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【Bリーグ観戦レポ23-24】大迫力で圧巻!元高崎経済大学生悲願のオープンハウスアリーナ三河戦

 2年前、私がまだ大学生だった頃。群馬県のバスケットボールチームがトップリーグB1に昇格したとの話を聞きました。そしてその時、私はとてもびっくりしました。「私の推してる、シーホース三河と同じリーグじゃん!しかも群馬で見れるの!?」
 元々は愛知県民ですが、当時は群馬県内の大学に在学していた私はとても驚き、同時に喜びもひとしおでした。
 当時は太田市総合体育館という、さほど大きくない体育館で試合をしていました。「なんでわざわざ前橋から移転したのか」「高崎アリーナの方が良いんじゃないか」そんなことも思っていましたが、この日全ての答え合わせができたような気がします。

ハコモノ大国群馬で、Bリーグを掴み取った太田市

 群馬県(というかほぼ高崎市ですが…)はいわゆるハコモノの建設にすごく力を入れています。
 私は2018〜2022年まで高崎市民でしたが、その間にも高崎アリーナ・高崎芸術劇場・Gメッセ群馬・Tsurunosu(ツルノス、群馬県庁内)など開発著しい他都市に引けを取らないハコモノ建設ラッシュが続いていました。コロナでひと段落してしまいましたが、多くのハコモノが建設されていく中でも中心はやはり高崎市でした。上記のツルノス以外は全て高崎市であり、ソフトボール用の球場などスポーツ関連の施設や他商業施設なども建設され、自治体として目新しいハコモノの建設に力を入れています。
 私は群馬県内に大型アリーナができるとすれば高崎市かなとも考えていましたが、まさかの太田市にこれほどまでに立派なアリーナができるとは考えてもいませんでした。

高崎アリーナではダメだった理由は…?

 高崎アリーナは高崎駅から徒歩15分、アクセス専用バスも出ているという立地の良さですが、ここがホームタウンとなることはありませんでした。
 Bリーグがアリーナに求めている基準はいくつかあります。よく言われるものですと「席数5000人分以上」というものがありますが、それ以外にも「VIP席・ラウンジの確保」「会場の明るさ」「大型映像設備の有無」などたくさんの要素があります。
 おそらくですが、高崎アリーナではいくつか満たすことができない要件があり、改修が必要だったのではと考えています。改修費用はタダではないですし、高崎市が本気になってチームを承知するにまで至らなかった理由の一つではないかと考えています。
 また、太田市の熱意にも敗れてしまったのではないでしょうか。太田は東毛地域では中心的役割を担う、経済の要衝ですが県全体で見た際にはエンタメ・観光の担い手になるコンテンツが不足しているのも事実です。
 そのため、太田市は群馬クレインサンダースを通してスポーツツーリズムに関心を示していました。そこに新アリーナ建設を目標とする群馬クレインサンダースの意向と合致し、B1昇格のタイミングを以て太田市へ本拠地が移転となったとのことです。
 決して県の中心高崎が悪いなどではなく、タイミングや太田市の熱意など様々な要因が重なっての移転となりました。

本州最大の夢のアリーナをレポート

 このアリーナの完成はBリーグ全体の度肝を抜きました。W杯も開催され大きな注目を集めた沖縄アリーナ並みの迫力とバスケの歴史新しい街に現れた5000人クラスのアリーナは確実に多くの人を虜にしました。
 今回は遅くはなりましたがそんなアリーナの様子をレポートしていけたらと思います。

過去の面影残る入り口と進むにつれて現れるアリーナへのワクワク感

 今回私は北側の駐車場に駐車をしました。北側の入り口は以前の体育館の面影が残っていました。
 ウエルカムゲートも過去のものからあまり変わらず、そこから進んだ先に一番に見えるのは昔の太田市総合体育館です。今も使用されているのかどうかはわかりませんが、以前の面影から何も変わらずに残っています。


 さらに先へ進むと満を持して主役のご登場です。写真で常々見てはいたのですが、やはり立派な外観。シンプルなビルのような風貌ながら、細かいところにワクワク感を詰め込んだ外観からも満足度の高い建物だとわかります。

 目の前にはバスケットコートや屋台が開かれており、会場前からも楽しめる雰囲気がなされています。


 他にも、プロ野球のような常設型グッズショップや横断幕など、満足度を上げるコンテンツも充実していて、非常に魅力の高いアリーナであることを一挙手一投足のたびに思い知らされます。

中に入っても驚きの連続

 入場しても驚きの連続です。まず入ってアリーナの中を覗くと…うわぁ…なんこれ…

ディスプレイが地面スレスレまで降りていますし、すり鉢状でアリーナすごくかっこいいし、横のラインもあって美しいし…このファーストインプレッションを正しく一言で表す言葉が半月以上経った今でも見つかりません。
 間違いなく言えることは、このアリーナは絶対に自分の目で見ておく必要があるということです。

 また、サブアリーナもなんと覗くことができます。罪悪感にも駆られてしまいますが、他の会場では絶対に見ることのできない試合前の選手の様子を見ることができます。

いつの間にか上がるディスプレイと高まる試合へのボルテージ

いつの間にか下に降りていたディスプレイは格納されていました。ディスプレイが降りてくるというのが斬新すぎて、「どうなってるんだろう」と小一時間考えてしまいました。

 場内が少しづつ暗くなり、会場のボルテージが高まってきます。友達と寂しく青色のペンライトを灯していました。

 もう一つ疑問だったのは、群馬ってこんなにブースターいたの?ということです。前の体育館の時は会場が狭かったことはもちろんですが、そんなにブースターが多くなかったように感じています。ですが、今回来てみると群馬ブースターの量と厚がすごく、終始圧倒されてしまいました…

試合が始まっても下がらぬボルテージ!熱気は終始最高潮

 ティップオフ前から試合終了までずっと高いボルテージを保ち続けている会場は、試合はもちろんですがそれ以上に会場内に身を置いているだけでも幸せで満足した気持ちになることができました。
 GAME1は三河の敗戦、GAME2にはリベンジを果たすことができましたがまた期待と思える素敵なアリーナでした。

さいごに

 夢のアリーナ、群馬県に他のチームよりも一足早く、そして力強く誕生をしました。そして、これから会場が見込まれるアリーナはいくつもあります。シーホース三河が三河安城駅そばに開場予定の新アリーナもその一つ。群馬や他クラブに追いつけ追い越せで素敵なアリーナを作り上げていってもらえたらなと思います。

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