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プッシュ通知の許可ダイアログを出すベストなタイミングを考える

プッシュ通知はユーザーと企業をつなぐ重要なインターフェースです。

正しく使わないとユーザーとつながることすらできなくなってしまいます。正しく使えば、企業側にとってお得な情報や新機能の紹介など、ユーザーによりアプリを使ってもらえるように促せたりできますし、ユーザー側もお得な情報や通知にいち早く気づくことができるので、プッシュ通知は企業とユーザーの双方にとって効果的なものになります。

しかしアプリをインストールした際に、ユーザーがプッシュ通知を許可しなければ意味がありません。そこでユーザーがアプリをインストールした時に、プッシュ通知の許可ダイアログを出すベストなタイミングはいつなのか考察していきたいと思います。

今回考察する許可ダイアログのパターンは以下の5つ
・アプリの初回起動時にプッシュ通知の許可ダイアログを出す
・ログイン時またはトップページに遷移時にプッシュ通知の許可ダイアログを出す
・どういう通知がくるか説明があった後に許可ダイアログを出す
・プッシュ通知の設定画面に行ったら許可ダイアログが出る
・一度アプリの機能を体験した後に許可ダイアログが出る

アプリの初回起動時にプッシュ通知の許可ダイアログを出す

プッシュ通知をオンにすることによって、どういったメリットが分からないまま、許可ダイアログが出ても通知をオフにしまいがちです。

参考:MUJI passport

ログイン時またはトップページに遷移時にプッシュ通知の許可ダイアログを出す

一度ログインした後、つまりメールアドレスやパスワードを入力した後なので、ユーザーはサービスを使う意思はあります。すぐにアプリをアンイストールすることは少ないでしょう。ただこの場合もプッシュ通知をオンにすることによって、どういったメリットが分からないので、とりあえずプッシュ通知をオフにされてしまいがちです。

参考:メルカリ

どういう通知がくるか説明があった後に許可ダイアログを出す

プッシュ通知をオンにしたらこういった通知が来ますよと説明があった後に許可ダイアログを出すパターン。事前にプッシュ通知をオンにすることで、どういったメリットがあるのか分かるので、メリットを感じることができればユーザーはプッシュ通知をオンにしやすくなります。

参考:hulu

プッシュ通知の設定画面に行ったら許可ダイアログが出る

自らプッシュ通知の設定画面に行かないとプッシュ通知の許可ダイアログが出ないパターン。ユーザーが何もしなければプッシュ通知が許可されることはありません。プッシュ通知をよくオフにする人にとっては、いちいちプッシュ通知を拒否する必要がないので、手間が省ける設計になってます。

参考:ZOZOTOWN

一度アプリの機能を体験した後に許可ダイアログが出る

ユーザーが試しにアプリを使ってみた後に許可ダイアログが出るパターン。一度アプリを使ってみたあとなので、このアプリを継続的に使いそうだとユーザーが思えば、プッシュ通知をオンにする可能性が上がりそうです。

参考:タベリー

まとめ

プッシュ通知の許可ダイアログが出るタイミングをいろいろ見てきましたが、通知をオンにしてもらうためには適切なタイミングと方法があることがおわかりいただけたかと思います。

アプリの初回起動時にプッシュ通知の許可ダイアログをいきなり求めても、メリットが分からないのでプッシュ通知をオフにしまいがちですが、ユーザーが自ら機能を体験した際や、プッシュ通知をオンにすることでどういったメリットがあるか説明があった後に許可を求めれば、ユーザーは納得してプッシュ通知をオンにすることができます。

タイミング一つ違うだけでもプッシュ通知の許可率は変わるので、アプリ開発者はユーザーが納得感を持てる最適なタイミングを考慮したUX設計にしましょう。

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