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神のDB (001)

小説初めてみました~是非↓|ω・)

其れは神の意思
其れは神の慈悲
其れは神の導き
如何なる万物も従いし絶対の理にて
聖なる秩序を創りし理

其れは『神のDB』

後のお話:https://note.com/daikiha/n/n6a02b591e115

【無】

なぜ、人は生きているの?
なぜ、この世界は存在するの?
なぜ、宇宙は?なぜ、神は?
『存在』しているの?
存在する理由はあるの?理由なき『存在』なの?
偶発的なもの?それとも
そこにそもそも存在した『世界』に、理由をつけただけなの?


そうだとしても、
今いる、この世界が存在する理由は
『進んでいくため、明日に進んでいくため』
それは『変わらない真実』

。。。そんなことにボクはまだ、気付いてなかった。


『現世:』


ボクは。。。生きている。
ただ、生きている。
やりたいことは、ある。
でも、期待していない。全てに。この世界に。

それでも、ボクは、生きている。


自殺なんて、バカらしい。
人生を自分で終わらすなんて、もったいない。
だって、人はいつか死ぬし、自殺は怖いし、痛いし。
それに、楽しいこともある。
苦しいことは、人生を楽しくするちょっとしたスパイスみたいなものだと思えばいい。

と、ボクが大好きなコミックスにそんなことが書いてあった。

確かにそうだし、ボクもそう思う。
生きているだけで、いろいろなことが起きるし、それはそれで楽しい。
だからボクは、絶対自殺なんてしない。絶対。。。。


そんなことを思っているボクがいる反面、全てに期待していないボクもいる。
人生、期待してもそれ以上のことは絶対起きない。
なら、期待するだけ心が傷つくだけ。裏切られたときに。

だったら、初めからなにも期待しなければいい。
そうすれば、心は結構穏やかになるし、ムカつく事にもなれる。
そう、ボクはそんな感じでこの31年という人生にたどり着いていた。

この考えに至った時期はそう、確か社会人になった始めのころだったと思う。
人生は決められた選択肢が用意されていて、努力しだいで選択できる項目が増えるだけ。
その中に、自分が期待する選択肢があるとは限らない。
なら、一番妥当な、そう、『めんどくさくない』選択肢を選ぶ努力をすればいい。
そうすれば、ある程度の楽しい人生が送れるって、そう理解した。

そう、だから、思ってもみなかった。
こんな、絶対起こりえない、小説やアニメやドラマや妄想の中でしか起こらないことが。。。。

【零】


え、なんだこれ。。

パシュ
あれ、夜?だれか、いる?

パシュ
電柱の上?え、え、

パシュ
顔が。。。笑ってる?


月が、月の光がやけに目に付く

ヤバイ、これはホンにヤバイ感じ。

背筋がぞくぞくする、なんて漫画みたいなこと、あるのか。

これが、これは、・・・・・ヤられる。

死ぬ、死、死、死、

死死死死死死死死死死死死死死死

死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死

死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死

死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死


死ぬのか、オレ。

【一】

目が覚める。意識が朦朧とする。

現実と非現実の狭間にいるような感覚。

でも嫌いでない、『特別』なことを期待させる感覚。

でもそんなことは一瞬のこと。それは夢見の悪いただの『夢』。

そんなことも関係なく、今日も始まる『日常』。

朝起きて、カーテンを開けて太陽の光をみる。
目が覚めたことを確認する作業のように、その後にトイレに行き、洗面で顔を洗う。
それからインスタントコーヒーをカップに入れ、お湯を少し入れかき混ぜ、氷を入れて牛乳を入れる。
冷蔵庫から4個パックのヨーグルトの一つを取り、できたアイスカフェオレと一緒にふとんの前にあるテーブルに置く。
そしてテレビを点けて、いつもみているワイドショーや某テレビ局の天気予報を見る。
毎日同じようなニュースばかりのワイドショーや最近とんと当たらない天気予報を流し見ながらカフェオレを飲み、ヨーグルトを食べる。
一段落したら昨日の深夜に録った深夜アニメをチャプター編集して、お気に入りであれば観る。
そんなこんなで時間になったら出勤の準備。ふとんをたたみ、服を着て、髪をセットし、髭をそり、ゴミがあったらまとめて、
出勤する。

いつもと同じような時間の電車に乗り、いつもと同じような時間に会社につき、いつもと同じような仕事をして、
そしていつもと同じ自宅に帰る。

そんな、いつもの『日常』、いつもと変わらない『日(ひ)』を『常(つね)』に過ごすことを繰り返している。

【1】

2011年11月12日土曜日。
今年の冬は例年より寒いらしく、31年間寒いのが苦手なボクとしては春を切に望む今日この頃。
11月の上旬、普段は当たらない天気予報がこの寒さは当てることにちょい腹を立て無意味なストレスを感じている自分に呆れている、
なんか無限ループになっている頭をリセットさせるため、洗面所で顔を洗う。
この寒さで水道水もきちんとキンキンに冷え切っていて、一気に頭がすっきりする。
今日は土曜日。
ごく普通のサラリーマンであるボクこと『鳴沢 大樹』は現在31歳の独身、1kの賃貸マンションに住んでいるどこにでもいる人間(性別:男)である。
昨日は花金の金曜ながら、呑みに良く予定も、気軽に誘える友達もいないため、ごく普通な日常を過ごして帰宅。家呑みで録画したバライティやらアニメを観ながら、ひとりチョイアゲアゲな気分で酔っ払い、就寝。

そんな何にも起こらない日を送った。『夢』を除けば。

先ほども申しましたとおり、ボクはごく普通な人間です。これは力一杯、胸張っていえることです。


そう、そんなごく普通のボクにそれでも挙げられるちょっと『特別』なことといえば。。。
ピンポーン

『ん、なんだ。』

突然のインターホン。
普段めったにならないインターホン。
ドアフォンに向かい、画面を見てみると。。宅急便のお兄さん風の男性がひとり。

『はい、どちら様ですか~』

『すみません、ヤマタ運輸です。お届け物です。』

なるほど、『これみた』は。

『は~い、ちょっとお待ちください』
と、解錠のボタンを押す。このマンションは最近では当たり前になったオートロックマンション。
しばらくたつと再びインターホンが鳴る。
そして、購入した商品を受け取り、サインをして終了、と。

その商品は某インターネット通販サイトで購入したムフッ的なDVD。
そのDVDは今では行方がわからない女優さんが出演したたった二つの作品のうちの一つ。
ぐっっとくる要素が満載のこのDVDが運よく最後の在庫1本として購入できた物である。

それがボクの手元に。。感動!!

そう、こういった掘り出し物を見つけることがここ最近のボク的はまり事となっているのです。
『人生にスパイスを!』は最近のボクのスローガンです。

ちなみに、ごく普通のボクにあるちょっと特別なことは。。。これとはなんにも関係ないです、ハイ。


【二】

そんな『日常』を過ごすボクにも少しだけの『特別』はある。

『予知夢』

夢で見たことが現実に起こる予知、で知られているが、ボクのは夢だけでなく、普段何気なく過ごしている時にも『静止画』として現れる。
むしろそっちの方が多く、夢で見るときは『動画』が多い。

『デジャブ』、で片付けれられることも多く、実際に本当に『予知夢』なのか自分でもわからないが、
でも、『夢』や『静止画』で観たことは、良く現実で出くわすことが多い。

観てから出くわす期間はまちまちで、数日だったり数年後だったり、下手すると10年単位のこともあった。
それまでは、観たことも忘れているのに、その場面に出くわすと、とたんに思い出す傾向はいつも同じ。
そして、一度観ているからか、頭は結構冷静で、『こうしてはいけない』とか『こうすればいい』みたいなことを心掛けられ、
結構その場をうまくしのげられることが多い。

そんな『予知夢』も、じゃあ、人生に大きな影響を与えるほどか、と言えば今のポジションをみればそれほどのものではない。

『神』と言うものがいるのであれば、神様はそんなに甘いお人ではない、ということだ。

そんな『神』に、半ば怒りを、そして半ば諦めを感じている。

【2】

『寒い。』

現在布団の中。
毛布に掛け布団と完全ぬくぬく体制で丸まっている日曜日。

昨日はネット購入したDVDを楽しみ、挙句にネットでもその手のムフッ的な動画を楽しみ、無駄に終了。

本日はネタも尽き、寒さも相まってふとんに丸まっている状態。
現在午前11時。
そろそろお昼の時間だが。。出たくない。

『う~ん、どうしよ。どうせ夜食べるからなぁ。。昼は軽めにするか。』

と、現在の我が家の戦力を分析すると、
・カップラーメン(醤油(大盛り2倍あり)・味噌・塩(大盛り2倍あり)・シーフード)
・お菓子(クッキー、チョコ(共にスーパーで半額購入)

であり、選択権利が非常に侵されている状態である解析結果が導きかれた。
。。。。どうしよ。

『外に食べに行くかなぁ。。それともモックでメガてり買ってこようかなぁ・・』

と、新たな選択権を発動させるも、『前者:外寒い』『後者:プラスカロリー高い』
ということで、採用される確立が非常に低い(というか、ふとんから出たくない)

。。。不毛な時間を過ごしている。

齢31歳にして、ここまで不毛な時間を過ごしているのはボク以外に。。。まあ、結構いるか。
プーやオタや引き篭りを含めれば日本だけでも500万人はいるでしょう(なんの根拠も無い数字で悪しからず。。)


さて、ここまででもう語ることがなくなるほどのボクの日常、皆さんどうでしょ?、なんて居もしない方々に語ってもお腹は、
「グ~~」となる。

『結構お腹すいているんだなぁ。。まあ、昨日の夜はビールとつまみだけだったし。。』

ムム(--)、と思わず絵文字になってしまうほどどうしようも無い状態なので、とりあえず、先ほどの選択権から
『カップラーメン』を選択。理由は『寒いから』。
そしてここからが更なる選択。味、量をどうするか。もちろん『賞味期限』も重要である。
もう一度分析すると。。。
・醤油、通常サイズ、6月5日
・醤油、俗に言うカップうんたら、7月20日
・醤油、大盛り2倍、4月4日
・味噌、通常サイズ、4月20日
・塩、通常サイズ、5月15日
・塩、大盛り2倍、5月2日
・シーフード、言わずと知れた有名ブランド、4月6日

ムム(--)とまたもや絵文字になってしまうほどの微妙な現状。この現状把握から導きられる因子と結果との相関関係としては
『強相関:賞味期限』『中相関:サイズ』『弱相関:味』となる。
理由は『古いやつから』『カロリーを考慮して』『食べる』。
もう味は二の次どころか三の次かい。。。
となると、『シーフード、言わずと知れた有名ブランド、4月6日』が妥当であるが、ここで、
「グ~~」と鳴る。
そう、再び鳴りやがったお腹からのこの因子『はらぺこ具合』は相関としては強と中の間。
そうすると選択肢『醤油、大盛り2倍、4月4日』があがってくるが。。。カロリーがなぁ。。
「それだったら最初から買うな!」と居もしない皆様に突っ込まれそうであるが、それはね、しょうがない。
だって。。は、とりあえず置いといて、う~ん。

で、導き出した解析結果は『醤油、大盛り2倍、4月4日』
最大の要因(因子)は『えいや』。『勢い』でした。。ハイ


そんなこんなで無事食事も終了し、またもややることがなくなったこの時間。
さて、このまま寝ればダメ人間決定となり、さすがのボクとしてもそれはないと考えております。
というわけで再び分析。
まずはやること、つまり選択肢を。。。。



ないな。
いや、ほんとに。
正確に言えば『意味のあるやるべきこと』、もっというと『明日会社の同僚に話せるようなこと』がない、もといないっす。

ムム(--)と本日3度目の絵文字になってしまうほどのこの体たらくさ。
テレビ見るとかネットするとかしか思いつかん。

。。。寝るか。

ダメ人間決定の瞬間を見た(人生ループ中・・・)

【三】

ジャキーン!
ザッ、ザッ!
シュ、ビュッ、ブーン、ガシャーン!

重なり合うような、叩き合うような金属音が鳴り響く。
その光景は観たことあるようで、現実感の無い光景。

シュッ、ザッ、ザザッ、ズササー!ガッキーン!!

黒いタイツのような、いや、どちらかといえば忍者のような格好に近い覆面をしたヤツら相手に
どこにでもいそうなシャツに短パンの女の子がひとりで遣り合っている。
覆面のやつらは日本刀のようなもの、それに対して女の子は同じ刀でもそう、『ソード』だ。

そう、それは中世の騎士が持つような立派な柄が付いた剣を女の子はいとも軽げに振り回し、
そして。。。綺麗だった。

満月の光を背に、その長髪を後ろで結んだ線の細い女の子は、顔は見えず、ラフな格好にも関わらず、神秘的で幻想的でそしてボクは。。
。。その殺意に恐怖を覚えた。


【3】

さて、そんなこんなで月曜日。
いつもの『日常』が参りました。
なんか変な夢を見た気がしますが、気にしない気にしない。
どうせ何も起きませんので、ハイ。

ボクのお仕事は顧客が商品を購入する情報をあの手この手でこねくり回して良さげな情報を探すお仕事です。
難しい言葉で言えば、『データマイニング』、もうチョイわかり易いかっこいい系な言葉で言えば『マーケティング』です。
基本的にボクは、『人間嫌い』です。
なので、このお仕事は結構気に入ってます。
専門職に近いので人とのコミュニケーションは少なめで、自分の仕事、という枠があるので、それさえ完璧にやっていれば文句言われず、評価され、給料安定。
自分には合っている仕事だと思っています。。。が、やりたい仕事ではなかったですけど。

でも、それでも『会社』なんで人とのコミュニケーションはあります。
他部署との付き合いはあまりしなくて良いですが、所属部署はそうはいきません。

ボクは結構この仕事では『有能』なので(自分で言いいますよ~)、いろいろ『めんどくさい』仕事を頼まれます。
断ることも出来ますが、無下に断ると、人間関係にまで響きます。
『あいつ、やり辛い』とか『調子乗ってる』とかね。

いろいろな人間がいるのが『会社』であり、『社会』であります。
なので、こんな『人間嫌い』のボクでも気を使って人間関係なんぞを考えたりするわけです。

相手を褒めたり、相手を慰めたり、相手を手助けしたり、相手を持ち上げたり、相手に平誤りしたり。

自分のせいのときはまだ良いですが、概ね相手のせいのときは。。。溜まりません。

ホンと、『めんどくさい』

昔からボクは、どこか醒めた自分がいつも居ました。その自分はいつも口癖のように言っていたのが『めんどくさい』です。

ボクもそう思います。そう思うようになりました。
相手を褒めるの『めんどくさい』
相手を慰めるの『めんどくさい』
相手を手助けするの『めんどくさい』
相手を持ち上げるの『めんどくさい』
相手に平謝りするの『めんどくさい』

相手のことを考えるの『めんどくさい』

人、相手にするの『めんどくさい』

人間、『めんどくさい』


ボクの仕事に情報を『サーバ』という機械で管理する『サーバ管理』があります。
『データ』相手に仕事をするわけです。
『データ』は、『難しい』と思うことはありますが、『素直』です。
『データ』は嘘を付かない。そこから探し出した情報は『真実』です。
『データ』、『めんどくさく』ないです。

サーバの『メモリ』を上げて、『ハード』の容量を大きくして、LANの『ネットワーク』を太くしてあげれば、『データ』は自由に駆け巡る。
早く、正確に、有効な情報をもたらしてくれる。『人間』とは違う。あんな下等な奴らとは違う。。。違う。


と、言ってもめちゃくちゃ大きいデータ量の集計を急ぎで依頼がきた時に限って、サーバが『フリーズ』しちゃって、『タスクマネージャー』から『シャットダウン』し、再起動したら『リバウンド』してデータが消えちゃって、さらにネットワークが『ショート』しちゃった時とかもあって、ムカつくこともあるんですけどねぇ。

仕事『めんどくさ』!!

【死】

いつも『むかついていた』。

誰かを殴りたかった。

どんなヤツでも倒せる自信。

自分はこの世界に生まれるべき存在じゃないんじゃないか?
もっと血生臭い、暴力が、力がその存在を強固に主張されるような世界に居るべき存在。

いつも力を持て余していた。何かを壊したかった。どんな存在も破壊できる自信。

なにか、絶対的な存在に対して、無慈悲な現実をも変えられる。
そんな絶対的な力がある。
そんな根拠の無い自信が、いつも胸の中に渦巻いていて、いつも、いつも、いつもいつも。

『自分』にむかついていた。

後のお話:https://note.com/daikiha/n/n6a02b591e115

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