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YouTubeでもNetflixでも必ず目にするアレについてぼんやり考えたアナログ時代の名残って話。

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再生ボタンのマーク。

最近は保育園児もYouTubeを見るらしいので、もしかしたら未就学児でも意味はわかるかも知れない。

このデザインの発祥がいつのことなのか僕には分からないが(ググればわかるのかもしれないが)、少なくとも現在40歳の僕が物心つく頃にはすでに一般的だった。カセットテープやビデオテープの再生機器に搭載されていたからだ。

このマークには左から右という方向がある。これは多分再生時にテープが巻かれる方向に関係していたんだと思う。本当のところは分からないけど、多分そうだったんじゃないかと。

このマーク、見ようによっては左上↖️を指しているとも見えるし、左下↙️にも見えないことはない。でも、よほどひねくれた人でない限り、三角形(正三角形もしくはそれに近い二等辺三角形)の一辺を垂直にし、その辺に対する角を向かって右側に置いたこの三角形は世界中の人がほとんど自動的に再生ボタンのマークと認識するだろう。

再生する記録形式はデジタルで、記録媒体に磁気テープなどとうの昔に使われなくなり、現在では記録の再生に対して目に見える方向性など全く認識できないにも関わらず、このマークは使われ続けている。

シンプルだけど直感的に意味が理解でき、そのデザインの根拠となっていたものはもう無くなってしまったけれど、象徴としてのデザインだけは残り続ける。これはきっとすごいことだ。アナログ時代を全く経験していない人たちも、このマークをアナログ時代と同様に使う。そういうものってあんまり無いんじゃなかろうか。

もしデジタルネイティブの人たちが独自の再生ボタンをデザインするとしたら、一体どんなものになるのか。ちょっと気になる。

地味に時代を越えているこのマークを見て、ぼーっと考えたことです.

んじゃね!

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