二ヶ月で外部から名古屋大学院物理科学領域へ。院試や面接のことや勉強方法について話します(思い出すたびに書き足してます)

地方国立から名古屋大学物理領域を受験し合格しました。自分自身情報不足などでとても困ったのでそんな人を増やさないほうがいいと思うのでここに書くことにします。文章を書くのはとても下手だと思いますが許してください。

まず、この記事をいつみているかわかりませんがなるべく早くに行きたい研究室へコンタクトをとることを進めます。大学院受験は大学への受験ではなく、研究室への受験などで教授に認識してもらうことが大事です。これが一番大事です。どの科目の勉強より大事です。
何より名古屋大学に入ってから知ったのですが、名古屋大学の自己推薦や一般推薦の過去問や解答が学部内に回っているらしい!!ですので研究室訪問して必ず聞いてみましょう!!答えを知るより自分で教科書を見て解答を作った方が力になる気がしますが。。自己推薦するなら聞いておいた方がいいでしょう。
実は僕は研究に選びを深く考えておらず、連絡をとったのも直前でメールをしただけ、「試験でうかっても、顔も素性も知らない自分じゃなく内部生が受かるのでは」という不安がありました。早くコンタクトをとりましょう。

名古屋大学院物理の試験は、力学、電磁気学、量子力学、統計力学、英語です

力学は解析力学の典型問題から発展させる感じです。特に中心力と連成振動はよく出ます。勉強法ですがどの教材でも乗っているので、この二つは確実にマスターしといたほうがいいでしょう。

変数変換したラグランジアンを書く(基礎)

ケプラーの法則をラグランジアンから導く

微小振動を解く

連成振動の行列から基準振動を解く(今年でた)

これらは確実にできた方がいいともいます。ケプラーの法則が出るかは疑問ですが。正直ほかの学問より覚えることが少なく、できないと差がでる分野だと思います。解析力学の教科書はなんでいいと思います。中心力の細かい導出などはネットほうが細かく乗っています。全体を通していえることですが、計算量が多く近似なども多く使うので量をこなすことはある程度必要です。

電磁気学、正直これが一番わからない。自分は「詳解 電磁気学演習」を眺めたりしてました。これができたら入試は完璧だと思います。これは基本を押さえたら、演習を積んでい行くしかないと思う。基本的な問題は「電磁気学演習 長岡洋介」の自分のレベルだとわかりやすいです。名古屋の人たちはどうやって勉強してるんだろー。もし研究室訪問できる(自分はしなかった)のら聞いてください。多分教科書はあまり関係ないと思います。

量子力学これは必ず「量子力学Ⅰ 川合 光」をするべきです。名古屋大学はよく調和振動子とポテンシャル問題が出ます。この二つは計算量も多いので手を動かして覚えたほうがいいです。

トンネル効果、透過率、反射率、共鳴効果

生成演算子、消滅演算子をもちいた計算

波動関数がup,down状態をとる確率を計算

二電子系第一励起状態の波動関数の記述

ハミルトニアンを対角化して固有状態、固有値を求める

あとは摂動だったりそのほかの問題は出くわしたらその都度勉強するぐらいでいいと思います。大概一次摂動を求める問題で基底ケットベクトルでハミルトニアンの行列を書いたり、<φ|H|φ>を計算します。今年は教科書に載っているような一次元のポテンシャルの中の波動関数を求め,位置やエネルギーの期待値,その時間発展を計算する問題でした。難易度は低いですが計算量がとにかく多くちゃんと丁寧に記述を書き解くのは不可能だと思います。自分はめちゃくちゃ焦って回答はとても汚い殴り書きになりましたが,全問ときました。

統計力学は田崎先生の教科書がいいと思いますが、これも割かしなんでも差はないと思います。と思いつつ田崎先生の教科書の吸着サイトの問題が今年でました。田崎先生の教科書をやっててよかった。意識が高い人は久保亮五の演習統計力学をやればいいと思います。これができる人は入試の統計力学は完璧です。自分はあきらめました。名古屋大学は古典統計やイジニング問題など幅広くでます。ですがフェルミ・ボソン統計はよく出ます。定義までしっかりと勉強したほういいと思います。

フェルミ分布関数の導出

一次元二次元だとアインシュタイン凝縮を起こさない理由

平均場近似を用いたハミルトニアンの導出,相転移温度を導く

これらはよく出るのでよく教科書をよく読んだ方がいいと思います。

英語、正直外部生で情報がなく一番不安でした。過去問がなく何をすべきかもわからない状態でした。試験内容は英語の長文を読み、空欄の穴埋めや、日本語訳、英訳などをするいわば普通の問題でした。普段から英語を読む人なら余裕の内容だと思います。時間も厳しくないので。ですが、英訳を練習する必要はあると思います。今回だと「進行方向に垂直な」をどう書けばいいか迷いました。これが悪いから落とされるとはおもいませんが。。。。

自分が読んで良かった本などを紹介しましたが本にはレベルと相性があります。わかりづらいと思っていた本も基礎勉強を済ませて読んでみるとすごくわかりやすい本になっていたりします。初めて学ぶ時は文字が少なく簡単な式で書いてくれる本が魅力的ですが、院試な前などは文字が多くしっかり説明してくれる本を重宝します。ネットでオススメの本を検索すると色んな人があるアフィリエイトなどで小遣い稼ぎに有名な本のリンクを貼り付けただけのサイトが多くあるので注意してください。

面接について
大学院に入り色々話を聞くと,やはり受験はいかに教授に気に入られるかのような気がします。いわば「できレース」のような話も聞きます。とかそうだと思う。つまり面接で変なことを言ったり,研究したいことが違う限りは合格しますし,落ちたとしたらそれはそもそも教授が合格させる気がないのだと思います。教授が担当できる生徒にも限りがありますしね。あとは「博士になるかならない」という質問があります。これは結果には関係ないと言われますが,正直あると思います。参考程度にして欲しいですが面接についてはそこまで深く考えないでいいと思います。それよりテストで足切りを突破することが大事だと思います。

こんなに、調子乗って書いたものの電磁気で大やらかし、筆記試験でおちたとおもいつつなぜか合格して面接を受けることができました。面接は結論をいうと普通でした。志望理由を聞かれたり、研究したいこととかでした。何故かコロナとかそういう時事問題のことに対してもどう思うのかみたいな質問が多かったです。道徳の問題だったり、「これに対してどうやって評価つけるんだろー?」という質問ばかりでした。道徳的な質問に関しては変なことを言わず普通のことを言う方がいいと思います。なぜなら,教授は変な生徒を取りたいとはおもはないからです。スケッチとペンを用紙しろと言われましたが使いませんでした。他の研究室の面接だと単語の説明とかあったみたいです。

自分自身2か月前ぐらいから勉強を始めました。本当にバカだったので本気で勉強した結果合格することができました。本来は半年前からゆっくりやれば切羽詰まらず勉強できるを思います。過去問をまず見ても何もわからず、周りは内部進学ばかりで、自分は研究室訪問もせず、「受かるわけないと」何度も不安になったり絶望したことを覚えています。当たり前のことですが教科書や演習問題を解いていくとそんな問題もわかるようになりました。あきらめず勉強することが大事です。解けない問題は最後まで解けなかったけどね。院試は満点を取らなくても受かります。気楽にうけるほうがいいと思います。予想だけど5割をとったらあしぎられることはないと思います。周りの出来によるけど、、あとは面談で自分が大学院で研究したいこと、学部でしてきたことをちゃんと話せば落ちることはないと思います。

この記事が少しでも助けになることを祈ります。質問があったらどんどんどうぞ

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