✨ かわいいオノマトペ帳(採集編) vol.3
おはよーござます! 今週も「かわいいオノマトペ」をあつめる時間がやってきました〜。
「可愛さ重視のオノマトペ集」をつくるため、先月から始まったこの企画。毎週5個くらいのオノマトペを題材に「こんなところが可愛いな〜」とか「◯◯な印象がありますね〜」って話をする、オノマトペの手ざわり研究エッセイです笑。
かわいいオノマトペを使いこなせば、日常の会話から結婚式のスピーチまで、どこまでも可愛く話せるんじゃないか?ということで、さっそく始めていきましょ〜。
11. ぽこぽこ
まずは頭に浮かんだものから。「ぽこぽこ」って、なんか好きなんですよ。言うときに口を大きく広げて「お」ってやらなきゃいけない感じとかも、なんかちょっと間抜けというか、ちからの抜ける要素がある気がします。「ぽ」と「こ」を交互にくりかえすことで、泡がはじけるような独特の動きを感じるというか。この点は、初日に採集した「もこもこ」にすこし似てますね。
12. ぽこん
もうすこし、この「ぽこ」を調べてみたくなりました笑。なので次は「ぽこん」です。これも、泡がはじけるときに言ったりしますよね。「ん」が入ることで、「ぽこぽこ」のときにはなかった区切りみたいなものを感じます。「ぽこ」で生まれたなにかが「ん」でひとつの終わりを迎える。そんな印象ありませんか。この「ひと区切りある感じ」が、「ぽこぽこ」と連続するのとはちがった可愛さにつながってる気がします。ひとしずく、ひとはじけ。うん、そんな感じ。
13. ことん
この「ん」でおわる効果が気になったので、つづけて「ことん」を調べてみましょう。あなたはどんな場面を想像しますか? じぶんは、帰宅してテーブルやトレーの上にカギを置くところが浮かびました。「ことん」。「こと」でぶつかって、これもやっぱり「ん」でおわる。逆に、カギを置いて「ことこと」言いつづけたら怖いですね笑。その長さによっては、ちょっとしたホラーです。「ん」って「あいうえお表」でもいちばん最後にあるけれど、なにかしら「おわり」を表現する音なのかも。「ごとん」じゃないところに、動きのていねいさ(やさしさ)を感じますね。
14. するする
ちょっと離れた音を探してたら、「するする」を思い出しました。スムーズに、すり抜けていくような音ですよね。そのまま「とびっきり可愛い」って感じでもないけど、使いかたによって可愛さが出てきそうなオノマトペにおもいます。なんでしょう、動きが軽やかだからかな。ぬめっとしてない、ドライさがポイントかもしれません。あと、手早い。なんとなく「ちゃっかり感」があって、チャーミングです。
15. パッ
最後は「パッ」です。すぐに西野カナさんの『パッ』っていう曲を思い出して、明るいイメージが浮かびました。実際「パッと明るくなる」って言ったりしますもんね。なんでだろう。ぱぴぷぺぽって、はじける感じがあるとおもうんですけど、くもっていたところが急に開けるというか、切り開くような効果があるのかも。これも逆に考えるとわかりやすくて、暗い気持ちのまま、怒り心頭のまま、ぱぴぷぺぽって言いつづけられないですよね笑。勝手にポップにされちゃうというか。あ、この「ポップ」っていうことば自体が、音のイメージをつくってるところもあるのかなぁ。どんどん気になるところが出てきます。
今回は「ぱ行」が多くなりました〜笑 ふだん意識しないけど、あらためて考えるといろんな発見がありますね! あなたの好きなオノマトペは入っていましたか? これで「かわいいオノマトペ」のコレクションも15個になりました。ちょっとずつ増えています。それではまた来週〜!