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さとけん

彼とは、中学一年の時にバスケ部で一緒だった。偶然にも隣に住んでるオグテツも一緒だった。よく3人でバカやっては笑ってた。ほんとバカやっでた。3人にしか分からない笑いだ。

中2になると、3年の先輩の態度も気に入らなくで辞めた。大して上手くも無いのに選ぶったミウラってのとタニっでのが気に入らなかった。私が入部した時の3年には3人の中心的先輩が私の兄の同級生で俺を可愛がってくれてた。1人の先輩は、俺にジョーダン1をくれた。赤黒だ。まぁ、これは高3の時に女子校の文化祭で盗まれた。最悪な思い出だ。友達は、チャンピオンのアベンジャー盗まれてた。

話は戻して、さとけんとはそれから中3で再会する。同じクラスになった。そしてまた連むようになった。彼は一人っ子で家も近所で自転車ならすぐだった。そしてまた悪ふざけばかりしてた。当時は男女合わせて10人ぐらいで何故か遊んだりしてた。不思議と恋愛には誰もならなかったなぁ。なんでだろう。まあ、薄々感じでたのは、その中の1人は俺に好意を持っていたって事。それは仲間の誰かに聞いて確信になった。いや、だからっで何もない。今の鬼畜のような私でも無いと思う。

中学卒業して、何となく高校に行った。さとけんは電車が好きでそんな高校に行っでた。東京の高校だった。皆離れ離れになったけど、高校に行っても地元で皆で集まってた。カラオケ行って大騒ぎして、毎回何か起こしては笑い飛ばす。その頃も悪たれだった。

高校も卒業になればら車の免許だ。さとけんは車やバイクも好きだったから免許も早かった。バイクも持ってたし、車もあった。
よくウチにきては、夜中にドライブした。首都高をグルグル回ってた。楽しかった。
何でだろう。さとけんの事は忘れないんだ。必ず思い出す時があるんだ。

19だか20になる前だったと思う。さとけんがいなくなった。雨の日だったかバイクでマンホールのフタの上滑って事故っらしかった。意識不明。左足は切断するしかなかったらしい。意識戻って元気になればオートマの車ぐらい乗れるさなんて仲間で話してた。それは叶わなかった。

私は彼の最後の顔を見てない。通夜に行ったけど、なんかタイミング逃した感じもしたのも正直あって中に入りにくかったのもある。けど、顔を見るのが怖かったのもある。なんか最後を見たくなかった。さとけんとはなんか楽しかった。よく遊ぼうと言ってきたのは確実にさとけんだったけど。

毎年とは言わないが夏には彼を思い出す。そしてたまにお墓に行く。缶コーヒーとタバコだけ持って。さとけんに花何で持って行っで線香あげるよりも、それがイイって思ってる。思い出す時はさとけんが暇だから話聞かせろよって呼んでる気がしてる。だから大した話もしない数分程度だけど、お墓に行って話すんだ。
今頃いたら一緒に酒飲んで笑い飛ばしてたかなぁ。今年も俺のダメっぷりとグチでも聞かせに行こう。


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