもわからない存在と戦争ってなんだよ。妄想の世界の話なのか?どこかの宗教団体みたいな話にしか聞こえないぞ。』

『まあ、そうでしょうね。普通の人はそう思うわね。でも、あなたは違うはずよ。昨日の夜を経験したあなたなら。あなたは彼らをどう思った?』

『え?いや、昨日のことが本当だったのかもまだ信じられない感じだけど。。』

『本当よ。現実のことよ。あなたは彼らに狙われ、殺されそうになった。それは現実のことよ』

『いや、でも、人違いかもしれないじゃないか。なんか相手の一人もそんなこと言ってたし。それに、あいつらがその神様?の人たちなのかもわからないじゃないか。只の人殺し集団かもしれないし。』

『そう、わかっているじゃない。そうよ、彼らは人殺しの集団よ。自分が管理する世界に害を及ぼす存在を平気で処分できる集団。それが『神の世界』の住人達よ。』

。。。え?

『神の世界』の住人?管理する世界?害を及ぼす存在?処分? 

なんだそれ。処分ってなんだ。

害を及ぼす存在がボクだというのか?だから殺されそうになった?

なんで、どうしてだ。

ボクのどこにその神の世界へ害を及ぼす存在になりえる理由があるんだ?

『ちょっとまってくれ、今の話、おかしくないか?仮にボクが昨日の夜に狙われたことが現実だったとして、君の話だと、ボクはその神の世界側に狙われる理由がある、ということだろう?でも、ボクにそんな彼らの害になるような力も金もなにもない。理由はなんだ?なにかボクは彼らの秘密でもみてしまったのか?知ってしまったのか?。。どういうことなんだよ。』

『そうね。わからないでしょうね。あなたはまだ、「目覚めて」ないしね。』
彼女は一度、下を見て俯き、そして再びボクの顔を見上げ、強い意思をもったその目でボクを見つめ、そして言った。

『あなたはね、私たち、いえ、人類の希望。「救世主」なのよ。』

「救世主」

なんて現実感の無い言葉なんだろう。
そう、誰もがそう思うだろう。
でも。
でも、なんでだろう。
ボクはその言葉に違和感を感じなかった。
現実感は無い。でもボクの心になにも違和感なく入ってきたその言葉。

ボクが「救世主」なんだ、ってことを。
前のお話:https://note.com/daikiha/n/n369b4fc138fb

後のお話:https://note.com/daikiha/n/n64476cb52692

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