₆₈ ぺたぺたの可愛さについて
《 🍭 かわいいって、なんだろー? 》をテーマに、思いついたままポンポン書いてみる連載シリーズ。今回は、ぺたぺたについて考えます!
響きとしての可愛さ
おはよーございます。きょうのお題は「ぺたぺた」にしてみました。おとといから実験的に「かわいいオノマトペウィーク」をスタートしまして、『ムチムチ』『ふわふわ』につづく3本目です。どんな可愛さが見つかるでしょうか。さっそく書いてみましょう。まずどのオノマトペにも共通する(のに前回まで書いてなかった)ポイントとして、語感がかわいいっていうのがありますよね。音として、響きとしての可愛さです。これは娘の名前を決めるときにも考えたことなんですけど、ま行(まみむめも)だったらまあるい感じがするな〜とか、さ行(さしすせそ)を入れると繊細な響きになるな〜みたいな感じで、音そのものにも印象があるなぁと。その点「ぺたぺた」は、意味とか考えずに音だけでも可愛い気がしますけど、この可愛さをなんとかことばにしてみたいんですよね。
ポップでリズミカルな単語
ぺたぺたを分解してみると、ぱ行とた行の組み合わせです。「ぱぴぷぺぽ」からは、ポップでぱちっと弾ける感じ(先に言っておくと、今回はかなり個人的な感覚の話になりそうです笑)がします。「たちつてと」はどうかなー。「かきくけこ」みたいにとんがってはないけど、「あいうえお」よりはフチがついてて、ちょっとしたリズムを感じさせます。よくドラムの口マネでも「ツッツッタン」とかやりますけど、ハイハットやスネアの音を再現するときに選ばれがちなところを見ても、リズムを取るのに向いてるのはまちがいなさそうです。単純にこの2つを組み合わせると、ポップでリズミカルな単語ができるはずですよね。では、そこを意識しながら見てみましょう。ぺたぺた。うん、たしかにちょっと当てはまってる感じがします。なるほど、オノマトペの可愛さを調べようとおもったら、ひとつひとつの音に着目するのはアリかもしれません。調べてみたところ、こういう「音そのものの印象」みたいな話は「音象徴(おんしょうちょう)」という学問でけんきゅうされているみたいです。最近やけにこの連載、けんきゅうっぽくなってきましたね〜笑。かわいいをけんきゅうしている身としては、うれしい限りです。このまま、ちがう方法でもぺたぺたの可愛さを見てみようとおもいます。
シール → ペタペタ
さっき試したような、一音一音を合成する方法はどこまで実際の感覚に近いんでしょうか。というのも、日常で「ぺたぺた」というワードを耳にするときって、音象徴以外にも何かしらの影響を受けているとおもうんですね。だれが、どこで、なにをするとき、どのように言ってるか。ぺたぺたが使われる状況によって、印象は変わってくるはずです。「ぺたぺた」ということばを使うのって、どんなときでしたっけ。シールを貼るとか、ちょっと濡れた足で歩く音を表現したり、ノリが指にくっついたとき、テーブルに飛んだソースの状態なんかも「ぺたぺた」って言ってる気がします。くっついて、はなれての動作が関係してるのかな〜。どこかぎこちない感じもします。個人的には「シール → ペタペタ」のイメージが大きいような気もしてて、まずシールって存在が可愛いじゃないですか。で、それを貼ってるところも可愛い。こどもが夢中になっている姿を連想させます。こないだ文房具屋さんでシールコーナーを見てたんですけど、最近ほんといろんな種類のシールがあってびっくりしました。とまぁこれは余談ですけど、そんな感じで、シールの可愛さから可愛いイメージを借りてるのかもしれない、ってことですね。仮説が出てきたところで、ぺたぺたの調査を一旦終えたいとおもいます。
オノマトペって便利だし奥が深いなぁとおもいました。みなさん、気軽にコメントで感想やリクエスト送ってくださいね! それではきょうも、かわいい一日を〜!