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階段を駆け上がる足が軽い。誰かと待ち合わせでも、どこか行きたい場所があるわけでもないのに…
落ち葉を踏みしめる。吐く息はまだ白くならないけれど、スカートの裾、マフラーの隙間から入る…
青い空、白い雲。その下でカラフルな傘を持っていた私。 確か、小学校の帰り道だった。すぐに…
「あ、当たった!」 隣で口いっぱいに頬張っていた彼女が嬉しそうに言った。僕は、落ちた欠け…