【日々の感想文 その7】 映画感想文〜『アイアム・ア・コメディアン』〜
『アイアム・ア・コメディアン』を観てきました。
村本大輔(さん)の活動を特別追いかけてきたような人間ではありませんが、信念を持って“コメディアン”を生きる姿、挑戦し続ける姿勢に感銘し刺激を受けました。
先日9日ほどオーストラリアに行っていたのですが、英語がまるで出てこず、色々恥をかいた、そんな自分を恥じている、自分を恥じています。
気にせず剥き出しで笑ったり泣いたりしぶつかって行けば良いんだな・・・と思わせていただきました。本当に格好良かった。
ただ、1(いち)ドキュメンタリー・フィルムファンとしてより深くリアリティを求める者には物足りない部分もありました。個人的な好みに過ぎませんが全般的に観せたい、伝えたい物事が絞り切れていない(収まり切れていない)といった印象が残りました。
場面と場面のつなぎ目が微妙に中途な所で切れてしまうので、その一場面で入り込みたかった深部まで入り込めず、結局映画全体を通して、アメリカで奮闘・挑戦する姿を観せたいのか、日本メディアの“悪壁”について言及したいのか、お笑い芸人として日本のタブーに切り込む姿を観せたいのか、慰安婦や在日朝鮮人差別についてなのか、メッセージが飽和して宙に浮いたまま収拾できていないといった感じがしました。
しかし、こんなYouTubeチャンネルを見つけました。
https://www.youtube.com/@janabailey1159
いや以前から知ってはいたのですが、まったく再生回数も上がっておらず誰によるものなのかも知らなかったチャンネルです。動画投稿も3年前でストップしています。
ここに残っているいくつかの動画が、映画の中で沢山出てきました。
例えば石垣島での独演会やTHE MANZAIまでのネタ合わせなど、映画内ではほんの一部に限られていますが、ここではかなり深い密着映像を見ることができます。例えば、(ネタバレにもなるのでご注意を)。
このシーンにおける相方である中川パラダイス(さん)が見せる影のサポートは、このチャンネルにある動画でないとなかなか伝わってきません。
故にこちらのチャンネルである程度予習するか、ネタバレが嫌な方は後からこっちを見返すか、をお勧めしたいと思います。
・・・・・
ただやはり感銘を受けました。
世界中の人々が拒絶せず繋がりを持ち、考え合い、話し合いつづけ、記憶を共有し続けることが、あらゆる過去からの社会問題を癒すのではないかと思いました。そういう意味で解決はない。でも、互いの形を見つけ出し続けることはできるはず。
んで、私も海外で!!・・・なんて、超ミーハーに刺激を受けております。
〜帰り道、中学英語の参考書買ったもんね〜
終わります。
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