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「今を生きる」の意味

よく耳にするこの言葉、「今を生きましょう」。
今日は「今を生きる」というのはつまりどういうことなのか、どうすればいいのか、お話します。

大前提として

大前提として、私たちは「今」にしか存在できません。
1秒前はすでに過去ですし、1秒後は未来です。
そういう意味で、「今」にしか存在できません。

ただ、頭の中は過去や未来に簡単に飛んでいくことができます。
例えば、
 明日のデートのことを考えてウキウキしたり、
 3年前の仕事の失敗を思い出して落ち込んだり、
過去や未来の出来事について考え、あっという間に意識をその時間に置き、感情を感じることができます。

これってとても素敵なことなのですが、
過去と未来のことばかり考えていると、
「今」を忘れがちになります。

肉体は「今」にしか存在できないので、
あなたが過去や未来のことばかり考えていると、肉体さんは拗ねてしまします。
それで時々病気や痛みを引き起こして、ご主人様(あなた)の気を引こうとしたりします。

基本的に「今」に生きている状態は、本来の自分とつながっている状態なので、とても楽な状態なのですが、
私たちはついつい「今」から逃げるために過去や未来に意識を飛ばします。

すると、前述の通り、結果的には今の肉体感覚を無視してしまったり、
今わき上がってきている感情を無視してしまうことになります。

つまり、「今」の自分を無視している状態になります。

この状態続くと、自分が何がしたいのか、だれと一緒にいたいのか、今何を感じているのか、どこに行きたいのかがわからなくなってしまい、混乱して不安になって、悩みます。

つまり、不安な状態というのは、「今」に意識がない状態なのです。

では、今に意識を戻すには具体的にどうすればいいのでしょうか。

肉体の感覚を感じる

肉体が感じている感覚は、「今」のものです。
具体的には、
 目から入ってくるもの(映像など)
 耳から入ってくるもの(音など)
 鼻から入ってくるもの(香など)
 舌で感じるもの(味など)
 皮膚で感じるもの(風、熱など)
 それらを受けて、起こる感情(気持ちいい、不快など)
の6つを感じている状態は「今」に意識がある状態と言えます。

もちろん、6つをいっぺんに感じるのは無理がありますから、
例えば風の感触を感じてみるとか、葉の色をきちんと見て感じてみるとか、
ひとつに集中してみるといいと思います。

よく、座禅やヨガなどのときに、
「呼吸に意識を集中しましょう」
というインストラクションがありますが、
これは、呼吸に意識を集中することで、「今」に意識を戻しましょう、ということです。

わき上がってくる感情を感じる

これは意外と難しいというか、忘れがちなことなのですが、
今わき上がっている感情は、まさに「今」起こっていることなのです。

それなのに私たちはこの感情を無視しがちです。

例えば、
「あの人素敵だな」
とふと思ったとして、
「いやいや、他人の奥さんにそんなこと思っちゃいけない」
とか、
「好きになっちゃったら困るから、考えないでおこう」
とか思って、感情をなかったことにしようとします。

あるいは、
「なんかあの人のこと気に入らないな」
とふと思ったときも、
「いやいや、他人に対してそんなこと思っちゃいけない。あの人もあの人なりに頑張ってるんだから」
とか、
「なんか、こんなこと考えてると気分悪くなるから、忘れよう」
とか思って、感情にふたをします。

ですが、
実は蓋した感情の奥には、自分の本当の気持ちや望みが隠れていたりします。

例えば、
「なんかあの人気にいらないな」の奥には、
「なんであの人ばっかりちやほやされるんだよ」
「おれもあの人みたいに人気者になりたい」
「おれはあんまりちやほやされてなくて、なんだか寂しいな」
「...寂しい...な...」
とか。

今の感情は自分に気づくための自分からのサインなので、
あんまり無視しない方がいいのですが、
目先のことにとらわれて、つい無視してしまいがちです。
私もよく無視しちゃいます。

でも、自分と仲良くできている状態が自分にとっては一番心地いい状態なので、自分の感情を自分がちゃんと聞いてあげる、見てあげるというのはとても大切なことなんです。

まとめ

「今を生きる」というのはつまり、
自分自身の声をちゃんと聞いてあげて、ある時はなぐさめてあげたり、あるときは励ましてあげたりすることです。
子どもの話を聞いてあげるのと同じ感覚です。
そのためには、
 ・肉体の感覚に意識を向けてみる
 ・感情を否定せずに受け止める
こと大切です。

結局は全部、「楽に、楽しく、心地よく生きるため」の方法です。
いかがでしょうか。
もしよろしければ、試してみてください(^^)


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