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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

君たちはどう生きるかの感想

何も書かず、風化させるのも悪くないかもしれないと思ったが一応メモ的に残しておく
あまりこの作品に固執してほしくないような気持ちがしているので、ふんわりと感じたことを書いていく

以下ネタバレ注意


過去の宮崎駿作品鑑賞歴

ちなみに過去の宮崎駿作品のうち見たことあるものは下記の通り。

  • ルパン三世 カリオストロの城

  • 風の谷のナウシカ

  • 天空の城ラピュタ

  • 魔女の宅急便

  • 紅の豚

  • 千と千尋の神隠し

  • ハウルの動く城

思い返すと意外と色々見ていた。
しかし、これらの作品からのオマージュを辿れるほどハッキリとした記憶があるわけでもなく、「こんなの前にも見たな」くらいの感想だった。

映画の感想

映画は戦前から戦中の日本、主人公の少年が母親を亡くし、東京から疎開するところから始まる。
映画館を出てすぐ宮崎駿のWikipediaを見たのだが、やはりこれは本人の体験から来ており
、この作品はある種のエッセイなのだと思う。

私はこう生きた

序盤(戦中の日本)から中盤(死の世界、ファンタジー)まで、宮崎駿が経験してきたこと、あるいは自分が作ってきたもののオマージュがアニメ内で登場する。
これ以上ない、自己の存在証明というか、生きた証そのものの連続に感じた。
この辺りの話は映画の展開としても単純に面白いが、メタ的には君たちはどう生きるかというタイトル名、映画のテーマに関わってくる。

君たちはどう生きるか

終盤、大叔父から少年に一つの頼まれごとをされる。
死の世界を維持するために、一生積み木を維持する、そのために積み木を積んで欲しいということだった。
これは明らかに、作品名の通り少年がどう生きるかの選択を迫っている場面であり、最重要なシーンだと思う。
メタ的に考えれば、これはシニア世代から若者世代への継承の話であり、あるいは宮崎駿から彼の子供やアニメーターへの継承の話かもしれない。
作中では、少年はこの問いに明確に拒絶し、自らがあるべき世界へ帰ることになる。
これは、ある意味「君たちはどう生きても構わない、自由にしろ」ということなのではないか?
説教くさいタイトルだが、内実のテーマは過去のしがらみからの解放を意図しているのかな、とも思った。

(?)少年と継母の関係

この作品の少年と継母の関係は一定の点で大きく変化している。
一つ目は少年が作中の本「君たちはどう生きるか」の中に母親のメッセージを見つけ、継母を助けることを決意するシーン。
二つ目は死の世界で子を産もうとする継母に少年が出会うシーン。初めて母さんと呼ぶのはいいよね。
ただ、現時点ではこの辺りの少年の心境の変化はあまり理解できていない。
作中の本「君たちはどう生きるか」に何が書かれていたのかは不明だし、死の世界で子を産むということが何を意味するのかも不明だった。

エンドロールの小話

スタッフロールにyoster picturesがいてよかったです。頑張ってるな…

どうでもいい話

一生オウムが出てきまくるせいで頭の中で:party_parrot:が大騒ぎしていた。中盤からずっと。