太占みくじ

このたび、豊受大神・天照大神の時代にまで遡る日本最古の占いである太占(ふとまに)をみくじとして復活させました。

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太占図

太占図(ふとまにず)とは、豊受大神(諱・玉杵)がこの大宇宙の成り立ちを表わすために作ったものである。太占図には神代文字の一つであるヲシデ文字が用いられている。

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この太占図に記される一音一音が神であり、太占図全体がサコクシロ(大宇宙)であり、また神々のまします高天原とも言える。

太占図は四重構造から成る。

<最中央(3)>
①ア。②ウ。③ワ。
<第二重(8)>
①ヱ。②ヒ。③タ。④メ。⑤ト。⑥ホ。⑦カ。⑧ミ。
<第三重(8)>
①ア。②イ。③フ。④ヘ。⑤モ。⑥ヲ。⑦ス。⑧シ。
<第四重(32)>
①-外 ヤマ。①-中 ハラ。②-外 キニ。②-中 チリ。
③-外 ヌウ。③-中 ムク。④-外 エテ。④-中 ネセ。
⑤-外 コケ。⑤-中 オレ。⑥-外 ヨロ。⑥-中 ソノ。
⑦-外 ユン。⑦-中 ツル。⑧-外 ヰサ。⑧-中 ナワ。

まず、最中央の天元(あもと)に元元明(もともとあけ)すなわちビックバンを生んだア・ウ・ワの根本の三神がある。これが天御祖(あめのみをや)である。

次にヱ・ヒ・タ・メ・ト・ホ・カ・ミの八元神(やもとかみ)が生まれて天御祖を守る(第二重)。

次にア・イ・フ・ヘ・モ・ヲ・ス・シの天並神(あなみかみ)が生まれて音声(ねこゑ)を司る(第三重)。

次にヤ・マ・ハ・ラ・キ・ニ・チ・リ・ヌ・ウ・ム・ク・エ・テ・ネ・セ・コ・ケ・オ・レ・ヨ・ロ・ソ・ノ・ユ・ン・ツ・ル・ヰ・サ・ナ・ワの三十二(みそふ)の彦神(ひこかみ)が生まれて見目形(みめかたち)を司る(第四重)。

更には十六万八千(そむよろやち)の神が付き従う。

宇宙は最中央から始まり外円へと膨張し、様々な元素・物質が生成された。また最中央と第二重は外を向き、第三重と第四重は逆に内を向いている。おそらくこれは中央のプラスと周囲のマイナスが引き合っていることを表していると思われ、銀河や原子の形成に似る。

『秀真伝』(ほつまつたゑ)・『三笠書』(みかさふみ)によれば、地球が生成された後、ヱ・ヒ・タ・メ・ト・ホ・カ・ミの八神は地上に降臨して国を生んだ。その中のトの国がヤマト、すなわち日本である。「ヤマト」とは「ゐやまと(弥真瓊)」の略称であり、「ゐやまと」とは「ますますまことのト(瓊)」の意味である。つまりヤマトの「ト」とは、ト神の生んだトの国のことである。またトの国で行われる「ト(瓊)の道」が、豊受大神の説く「天成る道(あめなるみち)」である。

太占に言及している後世の資料の一例として、鎌倉時代中後期の卜部兼方が撰した『釈日本紀』(『日本書紀』の注釈書)が挙げられる。その中で「肥人之字」に言及し、「和字に於いて者(は)、其の起こり神代に在る可き歟。所謂(いわゆ)る此の紀一書之説は、陰陽二神 蛭児を生み、天神は太占を以って之れを卜す。乃ち時日を卜し定め而して之れを降す。文字無けれ者(ば)、豈に卜を成す可き哉(や)者(てへり)」と注されている。実際、太占図には上掲の如くヲシデ文字が用いられている。

ヲシデ文字・『秀真伝』・『三笠書』の真実性に関しては、生涯をかけて傍証してゆくつもりである。


太占の歌

太占の歌とは、天照大神(諱・若仁)が太占図に基づいて128首の歌を作って占いとしたものであり、天照大神の時代に政(まつりごと)の決定のために用いられたことが『秀真伝』によって知られる。

その128首は先の太占図における第三重の8個と第四重の16個の組み合わせからなる(8×16 合計128)。

1 アヤマ 2 アハラ 3 アキニ 4 アチリ 
5 アヌウ 6 アムク 7 アエテ 8 アネセ 
9 アコケ 10 アオレ 11 アヨロ 12 アソノ 
13 アユン 14 アツル 15 アヰサ 16 アナワ
17 イヤマ 18 イハラ 19 イキニ 20 イチリ 
21 イヌウ 22 イムク 23 イエテ 24 イネセ
25 イコケ 26 イオレ 27 イヨロ 28 イソノ 
29 イユン 30 イツル 31 イヰサ 32 イナワ
33 フヤマ 34 フハラ 35 フキニ 36 フチリ 
37 フヌウ 38 フムク 39 フエテ 40 フネセ 
41 フコケ 42 フオレ 43 フヨロ 44 フソノ 
45 フユン 46 フツル 47 フヰサ 48 フナワ
49 ヘヤマ 50 ヘハラ 51 ヘキニ 52 ヘチリ 
53 ヘヌウ 54 ヘムク 55 ヘエテ 56 ヘネセ
57 ヘコケ 58 ヘオレ 59 ヘヨロ 60 ヘソノ 
61 ヘユン 62 ヘツル 63 ヘヰサ 64 ヘナウ
65 モヤマ 66 モハラ 67 モキニ 68 モチリ 
69 モヌウ 70 モムク 71 モエテ 72 モネセ
73 モコケ 74 モオレ 75 モヨロ 76 モソノ 
77 モユン 78 モツル 79 モヰサ 80 モナウ
81 ヲヤマ 82 ヲハラ 83 ヲキニ 84 ヲチリ 
85 ヲヌウ 86 ヲムク 87 ヲエテ 88 ヲネセ
89 ヲコケ 90 ヲオレ 91 ヲヨロ 92 ヲソノ 
93 ヲユン 94 ヲツル 95 ヲヰサ 96 ヲナワ
97 スヤマ 98 スハラ 99 スキニ 100 スチリ 
101 スヌウ 102 スムク 103 スエテ 104 スネセ
105 スコケ 106 スオレ 107 スヨロ 108 スソノ 
109 スユン 110 スツル 111 スヰサ 112 スナワ
113 シヤマ 114 シハラ 115 シキニ 116 シチリ 
117 シヌウ 118 シムク 119 シエテ 120 シネセ
121 シコケ 122 シオレ 123 ソヨロ 124 シソノ 
125 シユン 126 シツル 127 シヰサ 128 シナウ

第三重は「ア」から始まり、次に時計回りに二間を飛ばして「イ」となり、同様に第八番目の「シ」まで続く。第四重も同じく「ア」の部分である「ヤマ」・「ハラ」から始まり、続いて第三重の「イ」の部分である「キニ」・「チリ」となり、同様に二間飛ばしに第八番目の「ヰサ」・「ナワ」まで続く。

このように太占図は二間(ふたま)飛ばしの順となる。「太占(ふとまに)」とは、あるいは「二間に(ふたまに)」(飛ばして読む)の音便変化かもしれない。

太占の占い方は不明であるが、『秀真伝・27文(あや)』に「八(や)一(ひ)の居(ゐ)は 中(なか)の八(や)となる シのハラは」とあることから、以下のことが知られる。

①「八一の居」の「八」とは、太占図第三重の八番目ということであり、「シ」となる。
②「八一の居」の「一」とは、太占図第四重の一番目ということであり、「ヤマ」または「ハラ」となる。
③「中の八となる シのハラは」とあることから、おそらく「外の八」があり、「外」が「ヤマ」となり、「中」が「ハラ」となると思われる。
 
これで「八・一・中」であれば、「シハラ」となる。

また、『秀真伝・20文(あや)』に「かとりみや(香取宮) かんことのれば(神言宣れば) ほのあかり(火明) まうらおめして(真占お召して) うらとえば(占問えば) まうらふとまに(真占太占) あきにとる(アキニ取る」(「お」とは現代における「を」に同じ)とあることから、何かを取って占っていたことが知られる。しかし、具体的に何を取っていたのかは不明である。おそらくは地面に太占図を書き、ヲシデ文字をかたどった石を配置し、巫女が木片を投げて当たった石を取って占っていたものと思われる。太占みくじは、これをアレンジしてラピスの丸玉を「みくじ石」として用いることにする。

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太占みくじ

太占みくじは、上記の『秀真伝』の記述を手掛かりに、みくじ石を三回取ることで占うこととする。

一回目:八つの石から、第三重の一から八を選ぶ。
二回目:八つの石から、第四重の一から八を選ぶ。
三回目:二つの石から、第四重の「中」または「外」を選ぶ。

例えば、「一・三・外」ならば「アムク」、「六・四・中」ならば「ヲネセ」。

【アムク】
あおむけど たかきのぞみの とどかぬも

なるかみはれて アムクなるなり

天お向けど 高き望みの 届かぬも 

鳴る神晴れて アムク(天向く)成るなり

<ご神託>
妨げがなくなり、見通し・展望が良くなる。


【ヲネセ】
ヲのネセは めのまつりごと 

おきふしも わかぬまよひの をはねせにけり

ヲ(男)のネセ(寝せ)は 女の政事

起き伏しも 分かぬ迷ひの 男は寝せにけり

<ご神託>
異性に対する悩みあり。解決し難し。


太占の歌は128首の全てにおいて、太占図と同じくヲシデ文字が使われているが、便宜上ひらがな・漢字に改めた。太占の歌はおよそ2500年前の作であり、一言一句を全て解読することは極めて困難である。しかし、一首一首の歌が伝えるご神託は、辛うじて窺い知ることができた。ここに太占みくじとして有縁の方に開示します。


【お申し込み方法】

太占みくじをご希望の方は、以下の手順でお申し込みください。

① daihenjoin@icloud.comまでお申し込みメールを送る。
メールのタイトルは「太占みくじ」とし、本文に口座名義と同じ名前(フリガナ)を記す。大神様にうかがいたいことを簡潔に記す。

② 指定口座に300円を振り込む。
【指定口座】
三菱UFJ銀行 近鉄学園前支店 普通 0293125 
大遍照院 大柴清圓
(ダイヘンジヨウイン オオシバシヨウエン)


お振り込みを確認次第、太占みくじを引き、結果を返信メールでお知らせします。


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