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ビーサンkids

先日サブスクでリリースしたアルバムに対して、たくさんのリアクションがきてとても嬉しい。完全に好きでやってる人たちに対してこんなに温かく、また真剣な感想を寄せてくれるなんて優しい人ばかりだと感動するばかり。

欲を言えば後2ヶ月くらいは褒められていたい。それこそ、褒められるためだけのサブスクとかないのだろうか…。

1月ごろに作ろうとなって、3月の中旬から始まった制作。制作というほど堅苦しくなく、各々楽しくできたのが完成に漕ぎ着けた一番の理由だろう。と言ってもお酒を飲みながらというわけでもなく、終始煙とカフェインを摂取しながら集中していた。

ミラノ氏は非常に多才で、アコギ、エレキ、ベース、ウクレレ、ハーモニカなどなど録音されているほぼ全てを彼が演奏している。「なんでもオジサンですね」なんて冗談を言い笑っていたが、まさになんでも屋さんであった。二人でせっせと録音し小さい部屋で作り上げた音が、結果的に到底二人で再現できないものに昇華したのは、ひとえにミラノ氏のおかげである。

制作秘話を話すほど「激動!」みたいな感じでもなかったのだが、言うならば私とミラノ氏の音楽的な相性の良さは制作中多く感じた。

おそらく二人とも非常にボーダーレスで幅広い音楽を聴くスタイルだが、その土台となる音楽感的なものは異なる(という理解です)。これが僕的に滅茶苦茶良くて、自分一人だったら全然思いつかない展開を提示しあえて、結果的にユニークな曲の完成に繋がった気がする。あと、僕より圧倒的に音楽的知識がミラノ氏にはあるので、こういう感じで、とイエスばりに難解な例え話をしてもそれを形にしてくれる。繰り返しになるが本当になんでもオジサンである。また逆に彼がこういう感じで、とデモを弾く時はもうすでに僕は感動している。

音楽感と書いたがこれは主にジャンルの話で、今まで聞いてきた音楽がその人の音楽的感性の土台を無意識に作っており、自分で作る場面になるとその影響を良くも悪くも受けるということだ。

僕の場合は海外のポップスやヒップホップをずっと聞いてきたので、Aメロ→Bメロ→サビというよりは、Aメロ→サビで曲の最後らへんにBメロを入れるか否かという方がしっくりくる。wavesとかはその展開になっている。結論どちらが良いというわけではなく、状況によって、単調だと思う時もあるし、カッコいいと思う時もある。
短い文章をサビで繰り返すのは英語の歌詞の方が圧倒的にやりやすい気がするし、転調して曲の雰囲気を一気に上げるのは邦楽に多く見られる良さな気がする。

僕が今まで触れてこなかった音楽ジャンルの良さをミラノ氏と制作の中で擦り合わせることで自分でも聞いてて飽きない曲ができる。ヒップホップのビートとか作りたいと思っていた数年前は「同じジャンルが好きな人とかっこいいの作れたら楽しいだろうな」なんて思っていたが、多分僕にその環境は合っていないだろし、なんせ今そこまでその類のビートに関心はない。

とまあ許可なしにミラノ氏について書いてしまったが、とにかく楽しい時間が過ごせて良かったしこれからも録音できれば最高です。

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