見出し画像

ChatGPTの登場でコーチングが変わりそうな予感

AI チャットエンジンの一つ、ChatGPTがすごいという話を聞き、試しに使ってみました。実際に触ってみると、確かに優秀。中途半端な専門家はいらなくなる日は近そうです。

ChatGPTのどんな部分についてすごいと感じたかというと:

  • 返答がうまくまとまっていること

  • 通り一遍等の答えでなく、それなりに自分のシチュエーションに合わせた答えが得られること

  • 答えた内容に対しての深堀りができること です。

チャット例

どんなチャットができるか、一例をご紹介します。

上司にありがちな悩み事をChatGPTに相談してみた場面です。

質問:
何度言っても同じミスを繰り返す社員に頭を悩ませています。注意すればその日はミスをしないのですが、しばらくするとまた同じミスをしてしまいます。意識が足りないということを何度も伝えているのですが、なかなか変わりません。どうしたら良いですか?

答え(ChatGPT):
このような状況に陥っている場合、以下のような対応策が考えられます。

1.原因を探る
まずは、その社員が同じミスを繰り返してしまう原因を探りましょう。ミスを犯す状況、原因となる要因などを特定し、そこから改善策を考えることが大切です。

2.ミスの影響を認識させる
社員がミスを繰り返してしまう原因の一つに、そのミスの影響を認識していないことが考えられます。そのため、ミスの影響を明確に伝え、社員がその重要性を理解できるようにすることが必要です。

3.教育・トレーニングの実施
社員がミスを犯す原因がスキルや知識不足である場合は、教育・トレーニングを実施しましょう。その社員に必要なスキルや知識を提供することで、同じミスを犯すことを防止することができます。

4.監視体制の強化
社員がミスを犯す原因が意識不足である場合は、監視体制を強化することが必要です。定期的にミスをチェックし、改善点を指摘することで、社員の意識改善を促すことができます。

5.一時的な業務の変更
同じミスを繰り返す社員には、一時的に業務の変更を提案することもあります。新しい業務に慣れることで、気持ちが切り替わり、ミスを減らすことができる場合があります。

いずれの対応策にも、社員とのコミュニケーションをしっかりと取りながら、改善に向けた取り組みを進めていくことが重要です。

質問:
その1,2,4についてですが、あまり問い詰めるようにするとやる気を無くしそうです。

答え(ChatGPT):
確かに、問い詰めすぎるとやる気を失わせてしまうこともあります。そのため、以下のような配慮が必要です。

1.原因を探る
社員の状況を把握するためには、会話を通じて原因を探りましょう。ただし、相手を責めるような言葉遣いは避け、共感の気持ちを持ちながら聞き出すようにしましょう。

2.ミスの影響を認識させる
ミスの影響を認識させるためには、事例や具体的な例を挙げて説明することが有効です。また、その社員が何かしらの成果を上げた場合には、その成果に対して褒めるなど、ポジティブなフィードバックを与えることで、やる気を引き出すこともできます。

3.監視体制の強化
監視体制の強化については、社員に対して協力を呼びかけ、チームで取り組むことを促しましょう。また、改善点を指摘する際には、具体的なアドバイスを交え、今後の改善のためのサポートを行うことが大切です。

いずれにせよ、社員が失敗したことに対しては、否定的な言葉遣いを避け、共感やサポートの気持ちを持って接することが大切です。また、社員が自分で考え、アイデアを出すような場を設けることも、やる気を引き出すために有効な手段の一つです。

こういった答えが、タイピングをするより早く返ってきます。下手なコンサルタントはいらなくなる感じがしませんか?

コーチングにはどんな変化をもたらすだろうか?

しばらくChatGPTをいじっていて気づいたことがあります。何かの目標を掲げた時にChatGPTを使えば、やったほうが良さそうに思えること、さらにその根拠や注意点まで、簡単にそして山のように見つかります。現時点では正確性については問題が指摘されていますが、次第に正確性は上がっていくでしょう。

これまでの目標達成を主としたコーチングの場面では、「何をすべきか」を一緒に考える時間はそれなりにありました。しかし今後は、クライアント自身がChatGPTに明確な質問を入れたら「何をすべきか」の大部分を瞬時に答えてもらうことができるようになっていくでしょう。そして大量のTo doリストに悩まされるクライアントが出てくることでしょう。

これからのコーチは、クライアントが何を求めているのかを感情のレベルまで掘り下げ、それをもとに、大量の「やったほうが良さそうなこと」のうちやらないことの決断の支援、そして、納得感・充実感・自己肯定感を持てるように支援することにより多くの比重が置かれることになるのではないでしょうか。

プロフィール

藤田 大樹(ふじた だいじゅ)
Brain−Plus代表
【専門分野】
ビジネスコーチング/メンタルヘルス
【学歴・資格】
京都大学総合人間学部卒業
名古屋大学大学院理学研究科博士前期課程修了 理学修士
University of Strathclyde MSc Psychology with a Specialisation in Business 在学中
国際コーチング連盟 PCC(プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ)
EAPメンタルヘルスカウンセリング協会 EAPメンタルヘルスカウンセラー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?