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本との遭遇覚書・新本格ミステリを識るための100冊

町に私設YA図書館を作る。その想いについては以前も語りました。

できれば駅近くに小さくてもいいから場所を借りて、本棚と机とイスを並べる。本棚にはYA本をずらりと並べる。そこで読んでもいいし、貸し出しもする。本を読まなくてもただ居るだけでもいい。
そんなことができたらいいなと思うのです。

でも今すぐにはできません。できる当てすらありません。
できたらいいなで終わらせないためにも、今できることから始めてみようと考えています。
YA図書館を作る前段階として、高校生の集まる場所に本を並べて自由に手に取れるようにしようと企んでいます。その場所は決まっています。協力いただけることになりました。
常駐スタッフのいない場所なので貸し出しはなし、その場で読むだけ。
さてどんな本を並べようかと悩むのです。その場でさっと読めるもの。必要な部分だけでも読めるものがいいのではないか。
読書の手助けとなるブックガイド、困った時に助けてくれる窓口になる本は並べたい。それもなるべく新しいもの。情報系は新しくないと意味がないですからね。
最近図書館で積極的にその手の本を借りて読んでいるのは、いずれYA図書館に並べる本を決める手がかりにするため。
小説はその場で読むには向いていないけれど、こんな本があるよと紹介する意味で並べてもいいのかな。
あれも並べたい、これも並べたいとリストに加わるタイトルが増えていきます。

『新本格ミステリを識るための100冊 令和のためのミステリブックガイド』(佳多山大地)との遭遇

正に血湧き肉躍るブックガイド!
十角館以降の新本格ミステリの流れがジャンルごとに語られます。欄外で海外物や古典も紹介。あの頃の想いに胸焦がし、今新たに読みたい本が増える。
令和のためのとあるように、今の若者に勧める形で書かれているのですね。過去の作品があり、その流れで今の作品がある。今の作品が好きな人に勧める過去の作品がある。そこが面白く魅力的なのです。単なる懐古趣味ではないのです。
若者に本を勧める時に、古い作品ばかりを挙げる人がいます。きっとその人が若い時に読んで感銘を受けた作品なのでしょう。でもそれは今の若者に向き合ったものではない。
きちんと今の若者に今の作品を伝えたいのです。

並べたい本のリストアップは進むのですが、いざその本をどうやって揃えようかとまた悩むのです。
自分で全部買って揃えたらいいのでしょうが、情けない話力不足でして。協力を得る方法も考えないといけないなあと悩むのです。

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