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本との遭遇覚書・15歳からの社会保障

新年早々、映画を見てきました。『チョコレートな人々』です。
愛知県にある久遠チョコレート。そこでは体や心に障がいのある人や、シングルペアレントや不登校経験者やセクシャルマイノリティなど多様な人が働いています。
そして、その人たちが働きやすく、しっかりと稼ぐことができるためにはどうすればいいかを考えて実践されています。
温めれば何度でもやり直せる。その言葉が胸に沁みます。
障がいのある人と関わるのは福祉施設だけじゃない。多様な人たちが働きやすく、しっかりと稼げる職場づくり。排除せず共に進む道をつくる。そんな社会を実現する一歩がここに描かれていました。

映画は年に何回かしか見に行けません。見たい映画はたくさんあるのですけどね。
最近は見る映画の半数以上がドキュメント映画です。社会の様々な面を切り取り見せてくれる、そんな映画を見に行きます。
社会には様々な問題があります。それを知らせてくれるのもドキュメント映画の役割でしょう。知ることから何事も始まるのです。

『15歳からの社会保障』(横山北斗)と遭遇。
困った時にどこに相談すればいいか、何が助けてくれるかを、事例ごとに物語仕立てで教えてくれる本。
誰もが知るべき情報であり「自己責任論」をぶっ飛ばす力にもなる。社会は個人を保障するためにあるのだと示してくれる。
これは社会に対する信頼が必要となる話でしょう。社会保障がきちんと機能しているから大丈夫と思わせてくれないと、困った時に社会保障と繋がれないのです。
でも社会保障の制度が充足に機能していないから、個人や民間団体で動いている人たちがいる。社会制度とは違うやり方で、社会保障が届かない人に生きるための道を拓いている人たちがいる。
だからこそ社会保障のことをみんなが知る必要があるのでしょう。みんなが知ることできちんと社会保障が機能する一歩となるのでしょう。

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