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大腿骨頭すべり症


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改めまして!皆さんこんにちは!!
【NAORU】というセラピスト向けのアプリを運営してる若林(@daiki9021)です!!

保有資格は鍼灸師&日本スポーツ協会公認のATです。(ちなみに現役の3年間で両方とったのでそこそこしっかりしてます)今回のテーマは小児の股関節疾患である「大腿骨頭すべり症」です!

今回のテーマは大腿骨頭すべり症です。

大腿骨頭すべり症において、現在こんなお悩みをお持ちの方は是非ご覧ください。

・どんな疾患があるのか分からない
・どのようにして鑑別したらいいか分からない
・股関節の解剖を復習したい

それでは本題へ行きましょう!

概説

大腿骨頭すべり症は大腿骨近位骨端線が体重などの機械的ストレスにより離開し、骨頭が徐々に後方へ転位してしまう疾患です。
転位が高度となったものは治療困難になり、早期に変形性股関節症となってしまったり、転位により不安定な状態になると分離した骨端への血液供給が不良状態となり大腿骨頭壊死になる可能性があるので要注意の疾患です。
治療としては基本的に観血療法が選択されます。 1、3)

◇好発年齢
思春期の児童(10〜14歳)の肥満児に多くみられます。
発症の平均年齢は男子で11歳10ヶ月、女子で11歳5ヶ月、男女比は3:1と報告されています。
稀に20歳以上の発症例もありますが、内分泌異常を伴っている事が多いです。 1、3)

◇発症率
10〜14歳の10万人あたり男子2.22人、女子0.76人である為、非常に稀な疾患である事が分かります。 1、3)

◇左右差
特に左右差は無いが片側例であることが多く、14%は両側例であると報告されています。 1、3)

◇リスク要因 2)
・肥満
・大腿骨の後捻
・骨端線の傾斜の増加
・思春期における骨端線の強度の変化
・内分泌異常

股関節の解剖学

大腿骨頭の骨端線は画像に記されている部位です。

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〝鑑別〟のイロハや、重要性を伝えていく、解いていく、各方面(柔整.鍼灸.理学療法士.アスレティックトレーナー)のスペシャリストによるマガジ…

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