戒めの話

以下、5日に書いたけどそのままあげずに下書き保存した記事。


本日よりお仕事再開。

自己紹介コメントにも書いているけれど、わたしのお仕事は一応ワインやさん。
とはいえ一人親方の自営業なので、コロナ禍での外食自粛は非常に大ダメージだった。ベースはBtoBのワイン販売なので一般の消費者に、というよりは飲食店へだったり酒販店への営業が主だった活動となる、その飲食店が自粛により営業できないとなりワインが減らないから買わない、酒販店も取引先の飲食店が買わないから在庫減らないので買わない。ということはわたしのワインは買い手がいないということになり、結果わたしの売上はなくなる、ということになる。これをお読みの聡明な方々ならもしかしたらお気付きかもしれない。そう、お給料がもらえなくなってしまうのである!
それは非常に由々しき問題なので、お金になりそうないただけるお仕事はわたしが出来ることであれば基本的に断らないしなんでもする。
天才肌でも芸術家肌でもない(鮫肌なのだ、とか乾燥肌でもない、といったオヤジギャグも盛り込もうとしたが妻が見るかもしれないので自重しておく)のでなにかを造るとかいうものはできないけど、ものを売ってくるとか調査だとか事務処理だとか、そんな仕事をお手伝いさせていただいている。
今日のお仕事はそんな中のひとつ。ワインのお仕事じゃあないけどわたしにとってはいただけるお仕事はすべてありがたい。こういう仕事の積み重ねでわたしはごはんが食べられるし何とか生きていけるのだと思う。

一応守秘義務あっても困るので具体的な内容は伏せて書くけれど、今日はざっくりいうとインフラ設備の調査という仕事。工事必要なエリアの設備を確認して地図にチェック入れながら、工事に影響、干渉しそうな家に工事案内を配布する、というだけの簡単なお仕事。と思っていたのだけれどあまり簡単じゃあないらしい。何人も「その仕事簡単そう」といって入ってきたけどすぐに辞めていく。わたしはなんとなくだけどその人たちがなぜ続かなかったのかがわかってきた。

仕事の内容だけを抽出すると「設備確認」「地図記入」「案内配布」の3つだけである。そして続かなかった人たちは、この仕事を先述の3つしかないと思っていたのだろうと思う。それだけすればお金をもらえるのだと。その人たちは結局「元請けの言ってることがよくわからない」だとか「指示通りしてるはずなのにクレーム言われた」といって辞めていく。元請けにその人たちの話を聞くと「話を聞かない」とか「勝手なことばかりする」といった評価をしていた。贔屓するとか媚びるわけじゃあないけど、元請けの言うとおりだと思う。
この仕事だけじゃあなくその他の仕事もそうだと思うのだけれど、仕事をする前中後に「根回し」だとか「後フォロー」だとかいう仕事が隠れているのがわかっていなかった気がする。よく報連相が大事とかいうけれど、大事なんじゃあなく前提なんじゃあないかと。進捗はマメに連絡、少しでも問題ありそうなことがあればすぐに報告してどうするか相談をする、なんかそういうことをしないのがデキる人みたいな価値観の人が多い気がして。もっというと朝とか終了時の挨拶とか、隙間の雑談だったりとかをしない人が多い。やることはひとりで黙々とやる作業であっても仕事である以上介在する人間がいるわけで。そういう人たちと意識をすり合わせるとかが大事だと思うのだけれどそれをしない人が多いしそういう人に限ってすぐに辞めていく。

こんな仕事論を語りたかったわけじゃあないのについ酒の力(またか)で熱くなってしまった、これが「サケの魔力 The Magic of Alcohol」か。きっと著者は後田裕三とかだろう。

まーそんなこんなで辞めてく人が多いのだけれど、今日から新人が入ってきた。今までなら元請け社員などが研修をするのだけれど今回はわたしに研修してほしいと頼まれた。「いちばん長くやってもらってますし、いちばん丁寧に仕事してくれるので、それを研修で教えてあげてください」と。こういう評価をしていただけるのは本当にありがたい、やってきたことを認めていただけることは素直に嬉しいので快く研修を快諾した。とはいえそういう立場で研修をしたことがないのでなにから教えれば良いかを悩んだ末、いつもやっている作業を全部ふたりでやっていく、というやり方にした。幸い意思疎通が結構できるひとだったので、たった1日でなにか問題が起こらない限りはひととおりできるところまで覚えてくれた。

自分の教え方が上手なわけじゃあない、今回のひとは有り体に言うと運が良かったというか覚えの良いアタリのひとだっただけで。でも今回のように仕事を肌で感じながら覚えるということは大事なんだと思う。作業のこともそうだし、先述した根回しや後フォローのような、会社の会議室で受ける研修じゃあ想像できないことを体感することが大事なのだと、新年の冷たい風を肌で感じながら、そう思った。


結構酔っていたのにも関わらず「このまま投稿するのはヤバい」とその日の自分は感じ取ったのだろうと思う、その日のわたしナイス判断ッ!起きてこれ見て吐きそうになった。なんとなくこういう話でこういうオチにしようかなぁと思っていたところからものの見事に脱線してそれでもなんとかオチをつけようとしたのだろう酔ったわたしは無理やりオチっぽく終わらせてた。

文章力向上で始めたnoteなのだからその気持ちには誠実であろうと思い、今後の戒めのためにこの駄文乱文を残そうと思います。


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