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本との遭遇覚書・さよなら、シリアルキラー

2022年読了した本は187冊でした。
図書館生活を始めたのでノンフィクションが増えたのと、隙間時間に本を読むことを意識したら冊数が増えました。
町の中で本を読む場所がないと感じながら、いつでもどこでも本を読むのです。
来年の目標は、「町のあちこちに本を並べて、町のあちこちで本を読む」なのです。

てな訳で、2022年の読了本10選。
なお、あくまで今年読んだ本なので発行年はバラバラです。
小説とノンフィクションを分けてどうぞ。

2022年読了本10選<小説編> 
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (桜庭一樹)
青の数学(王城夕紀)
図書館の魔女(高田大介)
さよなら、シリアルキラー (バリー・ライガ、満園真木・訳)
虹いろ図書館のかいじゅうたち(櫻井とりお)
 MAMA (紅玉いづき)
おいでアラスカ! (アンナ・ウォルツ、野坂悦子・訳)
翼を持つ少女BISビブリオバトル部 (山本弘)
図書室のはこぶね (名取佐和子)
教室に並んだ背表紙(相沢沙呼)

2022年読了本10選<ノンフィクション編>
 ライトノベルの新潮流(石井ぜんじ、太田祥暉、松浦恵介)
 新本格ミステリはどのように生まれてきたのか? (太田克史・編)
新本格を識るための100冊 (佳多山大地)
本格力  本棚探偵のミステリ・ブックガイド(喜国雅彦、国樹由香)
どうしていいかわからない君のための 人生の歩きかた図鑑 (石井光太)
人間の居場所 (田原牧)
つながり続けるこども食堂 (湯浅誠)
安心ひきこもりライフ(勝山実) 
学校行かなきゃいけないの? これからの不登校ガイド(雨宮処凛)
若者のためのまちづくり(服部圭郎)

小説は本に関するものが増えました。図書館などが舞台となるものですね。学校図書館ものも多かった。上記以外にも「ビブリア古書堂」の新作もありましたし、『本と鍵の季節』もよかった。
ジャンルも偏らないようにと思っていたのですが、選んだ10冊は見事にYAですね。思いもよらぬ作品がYAの真髄を貫いていることに驚いたこともあります。

さよなら、シリアルキラー (バリー・ライガ、満園真木・訳)との遭遇はそんな体験でした。
自分が何者なのかどうなってしまうのか自分でわからないのが思春期。しかも連続殺人鬼の息子なら尚更。
父から殺人の知識と技術を教えられたジャズ。町で起こる殺人事件。自分が殺人鬼にならないために犯人を捕らえようとする。
自分の中に父と同じ殺人者の心があるのではと怯えるジャズ。これは怖い。自分の感情や思考が父からの洗脳によるものではないかという恐怖。親の呪縛からの脱却というYAの王道テーマをシリアルキラー絡みのミステリ仕立てにする快挙。海外ミステリを読んでいたら、YAに遭遇した喜び。
親友と恋人がジャズを信じる姿に感動するのもYAど真ん中という感じですね。

今年はミステリ熱が再燃した年でもありました。
そのため小説作品だけでなく、ミステリについて書かれた本も多く読みました。
ノンフィクションは今の関心ごとがそのまま現れますね。まだノンフィクションを読み慣れておらず手当たり次第に手に取りましたが、来年はもう少しターゲットを絞って読もうかなとも考えています。

さて、来年も読むぞ。
好きな本をドシャドシャ読んで、あれ面白いよこれ面白いともそれ面白いぞと言うだけで生きていくのです。

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