人生における「問題解決」の方法

今日は、「子どもがYouTubeばかり見ている。ゲームばかりやっている」という「問題」についてお話します。

我が家には3歳と6歳の男の子がおりまして、YouTubeとPC版マインクラフトとポケモンGOが大好きです。
親としては、あんまり動画やゲームばっかりなのは不安な気持ちになってしまいますね。
こんなとき、どんな考え方ができるか、考えてみます。

まず、「子どもがYouTubeばかり見ている。ゲームばかりやっている」という問題を解決するために、子どもに何かを強制したり、ルールを定めたりしても、実は本質的な解決にはなりません。
(子どもに注意したりルールを決めるのが悪いということではありません)

この問題の本質は、
「私(親)が、子どもが動画ばかり見ていたり、ゲームばかりやっているのはよくないと感じている」という点にあります。
(そう感じるのが悪いということではありません。)

つまり、自分(親)がどう感じているかをよく見て、それを掘り下げることが大切で、ルールを決めることによって、外側(子ども)にアプローチするだけでは不十分だということです。

具体的に、どう自分(親)の気持ちを掘り下げるか、2つの視点から見ていきましょう。

<1>
まず、この感情は、「子どもへの愛」だということを認識します。
例えば私はひどい近眼で、めがねをかけています。
めがねをかけていると、スポーツをする時や、うたた寝をする時など、不便に感じることが多々あります。
そこで私は考えます。
「子どもには、できればこの苦労を味わってほしくない」と。
さらに私は、科学的な根拠のあるなしは別として、
「テレビやPCの画面をずっと見ていると目が悪くなる」という思い込みを持っています。
このふたつが組み合わさって、
「子どもが動画ばかり見ていたり、ゲームばかりやっているのはよくない」
という考えが生まれ、
それが目の前で起こると、
「問題だ」
と感じます。

つまり、もともとは、
「子どもにつらい目にあってほしくない」
という、親としてごく普通の感情から生まれた気持ちなのです。


<2>
もうひとつは、親(私)が人の目を気にしているということです。

どういうことかと言うと、
私の中には、
「子どもが動画ばかり見ていたり、ゲームばかりやっているのは教育上よくない」
という思い込みがあります。
さらに言えば、
「動画やゲームよりも、国語や算数や読書の方がいい」
という思い込みもあります。

そして、
「親は子どもをちゃんと育てなければいけない」
という思い込みも持っています。

これらの思い込みが組み合わさると、
「動画ばかり見ていたり、ゲームばかりやっている子どもの親は、あまりいい親ではない」
という考えが生まれます。

さらに、
「そうなると、私はいい親ではないから、誰かにきっと責められるはずだ」
という考えが生まれます。

そして、
「責められたり、だめな親だと思われるのは嫌だから、子どもがちゃんとするように注意しよう」
ということになります。

つまり、私(親)の心の底にあるのは、
「いい親だと思われたい」
という気持ちです。

さらに言うと、
「いい人でいたい」
という気持ちです。

誰にとっての「いい人」なのかというと、
それはその人によって違うと思いますが、
例えば自分のお母さん、自分のパートナーなどかもしれません。

「いい人でいたい」
の気持ちのさらに底にあるのは、
「私はいい人でいないと、他人から認められない」
という気持ちです。

つまり、
「いい人でない自分は、ダメな自分、足りてない自分だ」
と思っているということです。


ここまでが、
「子どもがYouTubeばかり見ている。ゲームばかりやっている」という「問題」に隠された、私(親)の本音です。
・子どもに苦労させたくない。
・いい親(いい人)でいないと、自分はダメなヤツだと思われる。


ここで、ひとつはっきりさせておかなければならないことがあります。

それは、
「私は、いい親じゃなくても、素晴らしい人間だ」
ということです。

さらに言えば、
「いい親な自分=素晴らしい自分」
「いい親じゃない自分=足りてない自分」
という式は、間違っています。

なぜ間違っているのか?

間違っているからです(笑)
それだけです(笑)

自分が問題だと思っていることの底には、
「自分はこれができないとダメなヤツになってしまう」
という恐れが隠れていたりします。

その恐れに気づいてあげて、
「そんなことないよ。できなくても大丈夫だよ」
と、まるで子どもをなぐさめるときのように、自分をなぐさめてあげるのは、とても大切なことです。

そうです。
子育てに関する「問題」は、
まず自分自身をちゃんと子ども扱いしてあげることによって、
解決(=成仏)したりするのです。

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