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タスクに手をつけること自体を習慣にするって話。

締め切りは遠いけれど重要度は高いタスクは先延ばしにされがちで、分かっていても手をつけないので、手をつけること自体を習慣化するといいよという話です。

※なんか前にも似たようなこと書いてる気がする。まぁいい。


現在バイアスという言葉がある。これは、人間は基本的に現在のことを重視していて、将来のことは現在と同じようには認識や判断していないという性質を表す言葉だ。

人間の脳みそは良くも悪くも作りが雑なので、完璧な合理性は備えてない。だから、今大事!と思うことには敏感なのに、重要性では変わらないのに締め切りが3ヶ月後になると、今大事!と同じ感度で大事!を感じない。これが現在バイアスである。

これにはかなりの科学的な証拠もあり、心理学や脳科学、行動経済学などの分野では普通に認められている人間の脳みその性質である。

現在バイアスがある、と分かっていてもそうなってしまう、というのが厄介なポイント。これを無くそうとしてもほとんど無理な話なのだ。

仕事でも学生生活でも、何かやらなきゃいけないことがある時、締め切りが近いものからやるってことがよくある。重要度が高くて締め切りも近くて、あー!どうしよー!状態のやつだ。

締め切りが近いからやるのは当然。だが、よくよく思い出してみると、そのタスクの締め切りが近い理由はもっと前に手をつけなかったからである、というのもよくあることだ。

要するに、締め切りが遠くて将来的な重要度をきちんと判断できず、手をつけるのを先延ばしした結果なのである。

先延ばしは現在バイアスの典型的なあらわれだ。

冒頭に書いたように、現在バイアスは人間の脳みそにインストールされている基本的な性質である。取り除くことはできないし、現在バイアスがあると分かっていても、やっぱり締め切りが長いと安心してしまう。

でも、地球の自転が止まらない限り明日は必ずくるわけで、長かった締め切りも気づけばあと4日。またやっちまった。ってなる。

そうならないためにはどうすればいいか?

これはもう、一日の中に締め切りが長いタスクに30分だけ手をつける時間を作る他ない。

そもそも現在時点でやる気が無いわけだから、やる気が起きるのを待っても無駄だ。それは締め切りが近くなった時初めて湧いてくる。

やる気が無いものをやる気になるには、習慣化するしかない。そのためには、とにかく毎日少しでも手をつけることだ。終えることを目標にするのではなく、手をつけ続けることを目標にする。人間三週間やり続ければ大体のことは習慣化できるという話もあったりして、そこまで引っ張らなくても、二週間くらいやり続ければそれでタスクが終わるかもしれないし、終わらなくても「手をつけないと気持ち悪い」という感覚が生まれてくる。そうなれば、勝ちだ。

あとは、締め切りがまだ遠くてもそれをやろうという気になるし、締め切り4日前にはあらかた片付いているだろう。

時間が無いときほど、これは効果を発揮する。時間が無いから手をつけない、ではなく、時間が無いからこそ毎日ちょっとだけやる。終えることでなく、手をつけ続けることを目標に。習慣最強。

んじゃね!

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浅沼大樹
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