幸福度を高めるDXプロジェクトキックオフ
先日3カ月に渡って行なうDX推進プロジェクトのキックオフ研修でした。
インフラを支えるエネルギー系企業の若手選抜メンバーと共にいくつかのテーマについて課題解決を行うプロジェクトがスタートしました。
弊社は全体のファシリテートとデータ活用を中心に伴走します。
DX、ネガティブに捉えるか?ポジティブに捉えるか?
日本の組織、特に歴史ある組織だとDXと聞くとネガティブな反応が返ってくることが多いです。
「やらなければいけない」
「競争に負けて流れに乗り遅れる」
などなど
何事もそうだと思いますが、must to do(しなければならない)のスタンスで取り組むと気持ちも重くしんどくなりがち。
かたや比較的若い会社にとってのDX化は新しいサービスやより働きやすい環境をつくり、顧客や従業員のエンゲージメントが高められるとポジティブに捉えているケースが多い印象です。
特にデジタルネイティブ世代のベンチャー企業などはスタート時点から当然のようにDX化がなされているということは文化的に大きな違いでしょう。
根底には変化に対するアプローチの信念があるのかもしれません。
一人ひとりの才能開花を後押しするために個性を分析している私たちからすると、変化を楽しめてとりあえずやってみるというタイプと納得しながら慎重に進めるタイプのアプローチの違いに着目しています。
前者は失敗前提でトライ&エラーで進めますし、後者はしっかりと調べながら失敗のないように進めます。
どちらがいいとか悪いではなく、単なるタイプの違いであり文化の違いです。
取り組みプロセスよりもゴールである目的をいかに達成するかが大切です。
どちらのタイプも素晴らしい点と注意点があるのでタイプを尊重しながら伴走します。
今回のプロジェクトの選抜メンバーはDXについてポジティブな捉え方の方が大半を占めていたので、これからの取り組みが楽しみです。
DX成功の鍵はトランスフォーメーション後の姿の共感と共有
よくある勘違いがDXとは今手作業でやっていることを自動化することだという認識。
例えば判子を押すという作業をロボットを使って自動化することは本質的にはDXではありません。
そもそも意思決定の承認プロセスとして判子を押すというプロセス自体が必要なのか?
これまでの慣習ではなく社内の真のニーズに応じて意思決定の承認という目的をITを使ってプロセスを短縮したり、新たな意思決定承認文化を生み出すことがDXです。
この文脈でいくとアナログをデジタル化するということを闇雲に行なうことはDXではなく本末転倒になります。
経済産業省ではDXの定義について下記のように明記されています。
【顧客や社会のニーズを基に】の一文を軽視して【データとデジタル技術を活用して】ばかりに目がいってしまいがちです。
私たちがDXを推進を伴走する時は、以下の問いをまず立てます。
・自分たち(すべての関係者含む)はどうありたいのか?
・それは自分たち(すべての関係者含む)をより幸せにするのか?
トランフォーメーションする姿(目的)を明確にしてその姿に共感できるか?
その為の手段としてデジタル技術をどう活用するのか?がキーポイントです。
①まずはその姿を描いて共有し、共感をベースに合意形成すること。
②そこを目指して技術を活用してスモールステップで取り組んでいけること。
①が何よりも大切で、そこには人間としての良知といわれる本来持っている感性がとても大切です。
②の技術はどんどん進化して、導入コストはどんどん下がっていきます。
どれだけAI化が進んでも皆の幸せを感じて、それを描ける人としての力がますます大切になると確信は深まるばかりです。
さあ、次回各チームがどんな幸せな姿を描いてきてくれるのか楽しみでなりません^_^
個性と文化を活かした幸福度を高めるDXプロジェクトの伴走を行っています。
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