#3"外車思考はもうやめよう。日本車を魅力的にするために"

 【提供・執筆】乗り物・旅行情報発信サイト「大福」

 みなさんはWEBライターや記者の記事でこんな意見を目の当たりにしたことはないでしょうか?
「日本は欧州のEV化に遅れている。技術力低いのでは?」「やはり外国車は国産車と比較して良い」といった記事や意見を私はよく目にしてきました。その意見が正しいかどうかは置いておいて、私は「そういった意見が日本車をダメにしている」と感じました。その理由と私が考える今後の日本車の展望について考察していくこととします。

 私は日本人が外車志向を持つことは日本車のレベルを落とす行為だと考えています。自動車は購入することでメーカーに利益が行き、また新たな技術革新や競争が生み出されています。高級セダンなど高級車が今日多く存在する中で日本人が国産車ではなく外国車を買うと日本のメーカーに利益が行き渡りません。そうすると日本のメーカーはさらに競争力を失い、魅力が低下していき、また消費者が購買しなくなる負の循環に陥るのではないでしょうか。日本の消費者を重視しなくなりメーカー自身も海外思考になることで、国内に魅力あふれる車が減少する原因になるのではと強く憂慮します。

 日産が良い例です。国内で現在注目を集めているキックスは元々数年前にブラジル・中国にて発売されたものです。海外で売れたため、日本にも数年後に持ってきたわけです。その際、日本に入ってきたのは数年前のモデルであり、車内の質感が時代にあっていない感じが否めませんでした。新しいモデルをヨーロッパで先に発売するあたり、メーカーが既に日本よりも海外を重視していることがわかります。

 であればどうすれば良いのでしょうか。私としては、メーカーが今一度ブランド力や技術力を世間に発信できると良いのではないかと考えています。

 MAZDAが好例だと思います。MAZDAはかつての「MAZDA地獄」などのイメージにより、40~50代の方はあまり良いイメージを持ってないケースが少なからずあります。しかし、最近ではMAZDA3のようなスタイリッシュで研ぎ澄まされたデザインで質感の高い車を多く登場させ、特に若い年代から人気を集めています。まさに「良いものをつくろう」をという企業努力が世論を動かした好例だといえます。このように、デザインや質感、走りなどをより洗練させ魅力あふれる車作りができる競争環境を日本に根付かせていくことが重要だと感じます。(専門家でもないのに偉そうに発言して申し訳ありません)

 また、消費者も日本車の技術や魅力を知ることが重要だと感じております。同時に盲目的な外車志向、「外車=カッコいい」という感覚文化を捨てるべきだと感じます。クルマだけでなく、芸術や政治の分野でもそうです。日本人は外国を無条件に良いと思ってしまう文化が無意識的に根付いているように感じます。もちろん海外の良い文化を知ることは大事ですが、自国の良い面・悪い面を知りもせず海外に目を向けている人が多すぎるのではないでしょうか?

 そのような方々を否定するわけではありませんが、自国にもっと関心を持ち、「どうすればより良いクルマが生まれるか」をメーカーだけでなくユーザーも考えることで、日本車はより良いものになっていくはずです。
実際、日本のHEV(HV=ハイブリッド技術)は世界的に見てもすごいですし、トヨタの水素エンジンなど日本には世界をリードする技術はいくつもあります。そう言った技術にユーザーが目を向けられる機会がマスメディアなどでも増えればなと感じます。

 日本車に関心を向けることが、日本車を良いものにする一番の近道だと考えています。しがない学生が言ったところで意味がないとは思いますが、一意見ですのでご指摘やご意見がございましたらコメントをぜひお願いいたします。


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